転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



官舎から見えるところに、ひとつ、テニスコートがある。
私はテニスをしないので(というより全然できないので)、
ここをどういう人たちがどういう手続きで使用するのかについて、
なんら、知識も関心もなかった。
ただ、毎週末ほとんど必ず、何人かの人たちが賑やかに練習に来ているし、
週日の夕方なども、ひとりでサーブ練習や壁打ちをしている人がいることには、
なんとなく気がついていた。

これについて先日、官舎の忘年会のとき話題になったのだが、
この練習に来ている人々というのが、ちょっと観察してみるとなかなか面白いのだ。
中でも、ひときわ目を(耳を)引くのが、練習の最中にときどき野太い声で、

「ああ~ん!ばか~ん!」

と言う男性がいることだ。
感じからすると、自分がミスしたり、相手にポイントを取られたりしたときに、
残念がってこういう声をあげているのだろうと思う。

プロの選手だってパフォーマンスをするから、
それ自体はユーモラスで、現場のヒトたちはなんとも思っていないのかもしれない。
だが、試合を見る訳ではなく、音声がメインの情報である我々にしてみれば、

パーン、パーン、ああ~ん!ばか~ん!
パーン、パーン、パーン、ああ~ん!ばか~ん!

が毎週末、半日以上断続的に聞こえるのは、結構笑えるというか腹立つというか。

もうひとり、我々の間で話題になっているのは、
この練習メンバーの中に、ひとり、とても華奢で爽やかな人がいるということだ。
野太い男性諸君の中にあって、この人だけがほっそりと小柄で、とても若く見える。
あるときなど、この人は自分がミスしたのか、相手に向かって、

「あ!先生、すみません!」

と謝っている声が聞こえた。
これを聞いて官舎・某棟の某夫人は思ったそうだ。

「若く見えると思った通り、あの人、学生さんなのね。
 コーチと一緒に練習しているのかしら。熱心ね」

ところが、先日の忘年会のとき、別の奥さんの話からびっくりするようなことが判明した。
なんと、この若々しい人は現職の弁護士さんなんだそうだ。

とすると。
ここからは推測に過ぎないが、「先生」と呼ばれた相手も多分同業者なのだ。
なんのことはない、「先生」同志で、テニスしていたのだ!

あの練習メンバーって、もしかして、みんな「先生」?
ああ~ん!ばか~ん!のヒトも、やっぱり「先生」???

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ルリデン(下記参照(^^ゞ)のほかに、きょうは、もうひとつ判明したことが、あった。

娘が言っていた、『とびひで腰痛になった』クラスメイトの話だが、
あれは、やはり、とびひではなかったそうだ。
どうやら、帯状疱疹だったらしい。

これなら、痛いのも道理だ。
んだから私があのとき「ヘルペスか?」って訊いたでしょ(^_^;)。

しかし、学童が罹ることがあるとは、知らなかった。

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学校帰りの娘と一緒に、えびす講に行き、胡子神社に参拝した。
私は初めてで、とても賑やかなことにびっくりしてしまった。

その後、勤め帰りの主人がメールしてきて我々に合流し、
3人でパスタの店に寄り夕食を取ったのだが、その席で主人は、
かねて念願であるルリデンに行ってみたい、と言いだした。
広島で一番高いケーキなのよというCMの、アレだ。

ルリデンは、胡子神社からほど近い、流川(ながれかわ)にある、
ということが既にわかっていて、主人は首尾良く番地まで記憶していた。
市街地の地理に強い彼の案内で我々はルリデンに向かった。

ところが。

ない。
目指す番地には確かにケーキ屋があった。結構な構えの店だった。
だが、名前が「ルリデン」ではないのだ。
その店の名は「モンシェリー」とあった。
ほかにケーキ屋は無いし、コレだと思うしかなかった。

私「なにかで別の店になっちゃったんだよ。どうする、なんか買ってく?」
夫「うぅむ」
私「ルリデン、ツブれちゃったのかなあ」
夫「問題は、これがもはや、ルリデンではない、ということだ。
 ここで買って、もし、マズかったら、どうしたらいいのだ」
私「どうしたら、って(^^ゞ」
夫「そりゃ美味けりゃいいぞ。だがマズかったときはだな。
 ルリデンでマズかったなら、それはそれで、決着がつく。諦めもつくさ。
 だけど、違う店で買って、マズかった場合、どうやって自分を納得させたらいいのか」
私「(んな大仰な)(--#)」

