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元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

ある休日

2016-12-04 | 実生活

2週間連続で書道教室がお休みだったので、先週の水曜日とその前に水曜日、妻と御朱印をもらったり、写真を撮りに出掛けていました。

書道を習いに行くようになって、筆文字に大変興味が出てきました。

御朱印をもらい始めたのも、ダイナミックに、あるいは繊細に書かれたそれぞれの筆文字を集めたいと思ったからですが、信仰と関係なく御朱印を集めていると怒られるかもしれない。

 

清水寺は兵庫県中部の加東市にあるお寺で、紅葉の名所です。すでに見ごろは過ぎて落ち葉しかなかったけれど、静かな境内を写真を撮りながら歩いてきました。

少し不便な場所の山の頂上一体がお寺になっていて、バスもわずかにありますが、ほぼ車でしか行くことができないのであまり人手は多くなかった。

神戸から少し北上したこともありますし、山の頂上付近にあるためか、神戸よりも3度ほど気温が低く、遠くに来た気分が味わえました。

 

その次の週、姫路書写山円教寺に行きました。

姫路は好きな街で、円教寺も何度か訪れている馴染み始めた場所です。ロープウェイの山頂駅から山門、本堂など歩いていて、また山頂駅まで戻るのに2時間ほどかかりましたが、歩いているとポカポカしてきてとても気持ちいい。

円教寺は少し散歩するのにちょうどいいところです。

毎回同じような写真を撮っているような気がしますが、歩きながらパシャパシャ写真を撮るのはとても楽しい。

私にとってカメラは写真を残すためにあるのではなく、散歩や旅行を楽しくするためにあるような気がします。

撮りながら歩くときはどうしてもオートフォーカスのズームレンズが便利で、それを使ってしまいます。

私の使い方ではもったいないことは分かっているけれど、もっと良いレンズを使ったらもっと気分が良いのかもしれないと、最近はレンズの新規購入を考え始めています。

 

姫路には大きな書道用品店もあって、しょっちゅう買っているような気がするけれど、小筆を買って帰りました。

 

 

 


名古屋ペンランドカフェさん訪問

2016-11-08 | 実生活

今後の活動のイメージがぼんやりだけど見えてきて、そのためにどうしても必要なものがありました。

本当は今年中に形にしようといろいろ模索していましたが、どうしても具体的な形になりませんでした。

やるべきことは分かっているけれど、自分一人で夢を見ているような感じ。まだタイミングが来ていなかったということです。

でもある人と中華を食べながら話したことを帰ってから考えてみて、急にモヤモヤしていた雲が晴れたような気がしました。

ご本人は私にヒントを与えたなんて思っておられないと思うし、私もすぐにはピンとこなかった。

でも探していた答えが思わぬ形で見えました。これだけでは読む人は何を言っているか分からないけれど。

 

今後の活動にどうしても必要な、とても大切な仕事道具があって、それを作ってくれる人を紹介してもらうために、名古屋のペンランドカフェの高木会長を訪ねました。

高木会長にはお手数をお掛けして申し訳なかったけれど、昨年のプラチナ萬年筆さんの工訪問以来でご無沙汰していましたので、どうしても会いたかったし、何かをお願いしたい尊敬できる人だった。

高木会長はスケールの大きな人。一緒にいると自分の小ささが思い知らされる。なるべく近付きたいと思うけれど、元々の器が違うのかもしれません。

今は息子さんに社長の座を譲っているけれど、本業の食品会社を立ち上げて、奥様と苦労しながら全国規模にまで大きくしてこられた。そういったお仕事のお話を聞かせていただけるのも勉強になります。

私のことも大切に思ってくれて、奥様と迎えてくれて、有り難かった。

日帰りの滞在時間の短い名古屋訪問で、ペンランドカフェさん以外どこにもいかなかったけれど、3回くらいは訪ねないといけないようなことが1回で済んだ実り多い出張だったと、充実した気持ちでいます。

 


カンダミサコバイブルサイズシステム手帳

2016-10-30 | 実生活

カンダミサコさんのシステム手帳を使い始めて2か月ほどが経ちました。

カンダミサコさんが既存の厚くて重いシステム手帳を嫌い、今までなかったようなものを作りたいと私たちに宣言してから数週間でほどでサンプルを完成させてきましたが、それほどこの手帳の集中的に考えてくれたようでした。

