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「(カン長官と)会談を通じて私たちは10の共感を形成した。その中には双方の協力、そして地域問題に関する共感もあった」と付け加えた。

2020-11-27 | 中・朝首脳会談
文大統領、習主席のメッセージに
「新たな30年に向けた長期協力案を設けよう
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登録:2020-11-27 09:17 修正:2020-11-27 10:33


「(カン長官と)会談を通じて私たちは10の共感を形成した。その中には双方の協力、そして地域問題に関する共感もあった」と付け加えた。

大統領府で王毅・中国外交部長と面会

      

文在寅大統領が今月26日午後、大統領府で中国の王毅外交担当国務委員兼外交部長と握手を交わしている/聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が26日、1年ぶりに韓国を訪れた中国の王毅外交担当国務委員兼外交部長と面会し、「2年後の韓中国交正常化30周年を迎え、新たな30周年を期待する長期的協力案を設けよう」と述べた。王部長は同日、文大統領に中国の習近平国家主席の口頭メッセージを伝えた。

 文大統領は同日午後、大統領府で王部長と面会し、新型コロナウイルスによる困難にもかかわらず訪韓したことについて、歓迎の意を表した。文大統領は王部長に「新型コロナで厳しい状況の中でも両国間に多様な高官級交流が続いていることをとても嬉しく思う」とし、「多くのきっかけに韓中関係の重視(の姿勢)を示してきた習近平主席に暖かい挨拶を伝えてほしい」と述べた。文大統領は昨年12月、王部長と面会した際、「習近平主席に近いうちにお会いできる日を心待ちにしている」と述べたが、この日の冒頭発言では会談について特に触れなかった。

 文大統領はさらに「今後も我々両国が経済協力とともに人的・文化的交流協力をさらに強化していくことで、戦略的協力パートナー関係をより緊密に発展させていくことを望んでいる。特に、2年後に韓中国交正常化30周年を迎え、新たな30年に向けた長期的な発展方策を立てていくことを望んでいる」と述べた。

 また「特に、これまで朝鮮半島平和プロセスの過程で中国が示した建設的な役割と協力に感謝を表する」と、「韓国政府は中国を含む国際社会とともに朝鮮半島で戦争を終息させ、完全な非核化と恒久的平和の実現に全力で取り組んでいく」と述べた。

      

文在寅大統領が今月26日午後、大統領府で王毅外交部長(左から2番目)と面会している/聯合ニュース

 王部長は文大統領の発言後、「まず習近平主席と李克強首相から大統領に最も親切な挨拶をお伝えする」と答えた。王部長は「いま新型コロナが完全に終息していない状況で、招請を受けて韓国を訪問し、私の向かい側に座っているカン・ギョンファ長官と会談を行った」とし、「このような実質的な行動を通じて、我々の対韓関係の重視、そして韓国が新型コロナを完全に打ち勝てるという信頼を示すためだ」と述べた。さらに「(カン長官と)会談を通じて私たちは10の共感を形成した。その中には双方の協力、そして地域問題に関する共感もあった」と付け加えた。

 王部長はまた「習近平主席は大統領との友情、そして相互信頼を非常に重要視しており、特に私に口頭メッセージを伝えてほしいとおっしゃった」と述べた。

 同日、文大統領と王部長の面会にはカン・ギョンファ外交部長官、ノ・ヨンミン大統領秘書室長、ソ・フン国家安保室長、ケイ海明・駐韓中国大使らが同席した。王部長は25日、日本で菅義偉首相を表敬訪問した後に訪韓した。
イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

4日に韓国を訪問し、韓中関係の回復案や朝鮮半島・北東アジア情勢などについて意見を交換した。

2019-12-05 | 中・朝首脳会談
韓中外相、THAAD問題後初めてソウルで開かれた会談で
「関係の完全正常化に共感」

登録:2019-12-05 01:10 修正:2019-12-05 07:25

習主席の訪韓や両国関係、朝鮮半島情勢について意見交換 
「朝米対話の進展のための両国協力」 
王部長、5日に文在寅大統領を表敬訪問する予定

          

カン・ギョンファ外交部長官(右)が今月4日午後、ソウル外交部庁舎で中国の王毅外交担当国務委員兼外交部長と会談を始める前に握手を交わしている。王部長は2016年、THAAD配置をめぐる韓中対立以降、初めて訪韓した=キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 王毅中国外交担当国務委員兼外交部長が、高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備をめぐる対立以降初めて、4日に韓国を訪問し、韓中関係の回復案や朝鮮半島・北東アジア情勢などについて意見を交換した。韓中二国間外交レベルでは2014年5月以降5年7カ月ぶりの公式訪韓で、韓中関係がTHAAD事態の後遺症を克服し、回復する契機になるかに注目が集まっている。

 王部長は同日午後、ソウル外交部庁舎でカン・ギョンファ外交部長官と予定時間を超えた2時間20分にわたって会談を行った後、晩餐も共にし、両国関係と朝鮮半島情勢など懸案について幅広く話し合った。外交通商部の関係者は、「今日の協議で両国関係を完全に正常化すべきだということで共感した」と伝えた。5日には、王部長が大統領府を訪れ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領を表敬訪問する。韓国の前・現職国会議員や企業家、ジャーナリストらとの昼食会も予定されている。

 王部長の今回の訪韓で最も大きな関心事となっているのは、中国の習近平国家主席の訪韓日程が確定するかどうかだ。文在寅大統領が2017年12月に中国を訪問してから2年が経ったが、習主席は朴槿恵(パク・クネ)政権当時の2014年7月の訪韓を最後に韓国を訪れていない。王部長は同日、習主席の訪韓について尋ねる記者団の質問に対し、「隣国として高官級交流を強化し、(その問題について)引き続き協議していく」と答えた。習主席が来年3月ごろ予定された日本訪問に先立って訪韓する可能性も取りざたされている。

 これに先立ち、今月末、中国四川省成都で開かれる予定の韓中日3カ国首脳会議を機に、文在寅大統領と習近平主席が会う可能性もある。韓中日首脳会議には中国側から李克強首相が出席するが、文大統領が北京で習主席と会談し、成都に向かう案も検討されている。習主席の訪韓と両国首脳会談は、韓中関係改善の重要な試金石と言える。