結局、テキの正体がよくわからない以上、むやみに手を出すのは得策ではない、
という、主人のご高説を拝聴した挙げ句、我々は手ぶらで帰ることになった。

で、さきほど、ネットで「ルリデンの行方」を検索してみたら、
どうやら、あの店は、やはり元ルリデンで、外観もルリデン時代のまま、
経営権だけが「モンシェリー」になったものだ、ということだった。
ただ、ケーキはルリデンのものと、モンシェリーのものが混じっている、
ということらしいので、買うのが良いかどうかは微妙ってことか(^^ゞ。

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官舎の奥さん方による、「忘年会」と称する昼食会があった。
私は、今の棟に引っ越してきて初めての参加だった。
ここは大きな官舎なので、こういう集まりも棟ごとにある。
近くの中華レストランの個室をひとつ借りて、結構ゴージャスな会だった。

転勤族の妻が8名集まれば、話題は例によって「傷自慢」。
今回は、私を含め、福岡の某官舎で暮らした人が3人寄ったので、
あそこが、どれほど非人道的な、もの凄い官舎だったか、という話になった。

実は、数年前に旅行のときに寄ってみたら、
その官舎は結構外装が綺麗になっていたので、
建て替えは無理としても手入れはしたのだな、と私は思っていたのだが、
後に住んだ人からきょう聞いた話では、ほとんど良くなっていなかった。
内装をなおして貰えたのは、床のフローリングくらいで、
トイレと風呂は、昭和30年代のままだったという。

転妻「トイレ、和式で、しゃがんだらタンクに頬ずりする設計でしたよね」
夫人A「そうよ!私、頭打ちましたよ!」
転妻「・・・・(^^ゞ」
夫人A「立ち上がったら、ごん!って頭ぶつけて。血が出ました」
転妻「それはそれはお気の毒に」
夫人A「主人なんか体が大きいから、後ろのほうに下がってしゃがんでたんですけど、
 あるときなんか、お尻がはみ出していたらしくて、後ろに×××を落として。
 私は、知らずにそれをスリッパで踏んで・・・・」

ここで、「次のお料理でございます」
と担当の人が入って来たときには、我々、さすがにビビりましたね(^_^;)。

転妻「福岡のあそこ、洗濯機置き場は結局、出来たんですか?」
夫人B「ううん!ベランダ!」
夫人C「某市では、お風呂場に置いてましたっけね~」
夫人D「転妻さんが去年いたE棟は、洗濯機置き場、ありました?」
転妻「えとですね、ここに置いたらいいよ、っていう場所はありましたけど、
 排水の設備は、無かったですね」
夫人E「じゃ、お風呂に引いて?」
転妻「そうです、そうです」
夫人F「某市はね、そのお風呂が狭すぎて、洗濯機も置けなくて、やっぱりベランダでしたね」

我々はしばらく語ったあと、やがて暗澹とした気持ちになった。
今いる官舎は、たまたま改装工事された直後に入ったから良かったが、
次の転勤ではまた、皆、確実に、タンクに頬ずりしたり、
洗濯機と一緒に入浴したりすることになる、と思い至ったからだった。

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娘の話。

娘「今ね、クラスで三人、休んでいるんだよ」
私「寒くなって来たもんね。風邪でも流行っているのかな?」
娘「ん~。違うと思う。三人とも別々の理由で休んでるから」
私「そう」
娘「ひとりは女子で、怪我。肩の骨、折ったから、家で休んでる。
 先生がお見舞いに行ったら、元気そうにはしてたって」
私「そっか。ひどくなかったんなら、良かったね。早く学校に来られるといいね」

娘「それでね、あとは男子ふたりなんだけど。ひとりはね、ま、ね、仕方ないんだ」
私「なんで?」
娘「風邪がね、悪化してね、もう、これで一ヶ月くらい休んでいるから」
私「え~っ、一ヶ月?」
娘「うん」
私「一ヶ月も!?ほんとに!?風邪だけでそんなことにはならないだろ普通!?」
娘「だってぇ。確かにそう聞いたんだもん」
私「そりゃ、ちょっと、おおごとなんじゃないの?大丈夫なんだろうか?」

