転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



世の中、アンチ・エイジングなどと言って、
年齢より心身ともに若いのが良いことだ、と考えられているようだが、
私は昔から、早く年齢以上のものになりたくてジタバタしていた。

大昔、3歳の頃、私は自分の年齢を認めず、
「よしこちゃんは10歳なの!!」
と言い張っていた、という逸話があるが、それはともかく(^_^;。
仕事を始めたばかりの頃は、フェミニズムに走っていたせいもあり、
職場の男性から、そこらへんのねーちゃん扱いされるのが不満で、
早く実績を積んだオバさんになりたい!と切望していた。
二十代だから軽く見られるのだ、とにかく早く三十代四十代に!と。

退職して「転勤族の妻」になってからは、
最初、官舎でいちばん「若い」奥さんである自分が、
いかにも「要領を得ない役立たず」な感じがして、
これまた、一日も早く転勤のベテランになって、
官舎でもテキパキ動けるような存在になりたいと願っていた。
主人の上司の奥様がたは、皆、自信に溢れて見えたのだ。

今、四十代になった私は名実ともに中年であり、どう頑張っても、
もはや「そこらへんのねーちゃん」扱いはして頂けないし、
「官舎で一番若い奥さん」どころか、気がつけば、
「官舎で一番古株のオバさん」に成り上がって(下がって)いた。
じゃあ、さぞかし満足だろうと言われそうだが、そうは行かない。

私は今、これまでとは全く別の理由で、
早く早く、もっと年を取りたいと切望している。
可愛いおばあちゃんになりたい、とか、
隠居して孫の顔でも見たい、などという観念的な話ではない。
もっと大事な理由で、私は今、早く初老を迎えたいと願っている。
それは、肉体的におばーさんになりさえすれば、
私が抱えている、粘膜下筋腫、腺筋症、卵巣チョコレート嚢腫、
という疾病が、ことごとく自然に軽快、おそらくは治癒するからだ。
薬物治療にしても手術にしても、医療の介入には、
必ずメリットとデメリットがあり、リスクや後遺症の懸念もある。
この病気に関しては「トシを取る」のが最も平和的な解決なのだ。

ネットのカキコミなど読んでいると、五十代の女性が、
「私はそろそろ更年期なのでしょうか!?」
と泣きそうな医療相談をしていたり、
血液検査をしたらエストロゲンが充分に出ているとわかり、
「まだまだ卵巣は元気ですよ」
と医師に言われて大喜びしたりしている記事を、よく見かけるが、
私は、今から十年後にまだエストロゲンが潤沢に分泌されていたら、
もう、事態はゼツボー的だ。

ああ、早く(元気で身軽な)オババになりたいものだ。

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買い物に出たときのことだ。

私が頼んだ商品を袋に入れて貰っているとき、
『めっきり寒くなりましたね』
という意味の声がどこからともなく聞こえたのだが、
私の目の前にいる店員さんは口許が動いていなかったので、
背後の売り場で、誰かが会話しているのだろうと思い、
私は返事をせずに、聞き流していた。

だが、話は途切れることなく、
『こう天候不順だと体調を崩しやすいですよね』
『風邪が流行っているみたいですよ。
お客さんも気をつけて下さいね』
と続いた。
その『下さいね』のところで、目の前の店員さんが、
私の顔を見てにっこり笑って、
初めて『ね』のカタチの唇を見せたので、私は、
ずっとこの人が喋っていたのか!!と気づいた。
腹話術ではないか。ここで披露されても困るけど。

『名探偵コナン』の眠りの小五郎って、もしかしたら、
こんな感じで喋っている(ように見える)のかなと思った。

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『きれいなのにはこれが特別に有効なクロスだ』
『化学製品はどれでもいるないがら、体について害されたのケイスが
ないそれで使用されたのときに心配しないだ』
『湿らされたから吸収されたのパワーが大きくなります。
油汚れにいちばん強いだ』
(『ニッポンの誤植』(宝島社)p.162)