普通の綴じ手帳代わりに使うことができるような薄型で、書くときには平らに開くことができる。
それは独特なリングの取り付け方によって可能になっています。

表紙はカンダさんらしい素材シュランケンカーフ。2か月の使用では全く変化はなくて、いつまでもきれいに使うことができる革であることを証明しています。

内側の革はブッテーロで、艶が出るほど手に触れる部分ではないけれど、ページなどでこすれて艶がでてきています。

私がこのシステム手帳で最も気に入っているのは、その姿の美しさ。

背表紙の丸み、縦横比、紙に対しての革の余白のサイズなど、この手帳は美しく見えるように考え抜かれています。

私の使い方は、ToDoとメモという実務用の正方形ダイアリーに対して、原稿を書いたり、考えを重ねるための思考の手帳にしています。

リフィルはオリジナルシステム手帳リフィル筆文葉で、原稿は横罫ですが、考えやアイデアを重ねるページは水玉罫を使用しています。予定だけを書くことができる年間ダイアリーを金治智子さんが作ってくれてこれを1枚はさんでいます。

薄いシステム手帳は中身を整理しないとすぐにいっぱいになってしまうけれど、何が書いてあるのか常に把握できて良いことなのかもしれません。

昨晩もお客様のF原さんとそういう話になったけれど、手帳に使いこなしについて話すのは本当に楽しい。

カンダミサコのシステム手帳、筆文葉のリフィルは、私たちからの遊びの誘いだと思っていただけたら嬉しく思います。

カンダミサコシステム手帳、初回入荷分はあっという間に売れてしまいましたが、12月までにはまた入荷する模様です。

ちなみにご予約も承っています。 https://www.p-n-m.net/contents/products/OG0153.html


手入れ

2016-10-23 | 実生活

和歌山のK様ご夫妻とお話ししていて、お習字の筆を毎回シャンプーとリンスしていると言って驚かれた。

K様も毎回きれいに水洗いはしているけれど、それで充分だと言われていました。

通っている積水書道会の窪田先生もシャンプーリンスまでしなさいとは言っていなかったかれど、水洗いだけで落ちない毛に点々と残った墨の粒のようなものは、シャンプーを2回ほどしないと落とすことができない。

もっと詳しく言うと、シャンプーを2回して、リンスをつけた状態で細かいを櫛を通して、リンスを濯いでいる。

筆にシャンプーとリンスをするかどうかということは、人それぞれで、諸説ありますが、シャンプーリンス賛成派の意見として榊莫山先生が著書で書かれていて私はそれを信じている。

こういった道具の手入れはきっと、その行為が好きでしている。そして道具を手入れすることによってお習字がさらに楽しくなると自分で分かっている。

新しくて、より良い道具を手に入れることもすぐに壁にぶち当たるお稽古を楽しくすることにつながるけれど、その気持ちを長持ちさせるのは、その道具をきちんと手入れすることなのだと思う。

最近、JMウエストンのゴルフを買って、本当はゴルフを毎日履いて行きたいけれど、2日は空けないといけないので週2回くらいしか履くことができない。

でも今まで履いていた靴もちゃんと手入れして、ピカッとひかるようにしたら、やはり愛着が湧いてきて、この靴もいいなということになります。

靴の場合、手を入れすぎて、何かを塗りすぎるとかえってダメにしてしまうので、革がカサついてきたと思ったらクリームを少し塗るくらいにしている。

普段の手入れはブラシ掛けで充分で、それだけで革の持つ力で艶が出てきます。


少し話が反れたけれど、万年筆もきれに洗浄したり、インクを違うものに入れ替えたりすると、その万年筆ばかりしばらく使いたくなるのは、手入れをすることでそのモノへの愛着が増すからなのだと思う。


JMウエストンゴルフ

2016-10-16 | 実生活

久し振りに靴を買った。でもよく考えると夏用にビルケンシュトックのロンドンを買ったので久し振りではないのかもしれない。

でも年男の誕生月で節目だということを狂言師安東伸元先生の奥様眞美子さんからネクタイを贈られたことで思い出し、自分でも記念になるものを書いたいと思いました。

次靴を買うならJMウエストンのゴルフを買おうと思っていました。

ゴルフは本当に何の変哲もない靴で、何でこの靴がそんな値段なのか分からなかったけれど、実際お店で触ってみたりして革の良さなどを実感して想いを募らせていたのでした。

いつも、どんな人と対した時も自然体でいたいと思ってきました。

心に壁を作らず、飾らない態度で構えずにいると相手と心は通じ合い、コミュニケーションは成立する。
いつも上手くいくわけではないけれど、この気負ったところのないデザインの靴は自然体でいることを自分に思い出させてくれるような気がしました。

