米6カ国協議代表「米国、北朝鮮と直接対話も歓迎」
2014年12月13日中央日報日本語版
2014年12月13日中央日報日本語版
米国の6カ国協議首席代表であるソン・キム対北朝鮮政策特別代表兼東アジア太平洋副次官補が12日、「米国は実質的な議論が可能なら、北朝鮮と直接対話することも歓迎する」と明らかにした。6カ国協議首席代表として初の北東アジア歴訪の最後の訪問地である中国北京で、当局者と会談を終えた後、記者会見でこのよう述べた。
しかしソン・キム代表は「北朝鮮が最近、米国人拘束者3人を解放したが、これが北朝鮮の核関連の態度や接近法を変化させていると見なせる兆候は不幸にも探せない」と話した。北朝鮮が米国人拘束者解放という機会を対話局面に生かせなかったと圧力を加えたのだ。
またソン・キム代表は「非核化のための真摯な交渉をどのように再開するのかという重要な質問に対し、現在まで北朝鮮はいかなる関心も表していない」とし、北朝鮮の対話意志不足を批判した。これはマーク・リパート駐韓米国大使が10日、中央日報のインタビューで、「北朝鮮が準備さえできていれば(米国は)北朝鮮とも信頼性のある対話をする準備ができている」と明らかにしたのと軌を一にし、注目される。米国は会談の再開条件に北朝鮮の誠意ある非核化を要求しているが、北朝鮮は条件のない会談再開を主張している。
ソン・キム代表はこの日の記者会見で、「米国を含む(6カ国協議)関係国は、北核プログラムを終わらせるためには6カ国協議が依然として最善の方法だと信じている」とし「北朝鮮指導部は外部と対話を再開するうえで、まだ距離があるようだ」と話した。
ソン・キム代表は中国側カウンターパートの武大偉韓半島(朝鮮半島)事務特別代表など関係者とも長時間の会談をしたと述べた。中国外交部はこの日、ホームページを通じて、ソン・キム代表と武代表が「韓半島関連局面と6カ国協議について意見を交換した」とのみ伝えた。