笑えん。笑えんぞ。英訳の仕事をしたあとだけに。
もしかして、日本語にしたらこんな感じの英語を
私は堂々と書いていたのではあるまいか。
せっかく仕事をまわして下さった業者さんに対して、
『恩をダアで返す』(同上、p.204)
という結果になったのではと、とっても不安(号泣)。

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無理  


本日は、主人プラス娘による邪魔が入りすぎて更新できません。
途中まで書いたところで話しかけられることがあまりに重なると、
いかにテキトーな文章でも、私は最後まで書くことができません(泣)。

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「どうにかして、ころころっと10億円くらい入らんかな~」
と、怪獣『ころもん』を自称する主人が、まだ言っている。
だったら、とりあえず宝くじでも買えば?と思うのだが、
生来のケチが災いして、それも決心がつかないらしい。

ころもんに言わせると、10億あれば、現在の彼の問題は、
ほぼ、すべて解決して幸福な人生が訪れるのだそうだ。
勿論、命あっての・・・、が大前提ではあるわけだが、
まず、サラリーマン生活をしなくても全く心配なくなる。
まあ遊んでばかりというのも娘の教育上良くないから、
脱サラして個人事務所でも開くことになるだろうが、
その場合も、気に入った話だけ受けて丁寧にやればいいので、
極めて良い仕事ができるのだそうだ。
場合によっては、高給優遇で優秀な人材を雇い、
自分は決済仕事だけをする、という経営にしてもいい。
そして、スケジュールは自分で決めればいいから、
気が向いたときにパリやマドリードに出かけられる、というわけだ。
さらに、もし、この先、療養する必要が出てきても、高齢になっても、
10億あれば、生活の選択肢は限りなく増える、と、ころもんは力説する。

・・・そういえば、その昔、ア○ウェイを私に勧めた人が、
成功すれば手に入れられると語った、夢の生活は、
ちょうど、今、ころもんが夢想しているような類のものだった、
みたいな、遙かな、記憶が、あるが・・・・・・

それで考えてみたのだが、10億で私の生活はどうなるのかというと、
とりあえず、壁紙を変えたり、カーテンをオーダーしたりして、
存分にインテリアで遊びたい、という夢は叶えられるようだ。
また、家事労働をするのに他人を雇うことができる、
という点でも、確かに負担減に、なるような気がする。
ころもん本人の、むちゃくちゃ細かいグルメ趣味も、
プロの料理人を雇えば、良い解決が出来るかもしれない。

「それに、歌舞伎座の特等席だって、ばんばん買えるよ!」
と、ころもんは、私の意を迎えるように言った。

ふぅむ。
確かに、今の私は三等Bか一幕見席が常だ。
さすがのころもんも、それは知っていたようだ。
だが、特等を買って、私が頻々と東銀座に通っても、いいのか?
『今週は歌舞伎座ね。来週は南座。次の週は、シメの『再会』ね。
クリスマスはたかちゃんのディナーショー、お正月は音羽会の新年会よ』
などと、私が思い通りに出歩いていて、
それを、ころもんは、毎回、上機嫌で、
『ああ、行っておいで』と見送ってくれるというのか?

「う・・・。まあ、その場合は、家族旅行やね
と、ころもんは、口ごもった。


なんでやねん


なお、仮に10億入ったとしても、
娘の生活は別に改善しないし、彼女の悩みも解決しない。
お金があっても、勉強しないことには学力はつかないからだ。
もし、家に10億円あった御陰で入れるようになった大学、
というものがあったとしたら、それは絶対にロクなものではない。

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・ここ数日、なんとなく思い出しては歌っていた古い歌謡曲が、
何なのかずっとわからなかったのだが、きょう、やっと、
それが、金井克子の『波止場エレジー』であることを思い出した。
波止場、という言葉を聞かなくなって久しいような気がした。
しかしどうして金井克子なんだか。

・秋口から復活の兆しを見せていた右足のガングリオンが、
昨日の夜、見たら、消えていた(O_O)。
ぷくっと直径一センチ弱くらいにまで成長していたのだが、
毎日、なでたり、圧迫したり、なんとなく触れていたら、
中で破れたのか引っ込んだのか知らないが、
音もなく痛みもなく消滅していた。こんなこともあるんだな~。

・昨日、知人の業者さんから、あるパンフレットの英訳を頼まれ、
ひとりでやってみたが、出来映えには全然自信がなかったので、
昨夜から今日にかけて、プロの翻訳者である某氏を頼った。
打てば響くの素晴らしいアドバイスの数々をメールで頂き、
見違えるような訳文になった。
ありがとうございました<(_ _)>!!!

