今日はモッコ岳登山口から裏岩手縦走路を南下し、大深山荘経由で松川温泉へ下山。
初雪も初氷もすでに訪れた八幡平。稜線上の落葉樹はほぼ葉を落とし、冬を待つばかり。
モッコ岳分岐から諸檜岳方面の景色の中にも、紅葉らしき色合いは見られなくなりました。
諸檜岳山頂部のカエデ類も落葉。ですが、こういう景色だからこそ案外落ち着いて歩けます。物思いに耽って歩くには、この時期か?
今年の石沼は水を満々と湛えていることが多かったですが、ここに来てやっと石沼らしい水量になりました。
石沼から前モロビへの登りは、今コース中の最もお気に入りの雰囲気です。
前モロビの山頂を通過し、嶮岨森へ向け下り始めると視界が開けます。
西を見ればひょうたん沼。こちらも相当干上がっています。
前モロビから大きく下り急登を登ると、名前から受ける印象ほどは怖くない嶮岨森。
嶮岨森の東には鏡沼。鏡沼周辺のダケカンバは落葉し、白い木肌が浮き上がって見えます。
このところ降雨が少ないので、登山道は比較的快適な状態です。しかし、これから気温が下がるにつれ、霜柱が毎日出来るようになると、乾くことはなくドロドロ必至です。
裏岩手縦走路のオアシス・大深山荘。先週、雨水槽を撤収したのですが、大五郎ペットボトルに水を貯めておいたので、それでトイレ掃除とモップがけ。大量に水をデポするのに、ひじょうに便利な大五郎ペットボトルですが、全国的にそういう使われ方をしているのでしょうか?
とは言え、少し歩けば大深湿原の水場があるので、雪の下になるまでは水の心配の必要はありません。
大深山荘から源太ヶ岳を経由しない松川温泉へのショートカットを通称カラマツ街道と勝手に言ってますが、その由来のモミジカラマツもすっかり枯れてなくなり、登山道脇はスッキリしました。
ゴッホの絵のタッチのようなアオモリトドマツの枯木。古来、芸術家たちはこういうものからインスピレーションを得ていたのか?
山の鮮やかさは失われても、この時期の山は大汗もかかず快適に歩けます。
源太ヶ岳登山道に合流後のダケカンバの林は落葉し、すっかり見通しも良くなりました。梢の向こうに岩手山。
ブナ帯に突入すると、標高の高いブナは落葉が進んでいます。
落葉を踏みしめながら歩く、この時期の登山は脚に優しい。
松川温泉近くなるとややピークを過ぎたぐらい。
時期には時期の美しさがあり、どう感じるかはその方の感受性により。