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南北関係の発展を強調する側では、2人が「南北首脳会談の定例化」を今後の第1課題に挙げた。

2019-05-08 | 朝鮮・韓国首脳会談
「任期内に核廃棄を開始…
南北の間で事実上終戦状態を構築」

登録:2019-05-08 08:28 修正:2019-05-08 10:03


文在寅政権2年の評価と課題 
統一・外交・安保 
 
専門家10人に「残りの3年間の課題」アンケート調査 
「引き続きトップダウン方式が必要 
南北首脳会談の定例化を」

          
 
「次期政府の発足までに後戻りのない非核化の段階に入るべき」
文在寅政権の統一・外交・安保の評価と課題//ハンギョレ新聞社

 「非核化の進展と南北関係の発展による朝鮮半島の平和定着」

 専門家たちが第1位に挙げた文在寅(ムン・ジェイン)政府の統一・外交・安保分野の課題はこのように要約できる。残りの3年間、朝鮮半島の平和を後戻りできないレベルまで引き上げるのを目標とすることを求めているものと見られる。課題を3つまで挙げてもらったアンケート調査で、10人のうち8人が「南北の軍事的信頼の深化を通じた事実上の終戦状態の構築」を提示したこととも相通じるものがある。

 非核化の進展では、「凍結を越えた核兵器・核物質の廃棄プロセスの開始」と「包括的非核化ロードマップの合意及び北朝鮮核開発の凍結」を第1位に挙げた回答がそれぞれ2人で上位を占めた。ハノイ朝米首脳会談後、非核化交渉が暗礁に乗り上げた現実を考えると、いずれも実現が容易ではない課題だ。文在寅政権の外交的時間が事実上1年も残っていないとし、非核・平和交渉の優先順位を現実に合わせて調整する柔軟さを求める声もあがった。

 第1課題として「凍結を越えた核兵器・核物質の廃棄プロセスの開始」を挙げたキム・ジュンヒョン韓東大学教授は、「少なくとも次期政権が発足するまで、不可逆的な非核化の段階に入っていなければ、他のことまで一気に覆される恐れがある」と指摘した。イ・グァンジェ慶南大学極東問題研究所長も「3年以内に核廃棄プロセスを開始しなければ、南北関係の発展をはじめ、朝鮮半島の平和にも甚大な悪影響を及ぼすだろう」と懸念した。

 シン・ボムチョル峨山政策研究院安保統一センター長は「包括的非核化ロードマップの合意及び北朝鮮核開発の凍結」を第1課題に挙げた。「朝鮮半島で持続可能な平和を構築するためには、北朝鮮の核の脅威を取り除かなければならないが、その第一段階として、ロードマップへの合意および核計画の凍結が重要」だということだ。彼はまた、「包括的合意には必ず非核化の最終状態を入れるべきだ」と強調した。ホン・ミン統一研究院北朝鮮研究室長も「非核化プロセスに対する最終合意を導き出す」ことを真っ先に挙げた。ホン室長は「非核化プロセスに対する合意が実現すれば、かなり持続性のある軌道を作ることができる」とし、「非核化と体制保証を話し合うための南北米ワーキンググループが発足すると共に、それを保障するための北東アジア平和安保協議体が組織されれば成功」だと述べた。

 南北関係の発展を強調する側では、2人が「南北首脳会談の定例化」を今後の第1課題に挙げた。昨年3回開かれた南北首脳会談が、いわゆる「トップダウン方式」の朝米非核化交渉を促し、朝鮮半島の軍事的緊張を和らげるのに寄与したという評価に基づいている。ヤン・ムジン北韓大学院大学教授は「朝鮮半島の非核化と平和体制の構築、朝米関係の正常化という事案は既に実務者レベルで扱われる段階を越えた」とし、「トップダウン方式」の推進の必要性を強調した。イ・ジョンチョル崇実大学教授も「朝鮮半島の未来構想で、最も重要な課題は事実上の政治連合を追求すること」だとし、「南北首脳会談の定例化は国家連合の重要な部分」だと述べた。