 王部長の今回の訪韓は、米中の覇権争いが激化する中、中国内部でも「周辺外交」を強化すべきとの声が高まっている状況で行われた。THAADをめぐる対立以降、中国の「限韓令」で中国人による韓国団体観光や対中文化交流などの制限を受けている状況にも変化が予想される。このほか、朝米交渉が膠着状態に陥り、北朝鮮が「新たな道」を予告した状況で、朝鮮半島情勢に対する韓中間の戦略的協力の強化も同日の会談で緊密に話し合われた。外交部当局者は、「現在の朝鮮半島情勢について認識を共有した」とし、「北朝鮮の核保有を容認できず、朝鮮半島の平和を維持しなければならないという共通の認識のもと、朝米対話が着実に進展できるよう両国が協力していくことで意見の一致を見た」と強調した。
キム・ソヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

「王国務委員の今回の訪問は、中朝両国が党や国家、首脳の共同認識を実現するためのもの」だと強調した。

2019-08-31 | 中・朝首脳会談
中国の王毅外交部長、
来月2~4日に訪朝…リ・ヨンホ外務相と会談

登録:2019-08-31 07:06 修正:2019-08-31 07:14


金委員長と面会するかに注目集まる

          

 王毅中国外交担当国務委員兼外交部長が来月2~4日に北朝鮮を訪問すると、中国外交部が30日に発表した。

 耿爽中国外交部報道官は定例会見で、王毅国務委員がリ・ヨンホ北朝鮮外務相の招待を受け、来月2日から3日間北朝鮮を訪問するとしたうえで、具体的な日程については「訪問期間中、リ外務相と会談を行う予定」だけを明らかにした。

 彼はさらに、「今年は中朝国交正常化70周年であり、6月に中国の習近平国家主席が北朝鮮を成功的に訪問するなど、両国関係が新たな歴史的な時期を迎えた」としたうえで、「王国務委員の今回の訪問は、中朝両国が党や国家、首脳の共同認識を実現するためのもの」だと強調した。

 耿報道官は王国務委員の訪朝の意味と議題について、「現在、朝鮮半島の情勢は全体的に比較的緩和局面にあり、朝鮮半島問題の政治的解決も軌道に乗っている」とし、「我々は各国が接触と疎通を強化し、互いに向かい合って前進することを望んでいる」と答えた。

 耿報道官はまた、「中国は各国が双軌並行(朝鮮半島非核化プロセスと朝米平和協定に向けた協議)に従い、段階的かつ同時的な方式を通じて、完全かつ全面的な非核化と朝鮮半島平和体制を構築することを望む」とし、「また、関連国家の合理的な懸念に適切に対処することを望んでいる」という原則的立場を繰り返した。「中国は朝鮮半島の非核化と北東アジア地域の永久的な安定に建設的な役割を果たす用意がある」と付け加えた。

 南北及び朝米対話が膠着状態に陥った中、王国務委員が訪朝期間中に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と面会するかどうかに関心が集まっている。彼は朝米シンガポール首脳会談を1か月後に控えた昨年5月3日にも北朝鮮を訪問し、金正恩委員長に会った。ただし、米中間の貿易摩擦と覇権争いが続いている状況で、北朝鮮や中国が朝米非核化協議に関する進展したメッセージを出すために努力する必要性は大きくない。
イ・ヨンイン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/907841.html
韓国語原文入力:2019-08-30 19:45
訳H.J
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「私(金正恩国務委員長)は(中国の習近平共産党)総書記同志の朝中関係に対する正確な分析と展望計画に完全に同意する」

2019-06-22 | 中・朝首脳会談
[ニュース分析]習近平がG20で伝える
金正恩のメッセージで非核化交渉の行方決まる

登録:2019-06-22 02:28 修正:2019-06-22 07:11

「朝鮮半島問題の政治的解決を支持」金委員長の構想伝える見込み 
トランプ大統領の反応に注目…大統領府「非核化対話の早期再開に期待」 
習主席、安保・経済支援を約束し、「非核化の決断」促す

          

北朝鮮の金正恩国務委員長(左)と中国の習近平国家主席が今月20日午後、「朝中友好70年」記念マスゲームと芸術公演「不敗の社会主義」を観覧するため平壌5・1競技場を訪れ、平壌市民に熱烈な歓迎を受けている=平壌/新華・聯合ニュース

 「会談では、論議された問題について共通の認識を成し遂げた」(21日付「労働新聞」)

 「私(金正恩国務委員長)は(中国の習近平共産党)総書記同志の朝中関係に対する正確な分析と展望計画に完全に同意する」(20日付「新華社通信」)

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と中国の習近平国家主席が20日に平壌(ピョンヤン)で行った首脳会談に関する朝中両国マスコミの報道で、目を引く部分だ。朝中首脳が核問題を含む朝鮮半島平和プロセスの交渉戦略において「共通の認識」を導き出したという意味だ。

 注目が集まった核問題と関連し、金正恩委員長の“新たな提案”があったかどうかについては、両国マスコミは慎重に言及を避けた。しかし、金委員長と習主席の核問題関連の協議内容が何なのか、それが朝鮮半島情勢にいかなる影響を及ぼすかを把握するのに、多くの時間は必要ではないかもしれない。金委員長の意中を把握した習主席が、28~29日に大阪で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議の機会にドナルド・トランプ米大統領や文在寅(ムン・ジェイン)大統領らと会談し、後続協議に乗り出す予定だからだ。特に、習主席が伝える“金委員長のメッセージ”にトランプ大統領がいかなる反応を示すかが関心事だ。文大統領も大阪で習主席から“金委員長のメッセージ”を聞いて協議した後、29~30日にソウルで開かれる韓米首脳会談で、トランプ大統領と後続の対策協議に乗り出す。コ・ミンジョン大統領府報道官は21日、「今回の朝中首脳会談と近く開催される予定の韓米首脳会談を機に、朝鮮半島の完全な非核化に向けた対話や交渉が早期に再開されることを期待する」と述べた。

 つまり、今回の朝中首脳会談の結果が、故障したポンプから冷たい水をくみ上げる平和の“誘い水”となるか、うるさい音を立てるだけの“骨折り損”になるかは、大阪とソウルで行われる東アジア関係国の個別会談が終われば判明するものと見られる。昨年初めに始まった朝鮮半島平和プロセスが再び加速するか、長い冷戦的対立と敵対の悪循環に再び陥るかを分ける“運命の時計”が回り始めた。

