転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



朝、起きたら、主人がテレビでオリンピック開会式を観ていた。
私は、「ああ、きょうからだったか」というくらいの力の抜け方なのだが、
主人は偉い人で、こういうイベントは外さないのだ。

ロンドン五輪:開会式盛大に 日本、日の丸カラーで入場(毎日新聞)

セレモニーに着る衣装については、毎回いろいろと意見があるのだろうが、
私はやはり、ジャケットやスーツなどの定番スタイルが良いと感じている。
特に日本人選手は、国民性や体格との関係もあり、多くの場合、
突飛なデザインの服で「着映えがする」とは言い難いのではないだろうか。
「これは、特別なイベントなんだから」
「別に、日常的な日本のセンスはこうじゃないから」
と、観ている間、内心で言い訳したくなるようなデザインのユニフォームは、
できたら勘弁して貰いたいと、私は常々思っているので、
今回の紅白衣装は、フォーマルなスタイルから外れていなくて、
国旗カラーとの連携も一目瞭然で、程よくバランスの取れた発想だと感じた。
強いて言えば、赤は共産圏の中国やソ連(昔)等のイメージでもあるが、
まあ、国旗等に使用される基本的な色はカブるのも仕方が無いだろう。

BBCが、日本の旗手の吉田沙保里選手のことを、
『Japan's flagbearer is wrestler Saori Yoshida, arguably the most dominant athlete in any sport as she has only lost once since 2001 and is unbeaten at the Olympics, World and Asian Championships.(2001年にたった一度敗れた以外には、オリンピック・アジア・世界選手権通して負け無し、おそらくいかなるスポーツにおいても最強の選手)』(BBC Sport Olympics(BBC))
と紹介していたのは、日本人として誇らしかった。
中継の一コマに過ぎないかもしれないが、こういうところにも、
行き届いた印象的な言葉を使うのが、さすがBBCではないかっっ(T_T)。

ときに、リンク先の毎日新聞の記事では、
『ロンドン交響楽団による映画「炎のランナー」のテーマ曲演奏、「ミスター・ビーン」で知られるコメディアン、ローワン・アトキンソンさんのパフォーマンス』
とカルく紹介されているが、クラシック音楽を聴く者にとっては、
Mr.ビーンと、サー・サイモン・ラトルの共演、というのが見どころで、
隅々まで音楽的なタイミングをきっちり計った演出に感心させられた。
ラトルも名演(演技)だったじゃないですかね(^_^;。
あとは、ダニエル・バレンボイムが五輪旗を持ってドヤ顔していたのも、
クラヲタ的チェックポイントだったかもしれない。

競技本番が迫っていたり、コンディション調整に苦慮している選手の中には、
開会式には参加しない人達もあるということだったが、それでも、
各国代表が揃うセレモニーは盛り上がるし、なかなかに感動的な場面だった。
ツイッターの今朝のTLに、
『東日本大震災のとき世界の100以上の国が支援を申し出てくれた。
参加国の多くが日本を支えてくれた国で、国名が呼ばれる度に感謝の想い』
という意味のツイートがあって、本当にそうだなと思った。
また、母国の政情不安の中、ロンドンにやって来た選手たちも各国にはあり、
彼らの活躍から力を得る人達も、その背後には無数にいることが感じられ、
選ばれた人達がスポーツに賭けるというのは、やはり美しいことだなと、
……全然運動しない・テレビ観戦さえ怠りがちな私でも思った(逃)。
ちなみにオリンピックの第一公用語はフランス語でしたね(^_^;。
ロンドン開催なのに、どうして英語より先にフランス語で紹介があるのか、
最初、聞いていてしばらく謎だった。すみません。

お祭り気分で愉快な外国人選手団の中には、行進の最中に、
携帯電話で喋っている人もいて、
 転妻「かーちゃん!?俺、今、開会式出てっから、俺!!」
 転夫「んまぁアンタ何しよるんね!?ちゃんと前向いて歩きんさいよ!!」
と、お茶の間(死語)で勝手にキャプションを付けさせて貰いました。

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