 文在寅政権の課題を3つまで挙げるようにした今回のアンケートで、専門家10人のうち8人は「南北の軍事的信頼の深化を通じた事実上の終戦状態の構築」を挙げた。非核化の進展と関係なく、南北の軍事的対峙状況だけは終結すべきという願いが反映されたものとみられる。チョ・ソンニョル国家安保戦略研究院諮問研究委員は「南北の軍事的衝突構造は、核問題の解決と関係なく南北が優先的に解決しなければならない問題だ」と強調した。キム・ドンヨプ慶南大学教授は、特に南北軍事共同委員会の設置および稼動を提案し、「南北軍事問題協議の体系化を通じて、不可逆的な南北関係を築くための推進力を提供する必要がある」と述べた。

 「南北経済協力の早期再開および活性化」を求める声が5人の支持を得たことも、南北関係の独自の発展が必要だという認識に基づいている。ホン・ミン室長は「3年以内に、開城(ケソン)工業団地と金剛山(クムガンサン)観光を再開し、鉄道・道路の現代化を始めなければならない」と強調した。このほかに、韓中・韓日関係の正常化、北東アジア多国間協力を求める回答もあった。

評価に参加した専門家

ク・ガブ北韓大学院大学教授、キム・ドンヨプ慶南大学教授、キム・ジュンヒョン韓東大学教授、シン・ボムチョル峨山政策研究院安保統一センター長、ヤン・ムジン北韓大学院大学教授、ウィ・ソンラク元駐ロシア大使、イ・グァンセ慶南大学極東問題研究所長、イ・ジョンチョル崇実大学教授、チョ・ソンニョル国家安保戦略研究院諮問研究委員、ホン・ミン統一研究院北朝鮮研究室長
統一外交チーム(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

今後も韓国政府は必要なことを厭わず、最善を尽くし、南北関係と朝米関係の好循環や国際社会の支持と協力強化など、朝鮮半島における平和の秩序を作るのに責任と役割を果たしていく」

2019-04-16 | 朝鮮・韓国首脳会談
文大統領
「北朝鮮の都合に合わせて南北首脳会談を推進」

登録:2019-04-15 23:38 修正:2019-04-16 07:23


首席・補佐官会議で「場所・形式にこだわらない」 
「朝米首脳会談を超えた実を結ぶ案を協議」 
「金委員長の演説は非核化と平和への確固たる意志表明」  
韓米首脳会談については「ハノイ会談後に不確実性を取り除いた」

          

文在寅大統領が今月15日午後、大統領府の与民館で開かれた首席補佐官会議で発言している//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が15日「北朝鮮の都合に合わせ、場所や形式にこだわらず、南北首脳会談を推進する」と述べた。南北首脳会談を、膠着状態に陥っている朝米非核化交渉の誘い水にする考えを示したのだ。文大統領は同日、大統領府で首席補佐官会議を主宰し、「これから南北首脳会談を本格的に準備し、推進すべき時期」だとし、このように述べた。

 文大統領は「南と北が向かい合って、2回にわたる朝米首脳会談を超える進展した実を結ぶ案について、具体的かつ実質的な協議ができることを願う」とし、「もう一回の南北首脳会談がより大きなチャンスと結果を生み出す基盤になるよう、最善の努力を傾ける」と述べた。南北首脳会談をテコに、2月にハノイで行われた2回目の朝米首脳会談以降、膠着状態にある朝米非核化交渉に動力を伝える意思を明らかにしたのだ。文大統領は昨年5月、金委員長と板門店(パンムンジョム)で日帰り首脳会談を開き、実現が危ぶまれた初の朝米首脳会談を実現させた。文大統領は「私と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長はわずか1年前、第1回南北首脳会談で、全世界に朝鮮半島における平和の出発を知らしめた」とし、「一触即発の対立から対話局面への大転換を成し遂げ、2回の朝米首脳会談まで行った状況で、南北が揺ぎない対話の意志を持って共に知恵を集めれば、今後乗り越えられないことはないだろう」と付け加えた。文大統領は11日の韓米首脳会談で、「南北関係の増進が非核化交渉に役立つ。早期に南北首脳会談が開かれるよう推進する」と述べており、これに対し、トランプ大統領は「南北首脳会談または南北接触を通じて韓国が把握した北朝鮮の立場を、できるだけ早急に知らせてほしい」と要請した。大統領府は韓米首脳会談→南北首脳会談→第3回朝米首脳会談につながる好循環のトップダウン会談を理想的な流れと考えている。文大統領が「場所と形式にこだわらない」と言及したことから、昨年に見送られた金委員長のソウル答礼訪問よりは、昨年5月の板門店首脳会談のように、儀典と格式を取り払った実務型南北首脳会談を念頭に置いているものと見られる。ただし、文大統領は首脳会談の準備に必要な対北朝鮮特使の派遣については言及しなかった。大統領府関係者は「対北朝鮮特使を送るとしても、今回は前回のように公開的には進めないだろう」とし、「事後の発表も、成果次第で可否が決まるだろう」と述べた。