娘「でねー、もうひとりは、腰痛」
私「その子は、どうしたんだろ、怪我したの?やっぱり」
娘「うぅん、えっとねえ、なんだっけ、病気でね、痛いの」
私「ヘルニアか?」
娘「へるぴあではない」
私「ヘ・ル・ニ・ア!椎間板ヘルニアとか、そういうのじゃないの?」
娘「違う。とびひ、だって先生が」
私「!?」
娘「痛くて痛くて、座れないって、病院に行ったら、とびひ、って言われたって」
私「ヘルペス、とかではなく?」
娘「とびひ」

・・・・・・・・・・・・・・・。
私には、わからないことだらけだ。
全治するのに一ヶ月以上要する「風邪」。
座れないほどの激しい腰痛が初発の症状である「とびひ」。
まだまだ、世の中には私の知らないことが多々あるようだ。

また、クラスの児童が欠席すると、その欠席理由について、
担任の先生からクラス全体に対して、病名まで含めた説明がある、
ということも、今回の娘の話から察せられた。
だったら、今後、もし娘が欠席するようなことになったとき、
その理由が、人が爆笑するようなものだった場合は、困るではないか。
ここから学ぶべきなのは、結局のところ、
あまり正直に暮らすのはいかがなものか、ということか。

だが、根本的に心配なのは、
娘の聴力及び理解力・判断力等に全く問題は無いのだろうか、
ということだと私は改めて思った。

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昨日から今日にかけてのいろいろを書き留めておくことにする。

・パソ子の容態
ウィルス・スキャンが最後まで出来るようになったので、ひと安心したが、
幸か不幸か、パソ子の体内にウィルスは一匹も見つからず、
不具合はパソ子の自家中毒みたいなものらしいということになった。
この際、再セットアップするのがいいだろうか。
もうじきパソ子だって年末大忙しの時期に突入することだし。

・DVD『弁天小僧』
9月14日の日記に書いた、菊五郎の『弁天小僧』のDVDを、
先日amazonから取り寄せて、ずっと観る時間がなかったのだが、今日ついに観た。
私が願った通り、南郷力丸は、やはり初代・辰之助だった。
昭和61年12月、歌舞伎座の収録。これって、もしかして、辰之助の最後の舞台!?
ああ、辰っつぁん、どうして死んでしまったんだよぉ!と観ながら涙が出た。
声良し・顔良し・姿良し、最高の南郷力丸、最高の役者だったのに~(>_<)ヽ !!

・・・・というようなことを、亡き祖母が、いつまでも先代の団十郎について、
言い暮らしていたのを、そういえば思い出した(^_^;)。
夭逝した贔屓のことは、ああやって終生、自分の中で伝説になってしまうのだろうな。

・「道訊かれ」究極奥義!
長い長い間、自分のために喫茶店なるものに入ったことがなかったので、
きょうは、繁華街のとある店に行って、コーヒーを飲んでみた。嬉しかった(^_^;)。
と、私がコーヒーの香りに浸っていると、右隣から、つんつん、と袖をつつく人がいた。
「はい?」と見ると、ひとりの年配のご婦人がニッコリした。

婦人「これ、食べて下さらない」
私「は」
婦人「これね、注文したんだけど、量が多すぎて。あなた、食べて」

彼女が差し出していたのは、一皿の、手つかずのアイスクリームだった。
彼女のテーブルにはそれ以外に、ケーキも乗っていた。セットだったのだそうだ。

婦人「中身食べて、お皿は私に返してね」
私「は、ありがとございます(汗)」

私はこの歳になって、全然知らない人にアイスクリームを恵んで貰ってしまった。
ほかにも客がいたのに、どうして私を指名したのか。
これも道訊かれ顔のなせるワザか。
それとも、こいつの体型なら食えるだろうと踏んだのか。

