転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



赤福や御福の事件で、私がまず思ったのは、
賞味期限とか消費期限とかいうものは、
もしかしたら本当は、守らなくても実質的には滅多に困らない、
かなり根拠希薄なものなのではないだろうか、ということだった。

私のような消費者は、印字されている期限など黙殺して、
かなり経ったものでも、一応チンすれば平気かな、
みたいな感覚で生きてきたのだが、
それの前にメーカーのほうが、既に期限オーバーのものを
期限内と偽って売っていたことが今回、判明してしまった。
つまりメーカーと私と、二段階で期限切れになった食品が、
実際には全くなんともなかったということだ。
食べ物ってのは、感動的なほど長持ちするものだったのだ(殴)。

だが、そう考えてから、私はふと、
某高校教諭の友人の話を思い出した。
彼女は学校の校則について、こんなことを言っていた。

「例えばね、靴下は白に限る、って校則で決めるとするじゃない?
教員側だって本当は、真っ白じゃなくたって、制服に合う程度なら、
ワンポイント、ワンライン、くらい全然問題ないって思ってるのよ。
だけどね。ワンポイント、ワンライン可、って校則にするとね、
生徒は必ず、そのもうひとつ上、総柄とかストライプとか、
はいて来るわけよ。
白、って決めておいて、現実にはようやくワンポイントで済むの。
生徒のやることを見越して、白に限る!ってわざと決めてるの」

賞味期限・消費期限の根拠も、このへんにあるのではないか。
「ちょっとくらい、いいだろう」
という自分本位な解釈を、人間は必ずやるから、
まずメーカーがズルして、次に消費者も安易な考えをして、
それでも食中毒が出ないようにするためには、
最初に非常識なくらい厳しい期限設定をしておいて、ちょうどなのだ。
私がきょうまで一度も、赤福や御福でどうかなったことがなかったのは、
一見、根拠希薄に見える消費期限設定の御陰だったのかもしれない。
その意味では、感謝せねばならないだろう。

そういえば、この事件が発覚する直前、私は神戸で赤福を買ったのだが、
普通の包装より小さい「3個入り」を買おうとしたとき、
売り場の女性がこう言った。
「それは消費期限が本日中となっておりますが、よろしいでしょうか。
包装が、普通の8個入りより簡易なものとなっておりますので・・・」
その日中に食べる予定ではなかったので、素直に、買うのをやめたが、
考えてみたら、通常の8個入りだって密閉容器どころかただの箱材だった。
今にして思えば、3個入りは簡易パックだからモたないのではなくて、
要は、さんざん「巻き直された」シロモノだったということでは……。
尤も、あれを買っていても、私がお腹を壊さなかっただろう、
ということには、絶対の自信があるけど(^_^;。

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