転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



仏語検定を境に語学に関しては正気に戻りつつあり、
最近は、フランス語とスペイン語を一応、聴いている。
今年度後半はこのまま続けるか、またはフランス語だけにして、
そのかわり精度を上げたいと思っている。

そんなことより、今、目が離せないのは『まいにちフランス語』初級編だ。
今年度の上半期は、3年ぶりに藤田裕二先生とシルヴィさんの担当で、
前回シリーズの主人公さくらの、妹・百合を中心とした物語なのだが、
7月から、姉・さくらもついに再登場したのだ。
ご記憶の方もいらっしゃると思うが、前シリーズは実に面白かった
さくらは、あのあと2009年3月号で、ついにパリに乗り込んだ。
ホテルに着いて彼女は早速ジュリアンに電話をし、
お愛想か本心か知らないが、『早くあなたたちに会いたいわ』と言い、
結局、ジュリアンと恋人ソフィーと、さくら、の三人で、パリで遊んだ。
最終回は旅の終わりにさくらが別れを惜しんで?涙ぐみ、
ソフィーが『さくら、あなたは来たいときに来て良いのよ』と優しく寄り添い、
ジュリアンも『僕らはいつでも大歓迎だよ』と笑顔を見せたものだった。

さて今シリーズの冒頭では、今度はさくらの妹・百合がパリにやって来た。
よくよくフランスとフランス語に縁のある姉妹なのだが、
それもその筈、なんと実は、この姉妹の父は外交官であり、
彼女たちは過去に10年間フランスに住んでいたことがあるのだそうだ。
そんなん今年初めて知りました、私。
このあとのスキットでも触れられることだが、姉妹のフランス語は完璧らしい。
姉さくらがジュリアンと初めて会ったとき、フランス語が出来るかと訊かれ、
un peu(少し)、などと言っていたが、ヤなヤツだったんだねえ、本当に。

それはともかく、ド・ゴール空港に着いて、百合はタクシーに乗り、
 運転手『日本の方ですか』
 百合『ええ、そうです』
 運転手『東京からいらしたんですか』
 百合『いいえ、仙台です』
 運転手『学生さんですか?』
 百合『いいえ、無職なんです』
と、かなり厳しい会話をした上で、パリ市内に入った。

百合もまた、着くや否やピエールという男に電話をして呼び出したが、
彼は妻帯者で、ここには三角関係の気配は無さそうだった。
それからパリを観光し、Japan Expoを見に行ったりもして楽しく過ごし、
百合は6月号の最後に『姉のさくらに会いに来週レンヌに行く』と発言した。
さくらは、この4年間のうちに、とっくにフランス在住になっていたのだ。
ちなみに百合は、ピエール夫妻とも姉の紹介で知り合ったらしかった。

さてさて。それで。
翌7月号にて、『お姉ちゃん!』と思わず日本語で再会した、百合とさくら。
さくらは、どーなっていたと思います?
やはり、彼女はあのまま引き下がるような甘い女ではなかった。
さくらは、いつの間にかジュリアンと同棲し、それどころか、
9ヶ月前にはアンジュという娘まで生んでいたのだった。そして、
『子供ができたから、私たち結婚を考えているの。そうでしょ、ジュリアン?』
と、もう逃さないわよ状態の、マダームさくら。母は強し。
On y pense, c'est vrai.(うん。そうだよね)、
とビビりながらも、観念せざるを得ないジュリアンであった。

ちなみに、かつてジュリアン自ら、une petite amie(恋人)と紹介していた、
あの美貌のソフィー嬢、
『さくら、あなたは来たいときに来て良いのよ』、
などと、日本女にちょっと寛大に振る舞ったツケは高くついたな、
と私は勝手に思ったが、彼女がまた見上げた女だった。
ジュリアンの話によると、彼女はジュリアンと別れたあと、
なんと今は京都で、浮世絵師と暮らしているのだそうだ(2012年8月号現在)。

なんかもう、ロックなヤツらばっかりで、オバちゃん開いた口が塞がりません。

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