 朝中マスコミの報道でも確認できることがある。金委員長は「交渉路線の維持」を確約しており、習主席は「朝鮮半島平和プロセスにおける積極的な役割」を約束したということだ。まずは情勢の安定に役立つ成果だ。

 ただし、平壌会談に対する金委員長と習主席の意味付けをめぐっては、朝中マスコミの報道に違いがある。両首脳の異なる立場と無関係ではない。

 ハノイでの朝米首脳会談が物別れに終わった以降、金委員長が“内部動揺”を鎮め、「経済建設への総力集中」路線を固守するためには、習主席の“政治的支持”が不可欠だ。金委員長が習主席の訪朝を「朝中親善の不変と不敗性を世界中に誇示する決定的な契機」だとし、「我が党員と人民に対する大きな政治的支持声援」だと評価した(「労働新聞」21日付)。「労働新聞」21日付は普段より4面多い10面で発行されたが、そのうち8面が朝中首脳会談関連ニュースだ。そのキーワードは「朝中親善の不敗性の誇示」だ。

 一方、米中間の「貿易・先端技術・プラットフォーム戦争」で頭を悩ませている習主席は、トランプ大統領との対立戦線を“北朝鮮問題”にまでわざわざ拡大する余裕がない。むしろ、朝鮮半島情勢の安定が切実だ。金委員長の“交渉路線”の維持は必須で、金委員長の“決断”まで引き出せば、さらなる成果となる。習主席が会談で「朝鮮半島問題の政治的解決を進めるため」を今回の訪朝の二大目的の一つとして強調したと、「新華社通信」が報じたのも、そのためだ。

 朝中メディアが報道した習主席の発言は、注意深く解釈する必要がある。「労働新聞」によると、習主席は20日の歓迎晩餐会での演説で、金正恩委員長の「新たな戦略路線の実施」と「(朝鮮)半島問題の政治的解決過程の推進」に「確固たる支持を送る」と述べたという。金委員長の「経済集中戦略路線」と「交渉路線」に対する全幅の支持だ。習主席はさらに「安保と発展に対する北朝鮮の合理的懸念の解決のため、あらゆる支援を提供したい」と確約した。さらに「新華社通信」の報道によると、習主席は「朝鮮半島問題の政治的解決を支持し、問題解決のための条件を積み重ねていく」と述べたという。要するに習主席は就任後初の訪朝を通じて、金委員長のリーダーシップに対する全面的な支持を宣言し、金委員長に「安保・経済問題において、中国が積極的に支援するから、決断しなさい」というメッセージを送ったということだ。「交渉軌道からの離脱は絶対あり得ない」という“無言の圧力”でもある。

 金委員長が「習主席の支持」という新たな“権力資源”を、米国への対抗手段として活用するか、それとも再び積極的な交渉を進めるための安全弁として活用するのかは、「労働新聞」の報道内容だけでは判断が難しい。ただし、金委員長が習主席に「完全に同意する」とし、「中国の経験と方法をたくさん学び、経済発展と民生改善に積極的に取り組みたい」と述べたという「新華社通信」の報道から、金委員長が中国の意向に反する道を選ぶ可能性は比較的低い。

 カギとなるのは、トランプ大統領の反応だ。トランプ大統領はこれまで習主席の介入に否定的な態度を示してきた。金委員長と習主席の第2回首脳会談(2018年5月7~8日、大連)直後、「中国に少しがっかりした。金委員長が習主席に会ってから、態度に変化が生じたため」と不満を示し、第1回朝米首脳会談の計画を取り消したのが代表的な事例だ。しかし、今回の朝中首脳会談に関しては、“トランプらしからぬ”沈黙を守っている。トランプ大統領が大阪で習主席に会い、「金委員長のメッセージ」を聞いた後、いかなる反応を示すかに世界が注目せざるを得ない。
イ・ジェフン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

朝鮮半島問題 解決へ協力強化
中朝首脳会談 習氏、米朝対話の継続促す
非核化努力を評価


 中国の習近平国家主席と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は20日、平壌で行われた会談で、朝鮮半島問題の政治解決に向けて協力を強化することで一致しました。習氏は「国際社会はあまねく朝米が対話を続け成果を出すことを望んでいる」と語り、非核化をめぐる米朝対話の継続を促しました。(釘丸晶)

 中国外務省によると、習氏は今回の訪朝の目的を「中朝の友好を打ち固め、伝えるために、また朝鮮半島問題の政治解決のプロセスを後押しするために来た」と説明。「北朝鮮が半島の平和と安定を守り、半島非核化を進めるために払った努力を積極的に評価する」と述べました。

 正恩氏は「この1年余り、情勢の緊張を避け、半島情勢をコントロールするため、多くの積極的措置を取ったが、関係国の積極的な回答は得られなかった」と米国への不満を語りつつ、「北朝鮮は忍耐を続け、同時に関係国が北朝鮮と歩み寄り、各自の合理的懸念に合致する解決方法を探ることを望む」と強調しました。

 また正恩氏は「引き続き中国との意思疎通と協調を強化し、半島問題の政治解決プロセスで新しい進展を収め、半島の平和と安定を守るため努力したい」と表明しました。

 今年は中朝国交樹立70周年に当たり、両氏は両国の「伝統的友好関係」をさらに発展させることで一致。習氏は「引き続き記念活動プランを実行し、教育、衛生、スポーツ、メディア、青年、地方等の分野で交流・協力を進めたい」と述べ、正恩氏は「中国経済の経験や方法を多く学び、経済発展と民生改善に積極的に尽力したい」と語りました。

 正恩氏が主催した歓迎夕食会で習氏は、改めて半島問題の政治解決を訴え、「引き続き平和対話の旗を高く掲げ、地域と世界の平和、安定、繁栄の実現のため、さらに大きな貢献をしなければならない」と述べました。

 正恩氏は「これまで通り、中国と肩を並べて前進し、朝中友好協力の新たな章をつづる」と語りました。

習近平主席は「北朝鮮の安保の懸念の解決に中国が積極的な役割を果たす」とし、朝鮮半島平和プロセスに積極的に介入する意思を表明した。

2019-06-21 | 中・朝首脳会談
金委員長「朝米交渉で忍耐を維持」…
習主席「北朝鮮の安保憂慮に積極的な役割果たす」

登録:2019-06-21 07:36 修正:2019-06-21 09:35

習主席の国賓訪朝で首脳会談 
金委員長「米国と交渉で成果を望む」 
習主席「非核化実現に向けて役割果たす」 
朝鮮半島平和プロセスへの積極的な介入を表明


          