 文大統領は「朝鮮半島の平和は私たちの生存にかかわる問題」だとし、「一方では南北関係を発展させ、他方では朝米関係の改善を図りながら今日に至った。今後も韓国政府は必要なことを厭わず、最善を尽くし、南北関係と朝米関係の好循環や国際社会の支持と協力強化など、朝鮮半島における平和の秩序を作るのに責任と役割を果たしていく」と述べた。

 特に文大統領は、金委員長が12日に最高人民会議で「南朝鮮当局はお節介な仲裁者、促進者としてではなく、民族の利益を擁護する当事者にならなければならない」とし、4・27板門店宣言と9・19平壌共同宣言の履行を促したことについて、「朝鮮半島の非核化と平和構築に対する確固たる意志を内外で重ねて明らかにするとともに、朝米対話の再開と3回目の朝米首脳会談の意思を明らかにした金委員長の変わらない意志を高く評価し、大きく歓迎する」としたうえで、「韓国政府はいかなる困難があっても、南北共同宣言を着実に履行する明確かつ確固たる意志を持っている」と強調した。

 文大統領は先日の韓米首脳会談について、合意文の発表もなく物別れに終わった第2回朝米首脳会談以降の不確実性を取り除き、トップダウン方式の必要性を再確認する契機になったと評価した。文大統領は「韓米首脳会談は、ハノイで行われた第2回朝米首脳会談後に提起された不確実性を除去し、朝米対話の動力を生かして朝鮮半島平和プロセスをゆるぎなく推進していくための同盟間の緊密な戦略対話の場だった」とし、「韓米両国は外交的解決策を通じた朝鮮半島の完璧な非核化と恒久的平和定着の原則を再確認し、早期に朝米対話の再開に向けて共に努力することにした」と述べた。さらに「南北間の軍事的緊張緩和と南北関係の改善が朝鮮半島の非核化に向けた対話の動力の維持に寄与しているという認識を共有した」とし、「特に、南北米首脳間の信頼と意志に基づくトップダウン方式が、朝鮮半島平和プロセスに不可欠であるという認識を共にした」と述べた。

 文大統領は「トランプ大統領が南北首脳会談の必要性に共感と期待を示し、金委員長が決断すれば南北米3者首脳会談を開くこともできるという意向を明らかにした」とし、「韓米両国は、朝米対話が好循環になるよう、緊密な協力を続けていくことにした」と述べた。
ソン・ヨンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

今回の施行計画は昨年11月に策定された「第3回南北関係発展基本計画」(18~22年)の2年目の計画で、今年の南北関係発展のため・・・

2019-03-31 | 朝鮮・韓国首脳会談
南北首脳会談のソウル開催
・定例化推進 関係発展へ施行計画=韓国

政治 2019.03.29 15:55


【ソウル聯合ニュース】韓国政府は29日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)のソウル答礼訪問と南北首脳会談、南北高官級会談の定例化という目標を提示した。

韓国政府は南北首脳会談のソウルでの開催を推進する方針を示した(コラージュ)=(聯合ニュース)
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 政府はこうした内容の「2019年度南北関係発展施行計画」を、南北関係発展委員会での審議を経て28日に国会に報告したと発表した。

 今回の施行計画は昨年11月に策定された「第3回南北関係発展基本計画」(18~22年)の2年目の計画で、今年の南北関係発展のための政府レベルでの政策推進方向を盛り込んだ。

 政府はソウルでの南北首脳会談の開催と首脳会談の定例化を推進するとして、「金委員長のソウル答礼訪問を通じて南北関係と非核化、米朝関係改善の好循環構造を強固にするきっかけを作る」と説明した。

 また、南北首脳会談の定例化により南北関係発展の土台を固め、懸案発生時の首脳間の緊密な意思疎通を推進すると強調した。

 韓国統一部長官と北朝鮮・祖国平和統一委員会委員長の協議の枠組みである高官級会談を定例化し、南北共同宣言の履行状況を点検するとともに対話を促進する「実質的協議機関」として発展させるとの構想も明らかにした。

