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タリー氏は「国籍や職業を問わず、純粋に韓国文化を愛する人々が集まった」と紹介した。

2014-12-12 | 投稿
朝鮮刀捜し出した米国人「収蔵庫で眠る宝物、残念だ」(1)
2014年12月11日/中央日報日本語版

米ニューヨーク・マンハッタンの倉庫建物内にあるロバート・タリーKAS会長の「小型韓国博物館」。
米ニューヨークのマンハッタンにある倉庫建物の一室に足を踏み入れた瞬間、目を見開いた。数千点の古書をはじめ、書画・陶磁器など韓国骨董品が所狭しと並んでいた。小規模な韓国博物館を連想させるこの空間の持ち主は米国人ロバート・タリー氏(53)だ。タリー氏は2008年ニューヨークで自身が設立した韓国文化非営利団体「コリア・アート・ソサエティー(KAS)」の会長として活動している。6年間で会員は5000人に増えた。タリー氏は「国籍や職業を問わず、純粋に韓国文化を愛する人々が集まった」と紹介した。

タリー氏が主軸になって、会員は毎年数回ずつ、韓国文化財のある米国内の博物館を訪問したり韓国関連展示会を企画したりもする。2012年には米国で韓国文化財を最も多く所蔵しているワシントンのスミソニアン国立自然史博物館収蔵庫を訪問して珍しい文化財を自らの目で確かめる機会にも恵まれた。ここで日本刀に化けていた朝鮮刀を見つけたこともあった。タリー氏は「国宝級の宝物が狭い収蔵庫に眠っている現実が残念」とし「収蔵庫にある韓国の刀剣など武器を集めて展示会を開くことを博物館側に提案する予定」と話した。

KASは、最近、ニューヨークで韓国文化財を多く含む「リー・スナイダー・コレクション」展も開いた。タリー氏は「強制的に略奪された文化財は返還されるべき」とし「韓国政府や海外に流出した韓国文化財の返還のため動いている機関を助けられるなら、出来る限り支援したい」と話した。

KASだけでなく、海外で韓国文化の広報と返還のために努力している団体は多い。日本では韓日併合100周年である2010年6月12日、東京で「韓国・朝鮮文化財返還問題を考える」という公開シンポジウムが開かれた。このシンポジウムに参加した文化財返還問題の関係者は、連絡会議を発足させて以来、着実に文化財返還に関連した研究および活動を展開している。


朝鮮刀捜し出した米国人「収蔵庫で眠る宝物、残念だ」(2)


米ワシントンのスミソニアン国立自然史博物館の収蔵庫に所蔵されている朝鮮刀。「日本刀」と間違って表示されている。
文化財返還に劣らず、海外所在の韓国文化財をうまく活用して韓国文化の優れた点を広報する活動も重要だ。ニューヨーク・メトロポリタン美術館のイ・ソヨン韓国美術担当キュレーターは「韓国室の規模もそうだが展示するほどのコンテンツが不足していることがもっと大きな問題」と指摘した。イさんは「韓国文化財の場合、市場に流通する遺物自体が少なすぎて、博物館を充実させるほどの展示をすることは難しい」とし「韓国内に必ず残しておく必要がなければ、流通可能になるように法を緩和する必要がある」と話した。ニューヨーク・メトロポリタン博物館には半跏思惟像など500点余りの韓国文化財が展示されている。

海外に不法流出した韓国文化財の返還運動の方法論については、長期的で緻密な研究と協力ネットワークの構築が必要だとの意見が多かった。西江(ソガン)大学のイ・ボア大教授(アート&テクノロジー学科)は「返還交渉過程でも相互貸与など互いにウィンウィンとなる提案をすればもう少し効率的だろう」と話した。略奪文化財について長く研究してきたソウル江ヒョン中学校のチョン・キュホン教師は「素材と経路の把握が何より重要だ」とし「民間の個別的研究を共有できるシステム構築が必要だ」と指摘した。

騒々しく返還運動を行えば、逆風が起こり得るという指摘もある。梨花(イファ)女子大学社会教育科・韓国古代史のオ・ヨンチャン教授は「どのような方向からであれ、攻撃的な還収運動は相手国家を逆に萎縮させかねない」とし「実際、このために海外博物館が所蔵している韓国の文化財をきちんと展示することもなく、研究活動も難しい場合が多い」と話した。