中国最高指導者としては14年ぶりに北朝鮮を訪問した習近平国家主席が今月20日、順安国際空港に直接出迎えた金正恩国務委員長と共に、錦繍山太陽宮殿広場に集まった市民たちの歓迎に手を上げて応えている=中国中央テレビ(CCTV)よりキャプチャー/聯合ニュース

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が20日、平壌(ピョンヤン)を訪問した中国の習近平国家主席との首脳会談で「忍耐心を維持する」とし、米国と対話を通じて問題を解決していく意向を明らかにした。習近平主席は「北朝鮮の安保の懸念の解決に中国が積極的な役割を果たす」とし、朝鮮半島平和プロセスに積極的に介入する意思を表明した。

 金委員長は午後4時頃から宿泊先の「錦繍山(クムスサン)迎賓館」で開かれた朝中首脳会談で、「過去1年間、朝鮮(北朝鮮)は情勢の緊張を緩和するために多くの措置を行ってきたが、関係国の積極的な支持を得られなかった」とし、遠まわしに米国への不満を示した。

 金委員長はさらに「忍耐を維持し、関係国が朝鮮側と向き合って互いの関心事を解決し、成果をあげることを望む」と述べた。ハノイでの第2回朝米首脳会談後、朝米対話が膠着状態に陥った中、米国側の一定の態度変化など条件が整えば、非核化や体制保障関連交渉に乗り出せることを示唆したものと見られる。また、金委員長は「中国の経済発展・民生改善の経験に学ぶ」と強調し、経済建設に総力をあげて集中する路線を維持する考えを示唆した。

 金委員長は「朝鮮は、中国が朝鮮半島問題を解決する過程で重要な役割を果たしてきたことを高く評価する。引き続き中国と疎通を図って協力し、新しい進展を収めると共に、朝鮮半島の平和と安定を維持していく」と述べ、中国との協力を強化することを示した。

 これに対し習主席は「朝鮮半島問題の政治的解決を支持する。朝鮮半島の非核化の実現に中国が積極的な役割を果たす」と述べた。特に習主席は「北朝鮮の安保の懸念の解決に中国が力を添える」と強調した。非核化と交換する北朝鮮の「体制保証」と関連し、平和体制の論議などを通じて中国が仲裁者の役割を果たすという意味とみられる。

 これに先立ち、習主席は専用機で北京を出発し、午前11時40分に平壌の順安(スナン)空港に到着した。空港には平壌市民約1万人が出て、花を振って習主席一行を歓迎した。金委員長夫妻は、国交正常化70周年を迎え平壌に来た習主席一行を空港で直接出迎え、最高の礼遇をした。中国最高指導者の北朝鮮訪問は、2005年10月の胡錦濤主席(当時)以来、14年ぶりのことだ。習主席の訪朝には丁薛祥・中国共産党中央弁公庁主任(習主席の秘書室長に相当)や楊潔チ・外交担当政治局員、王毅・外交担当国務委員兼外交部長など中国外交ラインの中心人物らが総出動した。特に、金委員長の4回の訪中の際には首脳会談に同席していない何立峰・国家発展改革委員会主任が同行したのが目を引く。中国の経済開発計画を立てる発展改革委の責任者が随行団に加わった点で、朝中経済協力案に対する論議も集中的に行われたものとみられる。
北京/チョン・イナン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

訪朝中の習近平氏 きょう帰国の途に=追加会談の可能性も
北朝鮮 2019.06.21 09:42


【ソウル聯合ニュース】中国の最高指導者として14年ぶりに北朝鮮を国賓訪問している習近平国家主席は21日、1泊2日の日程を終えて帰国の途に就く。

マスゲームを観覧する習近平氏(中央左)と金正恩氏(同右)=20日、平壌(新華社=聯合ニュース)《転載・転用禁止》

 訪朝2日目のこの日、習氏は中朝親善の象徴である平壌市内の「朝中友誼(ゆうぎ)塔」を訪れる計画だ。習氏は両国の国交樹立70周年を記念するとともに、中朝関係の堅固さを改めて誇示する見通しだ。

 平壌の牡丹峰のふもとにある友誼塔は、朝鮮戦争に参戦した中国人民志願軍をたたえるため1959年に建立された。北朝鮮は習氏の訪問に備えて先ごろ補修工事を行った。

 北朝鮮を訪問する中国高官はこの塔を頻繁に訪れている。習氏も2008年6月に国家副主席として北朝鮮を訪問した際に友誼塔に献花した。

 習氏はこの日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)と昼食を兼ねた2回目の会談を行う可能性もある。

 習氏と金委員長は前日に首脳会談を行い、北朝鮮核問題と米朝対話、中朝関係などについて議論した。この席で金委員長は、忍耐心を持って米国と対話を続け、問題を解決していくとの立場を示し、習氏も「朝鮮(北朝鮮)が自身の合理的安全保障と発展に関する関心事を解決できるように力の及ぶ限り手助けする」と述べた。

 習氏と金委員長が2回目の会談を行う場合、朝鮮半島情勢と国交樹立70周年を迎えた中朝関係の発展方向などについて意見交換するとみられる。金委員長が過去に4回訪中した際にも、両氏は初日の首脳会談に続き2日目にも昼食を共にしながら議論を続けた。

 習氏は専用機で帰国の途に就く見通しだ。平壌に到着した際と同様に、北朝鮮は沿道での盛大な見送りと空港での歓送行事で「誠意」を示すと予想される。

 中国メディアによると、習氏夫妻と金委員長夫妻は20日夜、平壌の5月1日競技場で中朝親善の内容が盛り込まれたマスゲームを観覧した。

ynhrm@yna.co.kr

一部では、金委員長がハノイ会談を終えて帰国する時に中国に立ち寄り、朝中首脳会談をする可能性を予想している。

2019-02-20 | 中・朝首脳会談
ハノイ以後に5回目の朝中会談はあるか?
金正恩の動線に“関心”