 あわせて北朝鮮の一方的な撤収という危機に見舞われた開城の南北共同連絡事務所の常時連絡体系を拡大・発展させ、所長会議も定例化・充実化させると強調した。

 政府は「南北関係進展を通じた非核化交渉促進」を今年の計画の一つとして取り上げ、「南北対話を通じて北の実質的非核化措置を確保し、米朝間の非核化交渉を後押しするとの方針を示した。

 特に「非核化進展と連携させ、朝鮮半島での政治的敵対関係の終息など恒久的平和体制樹立への努力を続ける」と明記し、施行計画には「非核化の実質的進展段階から平和協定推進議論に着手」するとの内容も盛り込まれた。

 政府は南北経済協力事業の開城工業団地、金剛山観光事業は現地資産点検、南北間の身辺安全確保、財産権回復協議などを進め、再開のための環境作りに注力する方針だ。

 また、民間と地方自治体の協業事業の準備のため北朝鮮との接触や訪朝を支援することを決めた。

 民間や地方自治体が訪朝時に参加する行事を学術会議から展示会・博覧会などにも拡大し、南北経済人による経済施設の共同視察・教育訓練などを推進する方策も検討する。

 このほか、政府は朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の映像を通じた再会行事や動画メッセージの交換を定例化し、海外に住む離散家族との交流のために北朝鮮側と協議する計画だ。国際機関が行っている社会的弱者・保健医療支援事業に対する支援も推進する。

 政府は17年、国連児童基金(ユニセフ)と世界食糧計画(WFP)からの要請を受け入れ、北朝鮮の子どもや妊婦に対する人道支援事業に800万ドル(約8億8600万円)を拠出することを決定したが、まだ実施されていないため、今年支援が行われるか注目される。

 一方、政府は「(昨年は)米朝間の後続交渉の遅延などで非核化の実質的進展に制約があった」とし、「国際社会の対北制裁が維持され、南北関係進展の制約要因となっている」と指摘した。

 「南北関係発展に関する法律」は、統一部長官が南北関係の基本方向と朝鮮半島平和増進、南北間の交流・協力などに関する事項を盛り込んだ基本計画を5年ごとに樹立し、これに伴う年単位の施行計画を設けるよう規定。政府は18~22年に適用される「第3次南北関係発展基本計画」と初年度の施行計画を昨年11月に策定した。

 政府は当時、情勢変化の可能性を考慮に入れたとしても計画の策定が遅すぎるとの指摘を受け、今年はなるべく早期に施行計画を立てる予定だと伝えられていた。

ynhrm@yna.co.kr

南北の首脳は昨年9月の会談で署名した「平壌共同宣言」に三・一運動の100周年を共同で記念すると明記。

2019-02-03 | 朝鮮・韓国首脳会談
韓国と北朝鮮 独立運動100周年共同行事など協議
北朝鮮 2019.02.01 18:21

【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮は1日、北朝鮮・開城の南北共同連絡事務所で所長会議を行い、日本による植民地時代に起きた独立運動「三・一運動」の100周年南北記念行事をはじめとする南北関係の懸案について協議した。統一部関係者が明らかにした。

南北は開城の南北共同連絡事務所で所長会議を行い、「三・一運動」の100周年南北記念行事などについて協議した。韓国側からは所長の千海成統一部次官が出席した(コラージュ)=(聯合ニュース)

 会議には韓国側から所長の千海成(チョン・へソン)統一部次官が、北朝鮮側から所長代理のキム・グァンソン祖国平和統一委員会部長が出席した。

 南北の首脳は昨年9月の会談で署名した「平壌共同宣言」に三・一運動の100周年を共同で記念すると明記。韓国側は昨年12月から数回にわたり行事の開催案を北朝鮮側に伝達していた。

 両氏は、最近の朝鮮半島情勢に関連する事案についても包括的に意見交換し、また南北間で協議中の事業が支障なく推進されるよう緊密に協力することで一致した。

 千氏は昨年9月の連絡事務所開所後、特別な事情がない限り、毎週金曜日に連絡事務所で業務を行い、北朝鮮側と協議を行っている。

yugiri@yna.co.kr

3回にわたる首脳会談以降、南北関係に暖かい風、37件の交流協力事業を準備中

2019-01-14 | 朝鮮・韓国首脳会談
京畿道、北朝鮮の咸興冷麺専門店「新興館」も誘致
登録:2019-01-14 06:59 修正:2019-01-14 07:57

