アスピーテライン樹海ラインの冬期閉鎖も近づいて、裏岩手縦走路の最後になるかもしれないパトロール。
裏岩手縦走路は毎年の下草刈りが功を奏し、このところ登山客が増えていると思います。今日もモッコ岳登山口には車が満車状態。この時期とすると珍しいことです。
モッコ岳から諸桧岳を経て石沼。紅葉シーズンにはすっかり干上がっていた沼も、今日はすっかり元通り。
石沼横の池塘のミツガシワはすっかり枯れ、来年の出番までジッと氷づけで越冬です。
裏岩手縦走路のインカトレイルと勝手に呼んでいる石沼から前モロビの道。苔むした石の道が、マチュピチュ近くのインカトレイルを彷彿とさせる。
前モロビから一旦下りまた登ると嶮岨森。すっかり色褪せましたが、晩秋から初冬にかけてのこの寂しい佇まいが個人的に好ましい。
嶮岨森を過ぎたところから前モロビを振り返る。積雪量の多い南東斜面に雪蝕地形が認められます。
下草刈りにより、登山道脇に日が当たるようになると、高山植物も元気になります。とくにコイワカガミ、アカモノ、イワナシ、ミツバオーレンは少しずつ増えているようです。こんな時期でもコイワカガミの光沢ある葉っぱは、枯れることを知りません。
今年もよく来た大深山荘。みなさんにはキレイに使っていただきました。ありがとうございます。
カモシカ親子、クマ、巨大タヌキも出没した大深湿原。相変わらず水場の水はジャンジャン出ていましたが、もうそろそろ訪れる人もいなくなることでしょう。
大深岳分岐から源太ヶ岳へと向かう。この間、本当に気持ちよく歩けます。
源太ヶ岳から岩手山。ブナ林の黄葉もすっかり終わり、主役は今カラマツ。遠くからでもカラマツの黄葉がよく分かります。
ブナはすっかり葉を落とし、冬を迎える態勢万全です。
すっかり見通しの良くなったブナ林。寂しさ増すこの季節、こういう時期に一人で歩くのも良いでしょう。
画家の堀文子さんの名言「群れない 慣れない 頼らない」。自立した登山者を目指すなら、こういうことじゃないでしょうか?
カサカサと落葉踏みしめ歩くブナ道。
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