登録:2019-02-18 23:08 修正:2019-02-19 09:39

シンガポール初会談の時は、中国の飛行機を借り 
3月3日両会前に北京を訪問する可能性


昨年2月、平昌冬季五輪の訪南団を乗せた「大鷹1号」が仁川空港に到着している=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 2回目の朝米首脳会談に向かう金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の移動手段と経路がベールに包まれた状態なので、様々なシナリオが出てきている。金委員長がベトナムを往来する途中で中国を訪問し、5回目の朝中首脳会談をするかも関心事だ。

 まず、金委員長が専用機「大鷹1号」に乗ってハノイまで移動するかが関心を引く。金委員長の専用機は、イリューシン(IL)-62M中型機を改造したもので、諸元上は1万キロメートルまでの飛行が可能であり、平壌から2760キロメートル離れたハノイまでは中間寄着なしで行くことができる。金委員長は昨年6月の初の朝米首脳会談の時は、平壌から4700キロメートルのシンガポールまで中国高官級専用機を借りて乗った。「大鷹1号」は当時随行員を乗せてシンガポールを往復した。一部では、北朝鮮内部で最高指導者が他国の航空機を利用したことに対する不満があったという話もある。しかし今回も中国の飛行機をレンタルする可能性は排除できない。

 金委員長が専用機への搭乗を決めるなら、予行演習が必要だろうという観測が提起される。ある外交消息筋は「北朝鮮の操縦士は相対的に飛行経験が不足している」とし、「今週中に二度ほど練習飛行をする可能性がある」と話した。航空業界のある関係者は「国際航路および空港情報は概してマニュアルがよく整備されていて事前の下見が必要だとは言えないが、安全目的で事前の練習をすることはありうる」と話した。

 金委員長が専用列車で中国を通過する可能性を提起する人々もいる。しかし、片道で三日近くかかるので現実的でないとの評価が多い。

 一部では、金委員長がハノイ会談を終えて帰国する時に中国に立ち寄り、朝中首脳会談をする可能性を予想している。金委員長は昨年以後、中国を訪問して習近平中国国家主席に4回会った。中国は3月3日の全国政治協商会議開幕(全協)を始め、年中最大の政治行事である両会シーズンに突入する。ある北京消息筋は「習主席が全協開幕前に金委員長に会い、朝米首脳会談の結果を議論する可能性がある」と指摘した。

 金委員長が、中国の改革・開放の“聖地”である広東省広州や習主席が推進する新しい自由貿易地帯である海南島の三亜を経由するかもしれないという予想もある。朝米首脳会談の儀式を調整するキム・チャンソン国務委員会部長が、広州を経てハノイに移動したことを、金委員長の広州経由に対する暗示と見る人々もいる。しかし、キム部長がハノイに行く最も早い航空便を探して広州を経由したという分析もある。

 金委員長がハノイ会談を終えひとまず平壌に戻った後、3月の両会期間に中国を再訪問し、習主席に会う可能性も排除できない。
北京/キム・ウェヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

両国民により良い幸福をもたらし、地域と世界の平和・安定と繁栄・発展のために積極的な貢献をしていくという合意に達した。

2019-01-10 | 中・朝首脳会談

習近平総書記と金正恩委員長が会談
人民網日本語版 2019年01月10日13:22


                                       
習近平総書記と金正恩委員長が会談
8日に北京に到着した金正恩朝鮮労働党委員長(国務委員長)と会談した習近平中共中央総書記(国家主席)(撮影・謝環馳)。

習近平中共中央総書記(国家主席)は8日、同日北京に到着した金正恩朝鮮労働党委員長(国務委員長)と会談した。両首脳は親しさと友好的な雰囲気の中、中朝関係や共に関心を抱く問題について踏み込んだ意見交換を行い、重要な共通認識にいたった。双方は中朝関係が新たな時期において新たな発展を引き続き手にすることができるよう共に努力し、朝鮮半島問題の政治的解決プロセスを推進し続け、両国民により良い幸福をもたらし、地域と世界の平和・安定と繁栄・発展のために積極的な貢献をしていくという合意に達した。新華社が伝えた。

習総書記は、「金正恩委員長が新年早々、両国の国交樹立70周年を迎えるにあたり訪中したことは、金正恩委員長が中朝のこれまでの伝統ある友情を非常に重視し、中国の党と人民に対する友情を十分に表わしている。私はこれを高く評価するとともに、中国の党・政府・人民を代表して、朝鮮の党・政府・人民に心を込めて新年の挨拶を申し上げる」とした。

そして、「中朝関係は昨年、両国が共に努力し、新たな歴史の一章を開いた。双方は実際の行動を通じて中朝の友情の強大な生命力を示し、朝鮮半島問題の政治的解決プロセスの推進に共に努力するという中朝の揺るぎない意志をはっきりと示した。今年は中朝国交樹立70周年であり、中朝関係の発展にとって先人の事業を受け継ぎ将来の発展に道を開く重要な意義がある。私は金正恩委員長と共に、中朝関係の将来の発展をしっかりと先導していきたい。双方は上層部交流を保ち続け、戦略的な意思疎通を強化し、友好的交流・協力を深化し、中朝関係の長期にわたる健全で安定的な発展を後押しする必要がある」と力強く語った。

金委員長は、「習総書記が年初の多忙な折、われわれの訪中を受け入れてくれたことに心から感謝するとともに、朝鮮の党・政府・人民を代表して中国の党・政府・人民に親しみを込めて新年の挨拶を申し上げる習総書記の心を込めた配慮をうけ、昨年、朝中関係は新たな高みにいたり、新たな一章を記した。私の今回の訪中は、両国の国交樹立70周年を契機に習総書記と朝中のこれまでの伝統ある友情と交流・協力の強化について踏み込んで見解を交わし、朝中友好関係の強化・発展を後押しすることを望んでのものだ」と表明した。

また朝鮮半島情勢に関して、習総書記は朝鮮半島の平和・安定維持、非核化推進に向けた朝鮮側の積極的な措置を積極的に評価し、「昨年、中朝及び関係各国の互いの努力で、朝鮮半島問題の政治的解決プロセスは重大な進展を得た。現在、朝鮮半島の和平対話という大勢がすでに形成され、対話を継続して成果を出すことが国際社会の一致した期待と共通認識となっており、朝鮮半島問題の政治的解決は貴重な歴史的チャンスを迎えている。中国側は朝鮮側が引き続き朝鮮半島の非核化という方針を堅持すること、北南が関係改善を続けること、朝米が首脳会談を開き成果を得ること、関係各国が各自の理にかなった懸念について対話を通じて解決することを支持する。そして朝米が向き合って進むことを希望する。中国側は朝鮮側及び関係国と共に努力して、朝鮮半島の平和・安定の維持、朝鮮半島の非核化実現、地域の長期的な安定平和のために積極的・建設的役割発揮したい」と表明した。