イイ大人になってしまった自分は、これから良い齢のとり方をしていきたい。

そのためには50代を迎えた時に、足元には履き込んで、いい感じに馴染んだゴルフがあって欲しいと思いました。

革靴が好きになり始めた時、メダリオン(飾り穴)がたくさん入った派手な感じの靴が好きでした。

その方がそれらしく、一目で良い靴だと分かるから。

そういった靴も今も履いていて好きだけど、自分に最も合った靴はゴルフのようにシンプルで、パリッとし過ぎていない、気負いのないものなのではないかと、今は思っています。

フランスの靴の代表格のようなJMウエストンに憧れや思い入れはなかったけれど、1950年代にゴルフ用に発売されて、今も全天候型靴の定番中の定番として存在し続けるゴルフは時代を超えた存在で、自分の仕事もこうありたいと思わせるものでした。


色々理由をつけたけれど、靴が好きで、まず定番と呼ばれるものを知りたいと思っていました。

スーツを着ない私のためのカジュアル靴で古くから作り続けられているスタンダードなものはそれほど多くなく、それらを知ってから、現代風にアレンジしたものや限定品のようなものに手を出してもいいのではないかと思っています。

 

 


模様替え

2016-09-18 | 実生活

岡山へ日帰り旅行に行った時、ショッピングモールに入り口の正面に大将が仁王立ちしているお寿司屋さんがあって、この店にはお客さんは入りにくいだろうなと思って、自分の店について考えました。

当店も入り口の正面に私がいる。さすがに仁王立ちはしていないけれど、ドアのガラス越しに私がいるのが見えるので、元々入りにくい店と言われることが多いけれど、人によっては余計に入りにくいと思われるようにしているのではないかと、レイアウトを替えてみました。

当店はあまりギチギチと家具を置いていないし、それぞれの家具がそれほど大きなものではないので、簡単にレイアウトを変えることができます。それでも欅の大きなガラスケースは難しいけれど。

スタッフMが入ってから、店が始まる前などに二人でササッと入れ替えやすくなりました。

店のレイアウトなど、余程ひどいものでない限り、あるいは余程客数の多い店でない限り大勢に影響ないと思いますが、たまには気分が変わっていいかと思っています。

今の私の席は店の端から店内全体を見渡せる場所で気に入っているし、24日(土)25日(日)と開催する工房楔のイベントや、10月27日(木)~11月10日(木)のSkyWindさんのイベントでもこのレイアウトにしようと思っていました。


私の仕事のひとつに手帳作りがあります。

オリジナルダイアリーをいつも良くしたいと思っているし、システム手帳ももっと深くやっていきたいとずっと思っているので、いろんな手帳を使ってみて、それらの良いところを吸収したい。

手帳研究と言うと聞こえは良いけれど、趣味と実益を兼ねた、どちらかというと趣味寄りの考えで数か月フランクリンプランナーを使ってみました。

さすがよくできたレイアウトで、ToDoも、予定も、覚書も完璧に書くことができて、これはどこに書けばいいのだろうという仕事で使うにおいては漏れのないダイアリーでした。

しかし、手帳も元々使っていた正方形ダイアリーに戻そうと思い、移し替えをしています。

シーズン中の手帳の移し替えは面倒だけど、いろんなことを見直すことができて、仕事においても良いことなのではないかと都合よく解釈しています。これも好きで、楽しくしていることだけど

店の模様替え、手帳の移し替えなど、しっかりとした人はそんな必要がないのかもしれないけれど、私はガラリと変えて、気分を変えることも時には必要なことだと思っています。