平壌の玉流館とともに北朝鮮冷麺の“2枚看板” 
京畿道、南北関係の改善に合わせ43件の交流協力事業を推進 
地方自治体、対北朝鮮関連事業の窓口の単一化図る

          
昨年11月16日午後、京畿道高陽市のエンブルホテルで開かれた「2018アジア太平洋平和・繁栄のための国際大会」で、イ・ジョンヒョク朝鮮アジア太平洋平和委員会副委員長が祝辞を述べている=京畿道提供//ハンギョレ新聞社

 昨年の3回にわたる首脳会談以降、南北関係に暖かい風が吹き始めたことを受け、京畿道と道内の自治団体が平壌(ピョンヤン)の玉流館(オクリュグァン)に続き、咸興(ハムフン)の新興館(シンフングァン)の韓国支店の誘致など、計43件の南北交流協力希望事業を進めていることが分かった。

 13日、京畿道の話を総合すると、道内31の市郡が推進中の南北交流協力事業の実態を調査した結果、31の市郡で、合わせて37件の交流協力事業を準備中であることが確認された。イ・ファヨン京畿道平和副知事が昨年10月、2度の訪朝を通じて平壌冷麺で有名な玉流館の韓国支店の誘致など、北朝鮮側と6つの案に合意したことを合わせると、43件に達する。

 光明市(クァンミョンシ)は、「ノンマ(ジャガイモの澱粉を意味する北朝鮮の言葉)ククス(麺)」で有名な咸興の新興館の韓国支店を光明KTX駅または光明洞窟の周辺に誘致することを推進していることを明らかにした。ノンマククスは、韓国では咸興冷麺と呼ばれている。咸興にある新興館は、平壌の玉流館とともに北朝鮮の冷麺の二枚看板として知られる。光明市は、南北平和を祈願する1004人の平和の伝令士が軍事境界線を経て平壌まで自転車で移動した後、自転車を北朝鮮に伝える「平和の伝令使自転車寄贈」も推進中だ。

 北朝鮮と接境地域の坡州市(パジュシ)は開城市(ケソンシ)と姉妹都市として友好関係を結んだのに続き、「坡州・開城高麗人参祭り」を南北が共同開催して、高麗人参の命脈を受け継ぐという計画を立てている。

 南北交流協力を希望する各自治体の事業が相次いでいることから、京畿道は早ければ今年4月までに「南北平和協力地方政府協議会」を構成し、統一部と北朝鮮に共同で対応することにした。イ・チャンヒ京畿道平和協力支援チーム長は「今年。自治体の交流希望事業を文化など7分野別に統廃合し、統一部と北朝鮮との交渉時に共同で単一交渉を推進すると共に、南北交流協力法など制度改善と交流協力基金の調達にも力を入れる」と述べた。京畿道が進めている南北平和協力地方政府協議会には、京畿道と道内の31の市郡を含め、慶尚北道蔚州郡(ウルジュグン)や慶尚南道巨済市(コジェシ)、忠清南道保寧市(ポリョンシ)・唐津市(タンジンシ)、光州(クァンジュ)南区庁などが参加の意思を表明した。
ホン・ヨンドク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国の金賢美(キム・ヒョンミ)国土交通相は、「分断と対立は、私たちの世代で終わりにしなければならない。大胆な意志で共に進もう」と強調。

2018-12-27 | 朝鮮・韓国首脳会談
南北、鉄道連結の着工式
“朝鮮半島の平和、強固に”北朝鮮・板門駅 計200人参加


 北朝鮮と韓国は26日、南北鉄道・道路連結事業の着工式を、北朝鮮・開城の板門駅で開きました。韓国メディアによると、着工式には韓国の趙明均(チョ・ミョンギュン)統一相や北朝鮮の李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長ら、南北計200人が出席しました。(栗原千鶴)

 韓国側の代表団を乗せた列車は午前6時48分ソウル駅を出発。9時半ごろ板門駅に到着しました。韓国からは2007年に、南北を結ぶ京義線の貨物列車を最後に運転した機関士や開城に故郷をもつ離散家族らが招待され、参加しました。