金委員長は、「昨年、朝鮮半島情勢に緩和が生じた。この件に関して中国側が発揮した重要な役割は誰の目にも明らかであり、朝鮮側は高く評価し、心から感謝する。朝鮮側は引き続き非核化の立場を堅持し、対話と協議を通じて朝鮮半島問題を解決し、第2回朝米首脳会談において国際社会が歓迎する成果を得られるよう努力する。関係国が朝鮮側の理にかなった懸念を重視し、前向きに対応し、朝鮮半島問題の全面的解決を共に後押しすることを希望する」と表明した。

双方はまた各自の国内情勢を報告しあった。習総書記は「今年は新中国成立70周年の年。70年間の歩みの中で、中国共産党は中国人民を指導して、立ち上がり、豊かになり、強くなっていくという歴史的飛躍を迎えた。中国共産党には中国全土の各民族の人民を団結させ、率いて、あらゆる艱難険阻や危険、試練に打ち勝ち、奮闘目標『2つの百年』と中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現に向けて勇躍前進する決意と自信がある。朝鮮労働党は新戦略路線を実施してから1年で、前向きな成果を少なからず得ており、平和を愛し、発展を図る朝鮮の党と人民の強い意志を示し、朝鮮人民の心からの支持と国際社会の積極的な評価を得ている。中国側は金正恩委員長が朝鮮の党と人民を率いて新戦略路線を貫徹実行し、経済発展と民生改善に力を集中することを断固として支持する。朝鮮人民は必ずや社会主義建設事業において新たな、さらに大きな成果を得続けるものと信じている」と表明した。

金委員長は、「私は過去1年足らずで4回訪中し、中国の経済的・社会的発展の成果及び奮起して国家の富強を図る中国人民の精神に深い感銘を受けた。朝鮮側は中国の発展経験は非常に貴重であると考えている。中国を何度も訪れて現地で視察し、交流したい。中国人民は習総書記を核心とする中国共産党の指導の下、新時代の中国の特色ある社会主義の道において新しい偉大な成果を創造し続け、奮闘目標『2つの百年』と中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現に成功するものと信じている。朝鮮労働党は朝鮮人民を率いて引き続き新戦略路線の実行に力を入れるとともに、そのために優れた外部環境を築いていく」と表明した。(編集NA)「人民網日本語版」2019年1月10日

          

          

          

          

          

朝中首脳は朝米首脳会談の議題と朝鮮半島情勢について話し合う一方、昨年の3回の首脳会談を通じて回復した朝中関係の堅固さを再確認した。

2019-01-09 | 中・朝首脳会談
朝中首脳、
4度目の首脳会談で第2回朝米談判に向けた事前調整

登録:2019-01-09 06:04 修正:2019-01-09 07:11

北京の人民大会堂で1時間ほど首脳会談 
朝米会談、朝鮮半島情勢の理解と立場を調整 
中国「両国は朝鮮半島の平和・繁栄の促進に努める」
昨年の首脳会談当時の金正恩国務委員と習近平国家主席//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米大統領との2回目の首脳会談を推進する金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が8日、中国の北京を訪問し、習近平国家主席と4度目の首脳会談を行った。朝中首脳は朝米首脳会談の議題と朝鮮半島情勢について話し合う一方、昨年の3回の首脳会談を通じて回復した朝中関係の堅固さを再確認した。

 前日の夜、特別列車に乗って中朝国境を通過し、8日午前11時頃(現地時間)に北京に到着した金委員長は同日午後、人民大会堂で習主席と1時間ほど首脳会談を行なった。両首脳は、北朝鮮の非核化措置および制裁緩和など、米国の相応の措置について協議したという。また、朝米関係および朝鮮半島情勢に対する両者の理解と立場を調整したとされる。

 中国外交部の陸慷報道官は、両首脳が金委員長の訪中を通じて「両者の関係と共同関心事の国際および地域問題について意見を交換」すると明らかにした。陸報道官は「中朝双方は戦略的疎通を強化し、中朝関係の健康で安定的な発展を推進すると共に、朝鮮半島の長期的安寧を実現して、この地域の平和と繁栄を促進するために努力する」と述べた。

          
今月8日、北朝鮮の金正恩国務委員長を乗せたリムジンが北京駅を出発し、サイドカーの警護を受けながら釣魚台国賓館に向かっている=北京/AFP 聯合ニュース

 これに先立ち、金委員長一行は北京駅に到着した後、物々しい車の警護の中、中心道路の長安大街を通って宿泊先の釣魚台に向かった。中国当局は同日午前、北京駅周辺の一般人の出入りを統制した。約5時間後、釣魚台を出発した金委員長の車は午後4時30分頃、会談場所の人民大会堂に到着した。金委員長は首脳会談を終え、李雪主(リ・ソルジュ)夫人らと共に、習主席が主催した晩餐に出席した。晩餐会には、李克強首相や北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)労働党中央委員会副委員長など両国の高官が同席した。

 中国側は、異例にも金委員長が北京に到着する前に訪中事実を発表したが、金委員長の日程については具体的に明らかにしなかった。昨年6月の第3回訪中当時、官営メディアが金委員長の到着当日の夕方に詳しく報じたのと異なる対応だ。

 国内外の専門家らは、金委員長の今回の電撃訪問が昨年6月の朝米首脳会談の前に2度(3月と5月)訪中したことと脈絡が似ていると分析した。中国側と対米交渉内容を調整すると同時に、中国が後ろ盾になっているというメッセージを伝えることで、対米交渉におけるテコの強化を狙っているということだ。朝米首脳は1回目の朝米首脳会談後まで含めた3度の会談で、「運命共同体」や「共通した戦略的選択」、「唇歯の関係」といった表現で強固な絆を示した。

 大統領府は金委員長の訪中と関連し、北朝鮮と情報を共有したことを明らかにした。キム・ウィギョム大統領府報道官は「訪中を通知された時期については、外交関係のため、具体的な内容を明かすことはできない」としながらも、「事前に北朝鮮と中国の両国と緊密に疎通し、情報を十分共有してきた」と述べた。