岡山

2016-09-11 | 実生活

夏季休業の1日、岡山方面に行きました。

息子も大学4年生なので家族3人で出掛けるのもあとは年末の旅行だけかもしれない。

そう書くと寂し気に聞こえるけれど、そういうものだという、時の流れを静かな心で受け入れるような感覚です。

まず以前から行ってみたいと思っていた備前長船にある刀剣博物館に行きました。

家がポツポツと点在するのどかな田園地帯の中に刀剣博物館はあって、数々の名刀を世に出した備前長船のイメージとは違っていました。

作刀にはストイックなイメージがあって、もちろんその仕事は激しく肉体と精神を酷使するものだけど、厳しい自然環境の中で行われているものと勝手に思っていました。

考えてみると岡山南部は、神戸と同じくらい気候の温暖なところでした。

私たちが訪ねた時は、ゲーム~アニメの薄桜鬼とのコラボレーション展をしていて、幕末の英雄たちの刀を展示していました。

今若い人たちの間で刀が人気あると息子から聞いて驚きましたが、たしかに若い女性のお客様が次々と博物館を訪れていました。

刀の歴史的な価値にも惹かれますが、それよりも刀身の形や光りなどの美しさに惹かれました。

ペン先もこのように美しく仕上げるように心掛けたいと思いました。

刀剣博物館を訪れたいと思ってのは、自分がしている仕事のひとつペン先調整は刀を磨き上げることと感覚的に近いのではないかと思ったからです。

仕事をしていて、それが必要か必要でないかを抜きにペン先をルーペで見た時に、美しいと思えるようにすることに一番興味を持っていて、これからも追究していきたいと思っています。


長船から少し足を伸ばすと岡山市内です。

岡山は大学生の時から何度も訪れている大好きな街。

何か目的があるわけではないですが、岡山の街の雰囲気を感じることが好きでよく訪れています。

城下町ということなのか、姫路と少し似ているところもあるけれど、岡山には路面電車が走っていて、それがこの街の特長のひとつになっている。

チェコに行った時、プラハにはトラムが走っていて、気軽に乗ることができました。

どこに向かうか分かりやすいからなのか、旅行者でも気軽に乗れるというのが路面電車の特長だと思います。

岡山駅前に車を止めたまま、路面電車に乗って柳川電停前にあるジャパンブルージーンズの直営店に行きました。

実は岡山行きの目的のひとつはこの店を訪ねることでした。

ここも以前から行きたいと思っていたお店で、買い物を大いに楽しみ、直営店限定販売のモデルのデニムパンツとデニムベストを買いました。

岡山県は見所が多い。神戸から車でも2時間くらいの距離なので、気軽に行くことができます。

3人ではないかもしれないけれど、きっとまた1年以内に岡山のどこかを訪れていると思います。

 


休暇

2016-09-04 | 実生活


備前長船の刀剣博物館にて。

 

5日間の夏季休暇は、特に旅行の計画はないと言いながら、宮津、奈良、岡山へ日帰りで出掛けて、それなりに充実した時間を過ごすことができました。

休みは良い仕事をするためにあるものだと、若い頃から思っていました。

休みの日にしかすることができない文章を書くという仕事をする前からそれは思っていて、休みの日は仕事のヒントを探すということと、良いサービスに触れることがやるべきことだと思ってきました。

自分の仕事と直接関係のないお店に入っても、参考にできるものを見出すことはできるし、反面教師であってもそうならないようにするためにはどうしたらいいかを考える機会になります。

これから世の中はどのようになって行くのだろうと考えて、自分の仕事の方策に盛り込むと考えると、そこらじゅうに見ないといけないものがある。

このブログを書くことも立派な仕事だと思っているけれど、ブログを書くようになって、夕方洗車をしていてふと感じた秋の気配さえもネタになります。

仕事のヒントを探すと言っても、何かを探しているとしか言いようがなく、自分でも分かっていないけれど、仕事の時と違う環境にいて、何らかの刺激を受けて、これだと思うものが自分の頭の中に生まれることを期待していることが、ヒントを探す行為なのかもしれません。

若い頃、良いサービス(接客)とは、高級店のようなところでしか受けられないものだと思っていました。そういうところでこそ、一流のサービスを受けることができると言われてきました。
しかし、良いサービスとは扱っているものが高級かどうかと関係がないと思うようになってきました。

齢をとったからそう思うようになったのかもしれないけれど、良いサービスとは型にはまったものではなく、顧客が構えたりする必要がなく、心地良いと思えるもので、それは顧客によって変わるものだと思っています。

ある程度の距離感を保って、求められていることを察知することが良いサービスの第一段階だと思っているけれど、これは高度なセンスのいるもので、当店もまだまだできていないけれど。