 韓国の金賢美(キム・ヒョンミ)国土交通相は、「分断と対立は、私たちの世代で終わりにしなければならない。大胆な意志で共に進もう」と強調。「南北間の交流と往来は、朝鮮半島の平和をより強固にするだろう」と語り、「さまざまな分野での交流促進で北東アジアの共生・繁栄の大動脈になることはもちろん、私たちの経済の地平を大陸に広げてくれる」と述べました。

 北朝鮮の金潤革(キム・ユンヒョク)鉄道省次官は、「南北鉄道・道路事業の成果は私たちの全民族の精神力と意志にかかっている」と指摘。「鉄道・道路連結協力の原動力も民族内部にあり、前進する速度も私たちの民族の意志と時刻表いかんによる」と語りました。

 韓国政府は今後、鉄道や道路の追加調査などを進めていく予定ですが、実際の工事は北朝鮮の非核化の進展と国際社会の対北朝鮮制裁の状況に応じて推進することになるだろうと説明しました。

与党と革新系の野党だけが会談に同行する可能性が高くなっている。

2018-09-11 | 朝鮮・韓国首脳会談
南北首脳会談の同行要請 野党代表らが拒否=韓国

2018/09/10 18:56


【ソウル聯合ニュース】韓国の任鍾ソク(イム・ジョンソク)大統領秘書室長は10日、文喜相(ムン・ヒサン)国会議長や国会外交統一委員会の姜碩鎬(カン・ソクホ)委員長、与野党5党の代表ら9人に対し、平壌での南北首脳会談(18~20日)に同行するよう要請すると発表した。だが、保守系の野党は応じない姿勢を示し、与党と革新系の野党だけが会談に同行する可能性が高くなっている。

会見を行う任氏=10日、ソウル(聯合ニュース)

 9人の同行を要請したのは、南北首脳会談での南北関係の改善に向けた議論を後押しし、北朝鮮と米国の非核化交渉を前進させるためには国会の超党派的な協力が必要と判断したためとみられる。

 任氏の要請に対し、与党「共に民主党」の首席報道官は「歓迎する。国会議長や各党の代表が同行することは南北の協力や平和の道に大きな力になる」と期待を表明。「民主平和党」の鄭東泳(チョン・ドンヨン)代表は「積極的に参加する。会談の成功のため、超党派的に支援することが望ましい」と応じたほか、「正義党」の報道官も「歓迎する。国会議長をはじめ、政党の代表全員が要請を受け入れることを期待する」と述べた。

 ただ、最大野党「自由韓国党」の金秉準(キム・ビョンジュン)非常対策委員長は同行しない意向を明確にしており、同党所属の姜委員長も拒否する姿勢を示した。「正しい未来党」の首席報道官は「会談は政府の責任下で行われるべきだが、与野党の代表まで呼ぶショーにしたいのか」と反発した。

 文喜相(ムン・ヒサン)国会議長や自由韓国党所属の李柱栄(イ・ジュヨン)副議長、正しい未来党所属の朱昇鎔(チュ・スンヨン)副議長も要請に応じない考えを明らかにした。

 青瓦台(大統領府)高官は「(要請を)受け入れることを期待しており、政争に発展しないことを望んでいる」と述べた。

kimchiboxs@yna.co.kr
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北南首脳会談は、3度目となる。祖国分断の象徴である板門店で、北と南の首脳が会うのは今回が初めて。

2018-04-01 | 朝鮮・韓国首脳会談
北南首脳会談、4月27日板門店南側施設で/高位級会談で合意

歴史的な北南首脳会談が、
4月27日、板門店南側施設「平和の家」で開催される。


北と南は3月29日、高位級会談を板門店北側施設の統一閣で開催し、双方の首脳の意志に沿って、次のように合意した。


                   
板門店北側施設の統一閣で開催された北南高位級会談(写真・盧琴順)

北南首脳会談は、2000年6月に金正日総書記と金大中大統領の間で、2007年10月に金正日総書記と盧武鉉大統領の間で開催されたことに続いて、3度目となる。祖国分断の象徴である板門店で、北と南の首脳が会うのは今回が初めて。

この日、統一閣で行われた高位級会談には、祖国平和統一委員会(祖平統)の李善権委員長を団長とする北側代表団と趙明均統一部長官を首席代表とする南側代表団が参加した。会談で双方は、首脳会談に関する諸問題を議論し、3項目の合意を含む共同報道文を採択した。

首脳会談の準備と関連し、北と南は儀典、警護、報道部門の実務会談を4月4日に板門店南側施設で開催するとし、通信実務会談の日時と場所は後に確定することとした。その他の実務的問題は文書交換方式で、継続して協議することとした。