 一方、CNNは7日(現地時間)、消息筋の話として、ホワイトハウス関係者らが2回目の朝米首脳会談の候補地であるバンコクやハノイ、ハワイを訪問したと報じた。CNNは、米国がこのような候補地を北朝鮮に提示したわけではなく、現地調査の場所が追加される可能性もあると報道した。
北京/キム・ウェヒョン特派員、ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

2012年11月に中国共産党総書記に就任した後最初の訪朝であり、中国の国家主席としては2005年10月の胡錦濤主席以来13年ぶりだ。

2018-04-20 | 中・朝首脳会談
CNN「習近平、朝米首脳会談後に訪朝予定」
登録:2018-04-18 23:07 修正:2018-04-19 07:14


読売新聞も「習-金、6月会談予定」 
南北および朝米首脳会談の結果を議論する見込み

                    
習近平・中国国家主席が訪朝を準備中であり、その時期は5月末か6月初めに予想される朝米首脳会談後になるだろうと米国のCNNが18日報道した。写真は3月28日、中国中央テレビ(CCTV)からキャプチャーしたもので、中国を訪問した金正恩北朝鮮労働党委員長(右)が北京の国賓館釣魚台で習近平主席と握手を交わす姿/聯合ニュース

 習近平・中国国家主席が6月頃に北朝鮮を訪問する予定だとCNNが報道した。習主席が平壌(ピョンヤン)を訪問すれば、2012年11月に中国共産党総書記に就任した後最初の訪朝であり、中国の国家主席としては2005年10月の胡錦濤主席以来13年ぶりだ。

 CNNは18日、匿名の官僚の話を引用して「習主席の平壌訪問がまもなくなされるだろう」とし、5月末か6月初めに予想されるドナルド・トランプ大統領と金正恩・北朝鮮国務委員長の首脳会談後になる可能性があると報道した。CNNは、ロシアも金委員長との首脳会談を要請したが、まだ北朝鮮は答えていないという同官僚の伝言を付け加えた。先月26日に北京で開かれた朝中首脳会談で、金委員長は習主席に北朝鮮訪問を要請し、習主席はできるだけ早い時期に北朝鮮を訪問すると応じた。

 これに先立って日本の読売新聞も16日、中国と北朝鮮の複数の消息筋を引用して、習主席が早ければ6月にも北朝鮮を訪問し、金委員長と首脳会談をすると見られると報道した。同紙は、芸術団を率いて13~18日に北朝鮮を訪問した宋濤・中国共産党対外連絡部長が14日に金委員長と面会して、習主席の訪朝日程を議論したと伝えた。

 習主席と金委員長が6月頃に2回目の首脳会談をするならば、両首脳は4・27南北首脳会談と、5月末または6月初めの朝米首脳会談で議論される朝鮮半島非核化と平和体制構築方案を協議するものと見られる。習主席の具体的な訪朝日程は朝米首脳会談日程と結果により決まる見込みだ。

 朝中関係は、北朝鮮が核・ミサイル試験を繰り返し、これに対する国際社会の対北朝鮮制裁に中国が参加して悪化したが、先月末に金委員長が北京を訪問し習主席と首脳会談をした後に急速に復元された。両指導者は「両国の伝統的友情」を強調し、これを継承・発展させることが両国の「戦略的選択」と明らかにした。金委員長は14日、宋濤部長と面会し宴会を開いたのに続き、16日には中国芸術団の公演を共に観覧した。17日にも会い、北朝鮮と中国の戦略的協力強化方案を議論するなど、宋部長を事実上の国賓級として接待した。

 南北首脳会談と朝米首脳会談の間に、韓米首脳会談と韓中日首脳会議も推進されていて、来週から南北、韓米、韓中日、朝米、朝中など朝鮮半島と周辺国の首脳たちの間の会合が息つく間もなく繰り広げられる展望だ。
ファン・ジュンボム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

各国が現在のタイミングを捉え、同じ方向に向かい、朝鮮半島情勢の緩和を後押しし・・・・「足を引っ張る」者がいないことを希望する。

2018-04-08 | 中・朝首脳会談
朝鮮のミサイルが日本領を攻撃? 中国外交部「安心してほしい」
人民網日本語版 2018年04月04日15:30


                    

中国外交部(外務省)の耿爽報道官は3日の定例記者会見で「朝鮮半島情勢の緩和を後押しし、朝鮮半島問題の解決を対話と協議という正しい道に戻すために各国が努力することを希望する」と表明した。

【記者】報道によると、日本は、さらなる弾道ミサイル実験及び日本の領土に対する攻撃に直面する可能性があり、より協調の取れた対応措置を取る必要があるため、部隊の指揮権を統一すると言明した。アナリストは朝鮮を念頭に置いた解釈をしている。これをどう見るか。

【耿報道官】最近朝鮮半島情勢には前向きな兆しが生じ、関係各国が積極的に連動し、米側を含めこのために努力しており、いくつかの成果を挙げてもいる。この過程において、日本側はいささか疎外されたと感じているようだ。

日本側は最近、朝鮮側は新たな核実験の準備をしている可能性があり、さらなるミサイル発射実験を行う可能性があるとの発言をした。彼らの警報は、国際社会の注意を引きつけることに成功した。

日本側は安心してもらいたい。朝鮮半島の非核化推進、国連安保理の対朝決議の全面的で完全な履行における国際社会の決意と意志は非常に明確で、かつ揺るぎないものだ。

各国が現在のタイミングを捉え、同じ方向に向かい、朝鮮半島情勢の緩和を後押しし、朝鮮半島問題の解決を対話と協議という正しい道に戻すために共に努力することを希望する。われわれはみなが共に努力している時に、「足を引っ張る」者がいないことを希望する。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年4月4日

金正恩委員長は、党と政府の名義で習近平主席が適切な時期に朝鮮を公式訪問するよう招請し、招請は快諾された。

2018-03-29 | 中・朝首脳会談
金正恩委員長が中国を非公式訪問、習近平国家主席と会談
朝中親善、より高い段階へ


朝鮮中央通信によると、金正恩朝鮮労働党委員長が3月25~28日、習近平国家主席の招請で中国を非公式訪問し、習主席と会談した。李雪主女史が同行したほか、崔竜海、朴光浩、李洙墉、金英哲の各党副委員長ら、李容浩外相、趙甬元、金成男、金炳鎬の各党中央委員会副部長ら、国務委員会のメンバーらが随行した。