うっとおしく、くどくならず、冷たく、画一的にならないサービスをするには、日頃からセンスを磨いておかないといけない。

サービスとは、独立したものではなく、それだけでは成り立たない。それはそのお店が提供する商品を引き立てる、付加価値のようなものです。

しかし、付加価値のないものは売れなくなっていて、あって当たり前のものだと店の人間は覚えておかないといけない。


休日に経験した、気持ちいいと思ったサービスを忘れず、自分の店のサービスを良くするために、そして自分でも分からないものを探して、私はもっといろんなところに遊びに行きたいと思っています。

 


夏休みの過ごし方

2016-08-16 | 実生活


庭に咲く百合。百合はお盆前に先、お盆が終わると同時に散ります。

 

お盆休みも終わろうとしている。

私は休みではなかったけれど、お盆の雰囲気は好きで、お盆休みが終わると祭りが終わったようでな寂しい気持ちになります。

お墓参りなどの日本人的な心持ちになることができる行事と、数十キロの渋滞のニュース、都会の空いた電車など、その全てをお盆ならではのものとして感じている。

まだまだ暑いけれど、お盆が終わると朝晩に涼しさを感じるような、隅っこから秋が近付いてくるように感じます。

 

誠に勝手ながら8月28日(日)~9月1日(木)まで当店は夏季休業とさせていただきます。

毎年どこかに泊りがけで家族で出掛けていましたが、今年は諸事情により泊りがけの旅行には行きません。

少し残念でつまらなく思っていましたが、家でゆっくりできる時間もありますので、原稿用紙に小説の書き写しでもしようかと思いました。

文字の練習だけではなく、作家の意図など気付くことができて、より作品を理解することができるのではないかと思っています。

先日、お母様が好きな小説を書き写されたものを製本してほしいというご依頼を受け、書かれたものを拝見しているうちに、とても楽しそうで、私もやってみたいと思いましたので、良い機会になりそうです。

 

毎日、夕食後小筆のお習字をしています。

それは書道教室の宿題だからしていますが、楽しいからでもあります。

あまり上手くならないけれど、自分は字を書くことが好きだからいつも何か書いていたいと思うのだろう。

原稿用紙に自分の文章を書くのはあまり慣れていないけれど、人の作品、小説なら書けると思い、遊びを見つけた子供ような気持ちでいます。


暮しの手帖

2016-08-14 | 実生活

NHKの朝のドラマ「とと姉ちゃん」を録画して1週間分まとめて観ています。

1回15分の短いドラマでも6日たまると見応えがあります。

ある方から「観ておいた方がいい」と勧められて、観るようになりましたが今はハマっています。

ドラマのモデルとなっている雑誌暮しの手帖は、母が毎号とっていて、子供の頃から馴染のある本でした。

子供のくせに私もパラパラと見ていましたが、きちんとした暮しの提案がいろいろされていて、実際に膨大な時間をかけてされる商品テストが面白いことも分かりました。

母も本の中の美しい暮しに憧れて暮しの手帖を読んでいたのだと思う。

団地の小さな部屋を美しく整えたり、自分で縫った服を着て出掛けたりして、暮しの手帖の提案を実践しようとしていたのかもしれないけれど、現実は私のような目を離したら何をするか分からない子供がいて、美しい暮しどころではなかったと思うと申し訳なく思います。

結構な冊数があったはずだと思い、暮しの手帖のバックナンバーの所在を父に聞くと、全て捨ててしまったとのこと。

父も毎朝「とと姉ちゃん」を楽しみに観ていて、今は後悔していると言っていた。

開店1年ほど経った時に、ライターの島岡圭子さんが暮しの手帖36号に当店のことを書いて下さり、日本中からお客様が来られて、その影響力に驚きました。

中には今もお付き合いのあるお客様もおられて感謝しています。

暮しの手帖は、常に気になる雑誌で、私も毎号チェックして、気に入った記事があると買っています。

そういったものが全くない時代からライフスタイルを提案して続けて、今も続いている。

昭和の暮しと今では庶民の暮しも価値観も大きく変わってしまっています。

ドラマでも描かれているように、様々な苦難があってそれはこれからもあり、芯を持ちながら変化し続けていかないといけないけれど、仕事を永続させるとはそういうことなのだと思い、長い道のりを想いました。