今年の新年の辞を起点に始まった北南関係改善の流れと朝鮮半島情勢の劇的な進展は、11年ぶりとなる北南首脳会談の開催へとつながった。

この間、北南間では、両首脳の委任を受けた特使たちが往来し、首脳会談と関連する互いの意志を伝えた。

2月に開催された平昌冬季オリンピックの開幕式を機にソウルを訪問した北側特使は、金正恩委員長の親書と口頭挨拶を文在寅大統領に伝えた。金正恩委員長は、3月5日、平壌を訪問した南側特使一行と会見した席で、首脳会談と関連した文在寅大統領の意向を聴取して意見を交換し、満足のいく合意に達した。

(朝鮮新報)

文在寅(ムン・ジェイン)大統領の国政遂行に対する肯定的な評価は、先週(6~8日調査)より3%ポイント上がった74%となった。

2018-03-17 | 朝鮮・韓国首脳会談
韓国国民の半数「北朝鮮が変わった」
金正恩委員長の好感度も安倍首相の2倍に

登録:2018-03-17 03:48 修正:2018-03-17 05:43


「北朝鮮の態度変わった」28%→53% 
1月の調査に比べ倍増  
トランプ大統領の好感度も24%で周辺国首脳の中で第1位 
文大統領に対する肯定的評価74%…3%p上昇

                    
北朝鮮を訪問中のチョン・ウィヨン首席対北朝鮮特使が今月5日、平壌で北朝鮮の金正恩労働党委員長と面会している=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 平昌(ピョンチャン)冬季五輪を機に始まった南北首脳会談や米朝首脳会談に向けた対話局面が続く中、「北朝鮮の態度が変わった」という回答が半数を超えるという世論調査結果が出た。

 世論調査専門機関の韓国ギャラップが今月13~15日に全国の成人1003人を対象に実施し、16日に公開した世論調査結果(95%の信頼水準で標本誤差±3.1%ポイント)によると、北朝鮮の態度に関する質問に、回答者の53%が「変わった」と答えた。一方、「変わっていない」という意見を示した回答者は35%だった。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が新年の辞で南北対話の意思を明らかにした直後、韓国ギャラップが行った調査(1月2~4日)当時、「北朝鮮が変わった」という回答(28%)の二倍に近い数値だ。

 北朝鮮の核放棄の見通しについても、認識の変化が現れた。1月の調査の時は、「核を放棄しないだろう」という回答が90%だったが、今回調査では64%で、2カ月で26%ポイント下落した。一方、「北朝鮮が核を放棄するだろう」という回答は1月(6%)より16%ポイント増加した22%だった。2014年にギャラップが行った3回の調査では、「核を放棄するだろう」という見通しは7~11%に止まった。

 このような調査結果は、昨年まで北朝鮮に対する否定的認識が徐々に増加してきたことを考えると、劇的な変化と言える。平昌五輪を機に南北対話が急進展し、非核化に向けた南北首脳会談や米朝首脳会談が可視圏に入って、平和に対する国民的期待感が反映された結果と見られる。

 ソウル大学統一平和研究院が2007年から毎年行ったきた統一意識調査(成人1200人を対象に面接調査)でも「北朝鮮が変わっている」という意見は2008年以降徐々に減少し、「変わっていない」という回答は増加傾向を示してきた。昨年の調査(7月3~28日)でも「北朝鮮は変わっていない」という回答が68.0%だった一方、「変わっている」という回答は31.9%にとどまった。チョン・グンシク統一平和研究院長は、北朝やに対する韓国国民の認識の変化について「南北首脳会談、米朝首脳会談などが発表され、戦争から平和へと方向転換が行われているという楽観的な見通しが、国民の間に芽生えたようだ」と話した。

 このような世論は周辺国の首脳に対する好感度にも影響を及ぼした。ギャラップが周辺諸国の首脳5人に対する好感度を調査した結果、米朝首脳会談を決定したドナルド・トランプ米大統領(24%)が第1位を占めた。中国の習近平国家主席(19%)やロシアのプーチン大統領(13%)、金正恩委員長(10%)、日本の安倍晋三首相(5%)がその後を続いた。昨年11月の調査では、習主席(29%)、トランプ大統領(25%)、プーチン大統領(14%)、安倍首相(6%)の順だった。当時の調査には金委員長が含まれなかった。ギャラップは「金委員長に対する好感度は依然として低い。しかし、2013年に行った金委員長の好感度調査では、回答者の一部が抗議したこともあるが、今回はそのようなことがなかった」とし、「5年前とは明らかに雰囲気が変わったことが分かる」と明らかにした。