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娘の話によると、A中高の美術室のヴィーナスが、
何者かの手によって唇に色をつけられていたそうだ。
蒼白な顔に唇だけ朱色に染められたヴィーナスは、
アンディ・ウォーホルが道に迷っているような世界。
その姿は娘ら美術部員の目を引いていたが、
先生がお気づきになるまで、しばらくかかったそうだ。

色素は吸い込まれ乾燥して、落とせるものではなく、
気づかれた先生は直ちにお怒りになりましたとも。
『誰や!弁償してもらうど!』
じーちゃん似の美術の先生が皆の前で仰ったそーですが、
んな怖いところに、いまさら誰が名乗りでるものか。

「ヴィーナスの頭、80万円するらしい」
と娘は言っていたが、本当にそんなにするのか?
娘の思い違いか、でなければ先生の脅しではあるまいか?
石膏像の大きいものは確かに安くはないだろうが、
所詮、名工の一点物でもあるまい?
せいぜい8万円の間違いではないかと思うのだが。


で、みーちゃんは、やってないよね(^_^;!???

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昨日の夕方から、左扁桃が痛くなった。
見たら、一部が腫れて、微妙に白くなっていた。
バザーまではと、準備でずっと疲労していたところへ、
とうとう行事が終わって気が抜けたので、
途端に、「疲れが出た」ということだろう。

あのホコリの中で何度も作業し、立ちづめでクッキーを焼き、
その間、喋り続け、当日は声を張り上げて一日じゅう接客、
・・・もともとアレルギーがあるし咽喉が弱いので、
どこかでこうなるとは思ってました(T.T)。

前に扁桃が腫れたのは9月の下旬だった。
一ヶ月半でまた腫れるのはちょっと頻回な感じがするが、
疲れたのだから仕方がないのだろう。なんて脆弱な。
私はだいたい、慢性扁桃炎が昔からあって、
疲労したり寒かったりするとよく咽喉が痛くなる。
鏡で口蓋扁桃を見れば、どういう状態か自分で判断できる、
というくらいに、私は年季の入った扁桃炎患者だ。

扁桃摘出手術を受けることは一度ならず考えたのだが、
症状が地味なので耳鼻咽喉科では手術を勧められなかったことと、
私のような体質のものは、口蓋扁桃を手術で取ると、
今度は代償的に、舌根扁桃などの、もっと奥にある扁桃組織が、
同様の炎症を起こして来る可能性があるので、
そうなるとややこしいから、口蓋扁桃に炎症をやって貰うほうがマシ、
と諦めて、この年齢まで保存的にやって来ている。

この秋は積極的に鍼をして貰っていたのだが、
この忙しさでしばらく通院できていなかったのも悪かった。
こういうときのためにクラビットを貰ってあるので、
それをのんで今日は久々に休息することにした。
幸い、一段落ついたところだし、緊急の用はない日だから、
「休みなさい」という天の声だと思うことにしよう(T.T)。
この機会に、たまっていた本やCDで楽しむのも良かろう。

ちなみに娘も先週末から風邪をひいている。
気温が下がってきたし、風邪の季節ではあるのだろうと思う。
だが娘は、鼻炎だけで、熱がないので、今のところ放置している。
主人ひとりが元気で、これからなんとか仕事をやりくりし、
東京までフェルメールを見に行きたい、
という計画を立てている。行ってらっしゃいませ。

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赤福や御福の事件で、私がまず思ったのは、
賞味期限とか消費期限とかいうものは、
もしかしたら本当は、守らなくても実質的には滅多に困らない、
かなり根拠希薄なものなのではないだろうか、ということだった。

