すーさんの山日記

山と釣りとテレマーク
八幡平の登山情報

大黒森管理協同組合主催BCワークショップ

2021-01-09 18:28:12 | 旧八幡平スキー場

雪崩の講習会というと、何となく敷居が高く、受講後には精神的にぐったりして、「もうやんなっちゃう!」ってパターン多いのではないでしょうか?我々が目指すところは、初心者にはなるべく難しい専門用語を避け分かりやすく、ベテランの方にも満足いくベーシックな内容というものです。

本日は県内から7名の方々にお集まりいただきましたが、BC初心者からベテランまで、雪板、スノーボード、ATスキー、テレマーク。バラエティに富んだメンバーとなりました。主催者側は事務局長の上野さんが講師役でサポート石坂さんです。

室内での座学は10分程度で済ませ、即外へ出ての講習!

入山に際してのグループチェックのやり方もしっかり確認。時間も限られているので、エッセンスを伝えるにあたり、動線も考えながらです。

ビーコンの電波がどのように発せられているか、室内で簡単に説明したものを実際雪上で確認してみます。フラックスラインと呼ばれる電波曲線のイメージをまず掴んで欲しいと思います。

ビーコン捜索の前に、プローブの取り扱い、埋没者を掘り出すに当たってのシャベリングの練習を挟んでから。

埋没者の電波をまず捉えるシグナルサーチ、埋没者まで10mまで接近のコースサーチ、埋没者位置を特定するまでのファインサーチ。機種により特性があるので、こういう練習を通して自分の持っている機種がどの程度の性能を有するのか、あらかじめ知っておくことも重要です。

最後は、参加者全員が同じパーティーと想定して、役割分担を決めて、簡単なコンパニオンレスキューを3セット。

一回目は、やはり少し手間取ります。ビーコン捜索者が少しでも早く発見することも重要ですが、意外と大事なのは大きな声でのコミニュケーションですね。

二回目、三回目と、回を重ねるごとに、声も出るようになり、皆さんの動きも良くなります。

回数を重ねると、徐々に動きも洗練されてきて、ビーコン捜索慣れていなかった寄せ集まりのグループも、三回目にはいつも行動を共にする一つのグループのような良い動きとなりました。

今日は第1ゲレンデもボトムで終了。キャットに乗って小屋まで戻りました。

主催者側も第一回目のワークショップでしたので、まだ改善の余地はありますが、エッセンスをぎゅっと詰め込んだ1日でした。ご参加の方には満足いただけたと思いますが、いかがだったでしょうか?お持ち帰りのトレーニングも早目に取り組んでみてください。

本日はありがとうございました。

コメント
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