ごちそうさまでした。

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舅から、あまり芳しくない電話があった。
先週末、広大でCTを撮ったところ、肺に怪しい部分があり、
画像だけでは厳密な診断はまだ下せないが、
良くて肺炎、悪ければ転移性肺腫瘍、ということを言われたそうだ。
当面、まずは内服薬を二週間試してみて、再検査することになったらしい。

私「それはなんの薬なんでしょうね?肺炎治療の抗生剤でしょうか」
舅「知らん」
私「(^_^;)・・・・・(聞いて来いよ)」
舅「ただ、先生が言うには、この薬は、飲んだあと日に当たっちゃ、いかんのと」
私「え?お舅さんが、服用後に、日光に当たってはいけない、のですか?」
舅「ほうよ」

そんなん初めて聞いた。
薬本体を、直射日光を避けて保管せよ、というのはよく聞くが、
飲んだ人間のほうが、太陽光線を浴びてはいけない、のか?
日光浴をしたら、何が起こるというのだろう??

あ、でもそういえば、猫に、アワビとか貝類を食べさせた後、外に出すと、
光線過敏症になって、耳の先端が欠ける、とかいう話があったな。
じーちゃんも、これか。いや、猫と一緒にして悪いけど(^^ゞ。

それで見当をつけてネットで検索してみたら、
確かに、ある種の抗生剤や抗ガン剤及びその補助剤などいくつかの薬剤に関して、
服用後に薬剤性光線過敏症が現れる、という注意が書いてあった。
特に登山などアウトドア関係の活動は厳禁だそうだ。なるほど~~。
ちなみに人間の症状は皮膚炎だけで、耳がどうとかは出てなかったけど。

さて、今月は主人のほうも、職場の健康診断がいくつかある。
きょうは、血液生化学検査のための採血があり、朝食抜きで出勤した。
既に先週、大腸癌検診のためのスティックも貰って来ている。
今朝、未使用の1本が、封筒に入ったまま机の上に置いてあったので、
ナニゲなしに手にとって説明書を読んでみたら、これが爆笑モノだった。

『採便容器を肛門に刺さないで下さい』
『採便容器内の液を捨てたり、飲んだり、点眼、点鼻しないで下さい』

かなりな趣味の持ち主でも、それは勇気が要るであろうよ・・・((((;゜д゜))))

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昨日は、パソ子にキれられた一件を除けば、
実は私にとって、ここ数年ないくらいの、幸せな一日だった。

なぜかというと。

主人は職場の日帰り旅行で朝から出かけ、
娘は私の実家へ、これまた午前中からひとりで遊びに行って、
どちらも「晩ご飯はむこうで食べてくる」ということになっていたのだ。
つまり、私は、午前中から午後八時頃まで、ひとりっきりだった!
最高だった(感涙)!!

で、何をしたかというと。
まず、掃除をした(爆)。
もしかして私には舅の生き霊がついているのだろうか。
誰もいないから、こんなに心おきなく家じゅういじれる日はない、
という心境になり、普段気になっているところを全部、掃除した。
そして、ひとあたり終わって、すっきりした部屋で、
お茶を淹れて、ピアノを聴いていたら、もう、極楽だった(感涙2)!!

午後からは、ちょっと歩こうかと外に出た。
本通り商店街は「えびす講 大売り出し」で大変な賑わいだった。
そこで本屋や、雑貨屋などをひやかしてから、
私はこれまた日頃は落ち着かなくて行っていないYAMAHAに寄った。
ここの楽譜売り場を、時間構わずゆっくりと眺めることなど、
もう、何年もの間したことがなかった。
ああ、時計を気にしなくていい、ってなんて素敵なのだろう。
およそ、暗くなるまでに帰れば充分だなんて!

