m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

樟徳館一般公開

2008-11-16 | 建築巡り・街歩き【大阪】



15日、16日に四年に一度という樟徳館の一般公開があるということで、ひろ009さんより情報をいただき訪れることができた。
樟徳館は昭和12年頃に樟蔭学園の創立者である森平蔵氏の私邸として建てられ平成12年に登録有形文化材に登録された建物。
海運業や材木商を営んでいた森氏が材木商としての誇りをかけて建てられた建物だそうで、外観はもちろん部屋の内装の細かい部分にも贅が尽くされ、日本各地の銘木がふんだんに使われたとても見どころの多い建物だった。
建物の全体的な説明を受けた後、たまたま近くにおられた係りの方に何人かで一緒に各部屋の見どころなどを解説して頂きながら建物を堪能することができた。





樟徳館の中でも特に見どころの多い応接室。
やわらかな間接照明が使われ、あたたかい色合いのステンドグラスに、
天井はくすの木の一枚板を使用、柱は木曽桧が使われ、色合いを合わせるため一本の原木から切り出し、全て節のないものが使われているという豪華絢爛な部屋。





窓ガラスにはかわいらしい牡丹の花のエッチングが施されている。
三つ並んだ窓のこの窓は左がすりガラス、右が透明ガラスになってるが、真ん中は全てすりガラスになっていたりと微妙な変化がつけられてる。





そしてこの暖炉はなんと瀬戸焼の陶器でできたものなのだ。





いい色合いの陶器でできた暖炉。





この家の主人が普段過ごしたというこの二間続きの居間は和洋がミックスされたほんとに不思議な空間だった。
欄間や書院造の床の間がありながら暖炉がつけられていて、
デザインも和とも洋ともつかないものでとても面白い!

大理石でできた暖炉と作りつけの戸棚がつけられている。
戸棚の透かし彫りは桑の木でできた欄間のデザインと統一されている。





深い緑の大理石の暖炉にマッチした内側に貼られたグリーン系のタイルのグラデーションが美しい~





床材は当時では珍しいチーク材が使用され、四隅は象嵌細工がほどこされている。





ぽかぽか日の当たる広縁のこのコーナーも素敵だった。
窓ガラスに入れられた模様や形がおしゃれ。





樟徳館の庭。

他にも杉づくしの仏間に食堂に配膳室、女中部屋などそれぞれに見どころのある部屋を堪能できた。
この後、樟蔭女子大にある登録有形文化財の記念館と樟古館を見学し、家族で長居公園へ向かったのだった。
詳細は後日旅行記にて。


ひろ009さんのブログの記事はこちらです。
樟徳館一般公開2008-その一その二その三その四






コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする