日本と韓国と朝鮮の友好をすすめます・・日朝協会です。アジアと世界情勢を観る。

日本と韓国と朝鮮の歴史・現在から、
平和な未来を切りひらくために....
ご入会ください。1ケ月¥500

旧日本軍が略奪した中国の文化財「鴻臚井碑」を速やかに返還するよう求める書簡

2014-12-22 | 諸外国の見解・参考
中国の民間組織、日本の皇室に文化財返還を要求
人民網日本語版 2014年12月22日16:33


日本に戦後補償を求める運動を続ける民間組織「中国民間対日賠償請求連合会」文化財返還部の王錦思部長ら3人はこのほど東京に赴き、23日に日本の皇室に対し、皇居内に置かれている石碑「鴻臚井碑(こうろせいひ)」の返還を求める書簡を提出する見通しだ。中国新聞網が伝えた。

中国民間組織「中国民間対日賠償請求連合会」は日本の木寺昌人駐中国大使を通して、天皇と日本政府に対し、旧日本軍が略奪した中国の文化財「鴻臚井碑」を速やかに返還するよう求める書簡を送った。中国の民間組織が日本の皇室に対し文化財の返還を要求するのはこれが初めて。

「鴻臚井碑」は、唐の玄宗皇帝が714年(唐の開元2年)に鴻臚卿(外務担当長官)・崔忻(さいきん)を東北地方に派遣し、渤靺鞨族の首領・大祚栄を渤海郡王に冊封した記念に建設された貴重な文化財。中国統一の歴史の過程が記載され、中国の東北史、民族史、文化史の研究材料として重要な価値を持つ。1908年、旧日本海軍が日露戦争の戦闘地となった旅順にある同石碑を「戦利品」として略奪して以来、日本の皇居に今も置かれている。アヘン戦争後に略奪され、海外流出した中国の文化財のうち、最大、最重を誇る最も貴重な国宝級文化財だ。

「中国民間対日賠償請求連合会」の孟恵忠会長補佐は、「書簡を送ってすでに4カ月以上経つが、日本の皇室は書簡を受け取ったことを公開しただけで、返還についての回答はまだない」と語った。

さらに孟氏は、「この時期に日本へ行くことを決めたのは、今年が、鴻臚井碑の建設1300周年にあたることや、明仁天皇が23日に81歳の誕生日を迎えることから、皇居内に中国から略奪してきた文化財が置かれていることを知らせるべきだと考えたから」と説明した。

王氏らは23日に、日本の皇居の堀の外から、「鴻臚井碑(こうろせいひ)」建設1300周年を祝う。中国の人々の国宝の返還を強く求める気持ちを表すため、今回特別に中国から13種類の誕生日プレゼントを持ち込むという。プレゼントの内訳は、「鴻臚井碑(こうろせいひ)」が置かれていた地、旅順の海水、岩石、楓の葉、貝殻、干し魚のほか、中国独特のお祝い用の桃の饅頭、絵、横物などがあり、中国国民が国宝の返還を待ちわびる気持ちを表している。

今回の日本行きでは、日本の皇室との交渉のほかに、「鴻臚井碑(こうろせいひ)」に関わる証拠収集も行われるという。(編集MZ)