転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
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HN「転勤族の妻よしこ」、筆名「山田亜葵」。家族は、転夫まーくん(またの名を「ツアコンころもん」)、転娘みーちゃん(1995年生まれ。首都圏在住。会社員)。
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BAD GIRLS meets BAD BOYS
演劇・ミュージカル
/
2012年07月18日 17時56分59秒
昨夜は『BAD GIRLS meets BAD BOYS』広島公演を観に行った。
出演者のミズ(水 夏希)くんファンの方に誘って頂いて、
ダンスだけのステージというのは面白そうだなと、
それだけの前提しかないまま出かけたので、本当に新鮮だった。
予習は足りなかったが、これは私にとっては逆に良かったと思う。
宝塚OGの誰が出て、何をするかを知った上で見始めていたら、
私のほうに最初からよけいな設定が出来ていただろうから、
昨夜、舞台に出てきた人を、予備知識も先入観も無しに、
ただダンサーとして見ることが出来たのは面白い体験だった。
そのことで改めて知ったのは、ワタル(湖月わたる)ちゃんって、
輝くヒトだったんだなあということだった(笑)。
前半はBAD GIRLSたち中心のダンス・パフォーマンスが続くのだが、
5人いる女性ダンサーの中で、私が最初に
「あの人!」
と目を惹きつけられたのが、ワタルちゃんだった。
大きいから、というのも理由のひとつかもしれないが、
しかし私の目には彼女は、大柄でも愛らしく映った。
笑顔がキュートで、ちょっと振り返る程度の仕草にも魅力があった。
純然たるダンス技術の問題だけで言えば、
彼女は別に傑出したダンサーというわけではなかったと思うのだが、
ステージアピールの桁が違った。
歌劇団でスターとして育ち、大劇場で主役を張った人というのは、
こういうものなのだなと、ひしひし感じた、ワタルちゃんの舞台姿だった。
勿論、ミズくんは格好良かった!
彼女は、宝塚時代からダンサーだったし、男役で鍛えた色気も健在で、
それが女性として踊るのだから、これまた不思議な求心力があった。
キレが良くて、余韻の残るようなミズくんの踊りで、
ベニーグッドマンなどを聴かされると、
ちょっと、なーちゃん(大浦みずき)を思い出したりもした(涙)。
休憩後の後半はBAD BOYSの踊りが大半で、
随分とバレエ的なニュアンスがあるなと思っていたら、
それもその筈で、バレエ・ダンサー出身のラスタ・トーマス率いる、
BAD BOYS OF DANCEのメンバーが、この夜のキャストなのだった。
鉄壁の技術と、エンターテインメント性の高いダンス場面の連続で、
感嘆しつつも、場内は手拍子と笑い声が絶えなかった。
ただ、QUEENのヒット曲がいくつか音楽として登場していて、
中でも『ボヘミアン・ラプソディ』がフルで使用されていたのは、
私にはちょっと複雑なものがあった。
確かにあの曲にはユーモラスなニュアンスがふんだんにあるが、
それでも私にとって、あれはとてもじゃないが笑いながら聴ける曲ではなく、
背後のお客さん達がケタケタ笑い転げているのを聞いていると、
なんだか、私ひとり、取り残された(苦笑)。すみません。
単に私が、ふれで先生への想いを未だに引きずっているのが理由ですが。
狂言回し的なダンスを、非常に高い技術を披瀝しながら務めた、
日本人ダンサーTAKAHIRO氏も本当に素晴らしかった。
これはいかなる喜劇にも言えることなのだが、
観客を本当に楽しませよう、愉快にさせようとするときには、
舞台の上に表現者には、研ぎ澄まされたプロフェッショナルな技術が
まず土台として不可欠なのだ。
あれほどの舞台を実現しているTAKAHIRO氏(勿論ほかのメンバーも)の
日々の鍛錬やこのステージのための研鑽は、
おそらく私たちの想像を絶するものがあったと思う。
しかし舞台にいる瞬間には、彼らはそれを私たちに微塵も見せない。
ひたすらに楽しく、客席の笑顔とともにダンサーたちも輝くのみだった。
磨き抜かれた鍛え抜かれた、人の体の表現力に感じ入った二時間半だった。
客席数もダンス公演にはちょうど良かったし、
客席も舞台との距離を感じないくらいに、高揚した気分を味わったと思う。
こういう企画を、是非またやって欲しいと思った。
サブタイトルにDANCE LEGEND Vol.1とついていたところをみると、
シリーズ化して、このあとも続演される予定があるということだろうか。
そうだと良いのだが。次回企画が、とても楽しみだ。
誘って下さった某氏にも、心からの感謝を<(_ _)>。
BAD GIRLS meets BAD BOYS
(梅田芸術劇場)
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