さて、そんなこんなで、昨今ないほど解放されて過ごした一日が終わって、
夜八時半頃に、まず主人が帰ってきた。
職場旅行のほうは、江田島~竹原というコースだったそうだ。
根っから広島市民の彼にとっては、あまり珍しい場所でもなかったようだが、
普段行かないところだから、改めてガイドして貰って見学するのは、
結構、楽しかったようなことを言っていた。

その、主人が貰ってきた「江田島 海上自衛隊」のパンフを見ていたら、
海軍兵学校の「五省」なるものが掲載されていた。

一、至誠(しせい)に悖(もと)るなかりしか
一、言行に恥づるなかりしか
一、氣力に缺(か)くるなかりしか
一、努力に憾(うら)みなかりしか
一、不精に亘(わた)るなかりしか

なんと美しい日本語なのだろう!
戦後の反省の中で、こういう美徳まで葬り去ってしまったのは、
文化の損失ではないか!とさえ私は思った。

・・・家族の不在を喜び好き勝手に享楽的に一日過ごした私が言うのも、
限りなくアレなんですが。

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どうも、やっぱり、パソ子の具合が良くない。

きょうの夕方、ウィルス・チェックをしようとして、スキャンをしている最中に、
また、先日と同じような現象が起こったのだ。
すなわち、パソ子が前触れもなく「うぃん」と鳴いて、画面が真っ黒になった。
こうなるとしばらく電源も入らず、私は再び、大いに狼狽した。
幸い、今はこうして使えるからいいが、それにしても、
いつまたあんなふうにキれるやもしれぬ、という不安で、落ち着かない。

実は私は先日の一件で懲りて、あれからすぐ、重いファイルは全部削除した。
万が一を考えると、ちょっと惜しいものもあったが、とりあえず全部、
CD-Rやフロッピーディスクに送って、もうあとは思い切ることにした。
ディスクの空き領域はそれでかなり増えた。
だから今、パソ子は、かつてなく軽くなった筈なのだ。
だのに、スキャンにも耐えられないとは。

パソ子、お前、この前ちょっとキレて見せたら、
私が慌てて、これまでになく機嫌を取ったものだから、味をしめたのかね?
先代は晩年、よくストライキを起こして、仕方なく強制終了させたことがあったが、
お前はまだ若いのに、私の意見も聞かず、自分から強制終了するのだね。

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ポゴレリチに関する情報欲しさに、私は、Yahoo!の
Pogorelich Groupに参加しているのだが、
そこのメンバーの某氏(たぶんフランス人)から、
先日、もう一つ、新しいGroupに誘われた。
それは、特殊なプログラムにより、音声や動画などのファイルを、
メンバー同志で共有できるというもので、
ポゴレリチ関係のファイルがあるから来ないか?と彼はメールで言って来てくれた。

某氏は熱心なポゴファンなので、私は誘われたことを有り難く思った。
教えられた英文サイトにアクセスして説明を読んでみると、
専用プログラムを自分のパソコンにダウンロードして使用するようになっていた。
こんなのは初めてなので私はちょっとワクワクした。
凄いなぁ。ネットって面白いなぁ♪

と、ダウンロードが済んで数分後、私のパソコンのタスクバーから、いきなり、
某氏の名前で会話帳なるものが、呼びもしないのに立ち上がってきた。
何が起こるのかと呆気にとられて見ていたら、画面にメッセージが出てきて、

Hi, Yoshiko! Are you there? (やぁヨシコ。そこにいるかい?)

げっ、おチャットまで付いていたのか。
なんという恐ろしい機能なのだ。問答無用か。
「入室します」とか無いのか。

私は思わず、

No, I am NOT.(いいえ、居ません)

と打ちそうになったが、これじゃまるで、
ピンポーンに対して「留守です」と返事しているようなものだ。おまぬー過ぎる。
しかし英語でおチャットなんて、胃に穴が空くじゃないか。

仕方がないから、
『英語でチャットとはこれいかに。ちょードキドキ致しております』的な、
訳のわからん英語を打ち返した。すると優しい某氏は、
『大丈夫。君の英語は上手だよ』
と返してくれた。

「外国人から英語が巧いと誉められるのは、英語が下手な証拠」
と言ったのは、松本道弘氏だっただろうか。蓋し、名言だ。
確かに「あんよが上手」はよちよち歩きの乳幼児に言う言葉だ。
幼稚園児くらいにもなれば、もう誰もそんな褒め方はしない。

だが、丁寧な某氏は、挨拶に寄ってくれただけだった。
『ごめん、もう二時だから寝なくちゃ。今度はゆっくり話そうね。じゃ、また』
と彼はすぐ消えた。

その直後、私が、オフラインにする機能を探しまくったことは言うまでもない。

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