転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



久間氏発言、参院選に影響=小池防衛相(時事通信)
『小池百合子防衛相は6日午前の閣議後の記者会見で、久間章生前防衛相の原爆投下に関する発言について「広島、長崎の方々は大変つらい思い、怒りを覚えられたと思う。(参院選への影響は)今まだ若干残っているかもしれない」と語った。』

この話をあまりにも執拗に追求する人々に対しては、
私はほとんど共感を覚えない。
私自身はいわゆる被爆二世であるにも関わらずだ。

久間氏を責める(一部の)人々に関して、私が気色悪いと思うのは、
『原爆は過ちであったと日本人ならば無条件に思わなくてはならない
『原爆を肯定するような発言はすべて誤りであり悪である
とでもいうような、思想的に極めて硬直したものを感じるからだ。

日本国憲法で言論や思想の自由が謳われている以上、
自分の責任において発言するならば、
誰が何を言うのも、基本的に自由ということだと私は思う。
つまり、原爆を肯定するのも否定するのも、
個人の思想としては、完全に自由ではないのだろうか。

勿論、社会通念としての、最大公約数的な感覚から言えば、
その立場にふさわしい発言とそうでない発言があるし、
防衛相の地位をもって発言したのでは、
国民に受け入れられない言葉もあるだろう。
公務員などは、思想信条の自由より職務が優先するとも思う。
だから久間氏は辞任した。自分の非を認めて責任を取った。
それで終わりにすべきではないか、と私は思っている。
辞任した前防衛相に対し、これ以上の追求をしようとする動きには、
かえって、一種のファッショとか、思想統制的なものを私は感じる。

原爆投下が多くの日本人を救ったとする見解に対しては、
個人としての私は愉快ではないし反論もあるが、それでも、
原爆を是とする発言を徹底的に封じるような動きには賛同しない。

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