私のような消費者は、印字されている期限など黙殺して、
かなり経ったものでも、一応チンすれば平気かな、
みたいな感覚で生きてきたのだが、
それの前にメーカーのほうが、既に期限オーバーのものを
期限内と偽って売っていたことが今回、判明してしまった。
つまりメーカーと私と、二段階で期限切れになった食品が、
実際には全くなんともなかったということだ。
食べ物ってのは、感動的なほど長持ちするものだったのだ(殴)。

だが、そう考えてから、私はふと、
某高校教諭の友人の話を思い出した。
彼女は学校の校則について、こんなことを言っていた。

「例えばね、靴下は白に限る、って校則で決めるとするじゃない?
教員側だって本当は、真っ白じゃなくたって、制服に合う程度なら、
ワンポイント、ワンライン、くらい全然問題ないって思ってるのよ。
だけどね。ワンポイント、ワンライン可、って校則にするとね、
生徒は必ず、そのもうひとつ上、総柄とかストライプとか、
はいて来るわけよ。
白、って決めておいて、現実にはようやくワンポイントで済むの。
生徒のやることを見越して、白に限る!ってわざと決めてるの」

賞味期限・消費期限の根拠も、このへんにあるのではないか。
「ちょっとくらい、いいだろう」
という自分本位な解釈を、人間は必ずやるから、
まずメーカーがズルして、次に消費者も安易な考えをして、
それでも食中毒が出ないようにするためには、
最初に非常識なくらい厳しい期限設定をしておいて、ちょうどなのだ。
私がきょうまで一度も、赤福や御福でどうかなったことがなかったのは、
一見、根拠希薄に見える消費期限設定の御陰だったのかもしれない。
その意味では、感謝せねばならないだろう。

そういえば、この事件が発覚する直前、私は神戸で赤福を買ったのだが、
普通の包装より小さい「3個入り」を買おうとしたとき、
売り場の女性がこう言った。
「それは消費期限が本日中となっておりますが、よろしいでしょうか。
包装が、普通の8個入りより簡易なものとなっておりますので・・・」
その日中に食べる予定ではなかったので、素直に、買うのをやめたが、
考えてみたら、通常の8個入りだって密閉容器どころかただの箱材だった。
今にして思えば、3個入りは簡易パックだからモたないのではなくて、
要は、さんざん「巻き直された」シロモノだったということでは……。
尤も、あれを買っていても、私がお腹を壊さなかっただろう、
ということには、絶対の自信があるけど(^_^;。

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24時間小型心電計をつけて胸元がカブれた、
例の「ホルター心電図検査」の結果を聞きに、
近所の循環器内科に行った。

結果としては、自覚症状の通り、頻脈傾向は、あった。
が、ほかには問題となる所見は何も無かった。

24時間で私の心拍数は129705回記録されており、
普通の人が大体10万回ということなのだそうで、
確かに回数は多いと言われた。
しかし、脈の乱れは非常に少なく、
24時間で単発が3回のみ、連続はまったく記録されておらず、
「これはトップクラスの少なさです」
と先生は仰った。ありがとうございます<(_ _)>。
久しぶりに健康の話題で褒められたな~~~。

ついでのことに心エコーもして貰ったが、
動きにも血流にも問題なく、心室肥大もなかった。

計算上、24時間の平均心拍数は88/分、
「つまり、脈拍が多いだけ、ということですな」
と先生はカルテを書きながら仰った。
「なんで多いのか、ということが大事なわけですが、
心臓そのものも肺機能も問題ないと思われるので、
特に治療の必要はないから、まあ様子を見て下さい。
理論的には、120以下の脈拍ならそれで打ち続けていても、
心臓の機能が損なわれる恐れはないことになっています。
どうしても脈拍が気になって落とさないと苦痛だというなら、
治療は可能ですが、そうなると薬を飲まないといけませんのでね」

というお話のあと、先生は言いにくそうに、
「でもそれより、ちょっとお痩せになったら(^_^;?」
と仰った(爆)。

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