ル・ボナーさんが製作してくれているオリジナルダイアリーカバーが入荷しました。ペンホルダー、ベルトもない潔さ、静謐さを感じる原点のこの形もやはり良いと思います。キラキラしたシボをもつサフィアンゴート。
どんな人も齢をとるし、同じことを何年も続けていると必ずマンネリ化してくる。
その仕事や立場が生活の糧だからとしがみついて安住しようとする人の仕事に、誰が惹かれるのだろうかと考えると、世代交代は必ず考えなければならないことだと思います。
私もまだそれほど年老いたわけではないと言いながらも、来年は年男で若いとは言えない
店のこと、店に来て下さっているお客様のことを、仕事仲間のことを考えると、そろそろ後継者と言える世代の人を育てておかなければならないと思っています。
自分の持っているもの全てを伝えて、それとその人の個性がミックスされるように、そして自分を超える存在になってほしい。
後継者は一人でいいのか、どうやって養うのかとか、いろいろ考えないといけないけれど、自分が一人前風になった時間を考えるとあまりゆっくりともしていられません。
仕事が自分の世代だけでいいとするのは、私の考えでは言い方は悪いけれど、道楽なのではないかと思う。
自分のやっていることを仕事だと思うのなら、自分自身がいなくなっても、その仕事が続いていくようにしないといけないと思っています。
今の仕事を8年続けてきて、毎日の生活、日常にとても愛着を持っていて、これが永遠に続けばと思えるくらい幸せな時間を過ごさせてもらっているけれど、自分ができることの可能性を広げたいとも思っています。
店を始めた頃は、自分がこんなことを考えるなんて思わなかったし、後継者なんて考えられないと思っていたけれど、そういうこともきっと皆考えているのだろうなと、最近よく思います。