通信は、金正恩委員長の中国非公式訪問は、朝中両国の歴史と伝統を継承し、社会主義偉業を推進する共同の闘いにおいて結ばれた親善的な朝中関係をより高い段階に発展させる重要な契機となったと意義を指摘した。

                    
                     中国を非公式訪問した金正恩委員長(写真はいずれも朝鮮中央通信=朝鮮通信)
習主席の訪朝を招請、快諾

金正恩委員長と習近平主席との会談は26日、人民大会堂で行われた。朝鮮側は李洙墉、金英哲の党副委員長らと李容浩外相が、中国側は王滬寧政治局常務委員と丁薛祥党中央弁公庁主任、黄坤明宣伝部長、楊潔篪政治局委員、王毅外交部長、宋濤対外連絡部長が参加した。

通信によると、朝中首脳は、朝中親善関係の発展と朝鮮半島の情勢管理問題をはじめ、重要な事案について意見を交換した。

金正恩委員長は席上、両国の老世代指導者たちが築き、強化し、発展させてきた朝中親善の貴重な伝統を継承し、発展する時代の要求に即してこれを新たな高い段階に引き上げようとするのは朝鮮労働党と政府の確固たる決心であると強調した。習近平主席をはじめ中国の同志たちにたびたび会って友誼をいっそう厚くし、戦略的意思疎通、戦略・戦術的協同を強化して、朝中両国の団結と協力を強固にしていかなければならないと述べた。

習近平主席は、老世代の指導者たちが共同の理想と信念、厚い革命的友誼を持って社会主義偉業の勝利的な前進に寄与する過程にもたらし、真心をこめて築いてきた中朝親善を重視し、絶えず継承、発展させていくのは中国の党と政府の戦略的選択であり、確固不動の意志であると強調した。また、最近、朝鮮半島の情勢で肯定的変化が現れているのは金正恩委員長の戦略的決断と朝鮮の党と政府が傾けた努力の結実であると述べた。

金正恩委員長は、党と政府の名義で習近平主席が適切な時期に朝鮮を公式訪問するよう招請し、招請は快諾された。
宴会など歓待に謝意

25日、特別列車に乗って丹東に到着した金正恩委員長を宋濤対外連絡部長、陳求発遼寧省党委員会書記、陸東福中国鉄道総公司総経理、李進軍駐朝中国大使などが出迎えた。金正恩委員長は、一行が首都から遠く離れた国境都市にまで出迎えてくれたことに謝意を表し、宋濤対外連絡部長は習主席の委任によって来たとしながら金正恩委員長と李雪主女史の訪問を歓迎すると述べた。

翌26日、北京に到着した際には、王滬寧政治局常務委員、丁薛祥党中央弁公庁主任、宋濤対外連絡部長、陸東福中国鉄道総公司総経理、李進軍駐朝中国大使が出迎えた。

同日、金正恩委員長の中国訪問を歓迎する儀式が人民大会堂で盛大に挙行された。

また、金正恩委員長の中国訪問を歓迎して、習近平主席が人民大会堂で盛大な宴会を催した。

宴会では、習近平主席と金正恩委員長が、祝賀演説と答礼演説をそれぞれ行った。

終始なごやかな雰囲気の中で行われた宴会では、中国芸能人による金正恩委員長を歓迎する芸術公演があった。

昼食会で談話を交わす両国首脳と夫人ら

27日、金正恩委員長は中国科学院を訪れて展示場を視察。中国共産党が第18回大会以降、収めた革新的な成果を見せる展示を見て回った。

また同日、金正恩委員長と李雪主女史は、習近平主席と彭麗媛女史が催した昼食会に招待された。昼食会が催された釣魚台国賓館養源斎で、金正恩委員長と李雪主女史を習近平主席と彭麗媛女史が温かく迎えた。

金正恩委員長は李雪主女史と共に、習近平主席、彭麗媛女史と温かいあいさつを交わし、記念写真を撮った。

金正恩委員長は、昼食会に招待してくれたことに謝意を表し、習近平主席と談話を交わした。

金正恩委員長は昼食会の後、習近平主席と別れのあいさつを交わし、27日午後、非公式訪問を終えて北京を発った。

金正恩委員長は、丹東駅を発ちながら訪問の期間、最大の誠意を尽くし真心をこめて歓待してくれた習近平主席に感謝電文を送った。
演説要旨
金正恩委員長の答礼演説

今日われわれは、かつてなく激変している朝鮮半島の新たな情勢の下で、朝中親善の歴史的伝統と革命的信義を変わることなく守り、朝中両国の関係を代を継いで継承し発展させるという一心で中華人民共和国を電撃的に訪問した。

私の最初の外国訪問が中国の首都になったのはあまりにも当然であり、これは朝中親善を代を継いで重んじ、つないでいかなければならない私の義務になる。

訪中を通じ、習近平主席と朝中親善関係の発展と差し迫った朝鮮半島の情勢管理問題をはじめ、重要な事案に対する深みのある意見を交わし、朝中両国の社会主義制度をうち固め、両国人民に幸福と未来を与えるための共同の意志を確言した。

私は習近平主席との意義深い初対面が朝中親善関係発展の豊かな結実をもたらす有意義な契機となるものと確信する。
習近平主席の祝賀演説

金正恩委員長の訪問は特別な時期に成された重大な意義を持つ訪問であり、金正恩委員長と朝鮮労働党中央委員会が中朝両党、両国の関係を高度に重視しているということを十分に示しており、双方間の意思疎通を深化させて協調を強化し、協力を推し進めるうえで重要な意義を持つ。また、今回の訪問は地域の平和と安定、発展を推し進めるのに寄与するだろう。

われわれは、伝統的な中朝親善を継承し、輝かせていくのは双方の共通の利益に合致し、共同の戦略的な選択であるということについて合意した。

国際および地域の情勢がどのように変わっても、われわれ双方は世界発展の大きな流れと中朝関係発展の全般的な局面をしっかりとらえ、高位級往来を強化して戦略的意思疎通を深化させ、交流と協力を拡大していくことによって両国と両国人民に幸福を与えると確信する。

(朝鮮新報)