 今回の調査で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の国政遂行に対する肯定的な評価は、先週(6~8日調査)より3%ポイント上がった74%となった。
イ・スンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

特に、ソ・フン国家情報院長とポンペオ長官の間に構築された情報ラインが、今後の朝米対話でも水面下のチャンネルとして作動するかに関心が集まっている。

2018-03-15 | 朝鮮・韓国首脳会談
朝米対話を裏で支えた韓米情報ライン、本格稼働なるか
登録:2018-03-15 04:29 修正:2018-03-15 07:25



ペンス副大統領と金与正特使の面会推進する過程で 
韓米情報ラインが水面上に 
ソ院長、北朝鮮側にも人脈築き 
国家情報院-統一戦線部ラインの復元にも役割 
 
ソ院長、昨年数回訪米し 
ポンペオ長官と韓米情報機関間の信頼を構築 
南北米関係で主要な役割果たす可能性も

                    
ソ・フン国家情報院長と マイク、ポンペオ米中央情報局(CIA)長官//ハンギョレ新聞社

 マイク・ポンペオ米中央情報局(CIA)長官が13日(現地時間)、新しい国務長官に指名され、5月の朝米首脳会談の実現に役割を果たす韓米情報ラインがさらに注目されている。特に、ソ・フン国家情報院長とポンペオ長官の間に構築された情報ラインが、今後の朝米対話でも水面下のチャンネルとして作動するかに関心が集まっている。

 「ソ・フン-ポンペオ」ラインは先月、平昌(ピョンチャン)冬季五輪の際に訪韓したマイク・ペンス米副大統領と金与正(キム・ヨジョン)北朝鮮労働党中央委員会第1副部長の面会が極秘裏に推進される過程で明らかになった。ワシントンポストは先月20日(現地時間)付で、朝米高官級会合が取りやめになったことを取り上げ、ペンス副大統領との面会を望んでいるという北朝鮮の意向を(韓国側から)聞いた中央情報局が、それを米政府に伝えたことで、面会を進められたと報じた。ソ院長が率いる国情院とポンペオ長官の中央情報局ラインが作動したという噂が流れた。これまで朝米接触が、概ね米国務省やホワイトハウス国家安保会議(NSC)が北朝鮮の国連代表部と疎通するいわゆる「ニューヨークチャンネル」などを通じて行われたことを考えると、異例と言える。

 このように対北朝鮮業務をめぐり、韓米情報ラインの作動が異例的に公開されたのは、ソ・フン院長の独特な履歴と関連がある。2000年と2007年の南北首脳会談にも実務陣として参加するなど、30年以上にわたり国情院で対北朝鮮業務に携わってきたソ院長は、北朝鮮にも人脈を築いているという。先月、平昌五輪閉幕式に出席するために金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長兼統一戦線部長が訪韓した際は、直接カウンターパート(対話の相手)を務め、水面下で南北間の主要な協議を行ってきた国情院-統一戦線部ラインを復元した。ソ院長としては、韓米情報ラインを通じて北朝鮮の本音を伝えられるようになったわけだ。

 ソ院長は、昨年から数回にわたり米国を訪問し、ポンペオ国務長官指名者と対北朝鮮情報に対する意見を交換し、信頼を築いてきたという。ある外交消息筋は「ソ院長がその関係を作るのに苦労したと聞いた」と話した。ソ院長がポンペオ指名者と面会する際、国情院で北朝鮮情報を担当する実務者を同席させ、具体的な情報を提供した点も、米情報当局の信頼を得るのに寄与したという。ニューヨークタイムズは今月8日付で、対北朝鮮特別使節団が訪米し訪朝の結果を説明する前に、ドナルド・トランプ大統領が当日午前、情報機関を通じて北朝鮮の首脳会談の提案を知っていたと報道したが、ここにもソ・フン-ポンペオラインが作動したと見られている。

 ポンペオ指名者が議会の承認を得て正式に国務長官になると、公式的に彼のカウンターパートはカン・ギョンファ外交部長官になる。ただし、これまで、ポンペオ指名者がソ院長と構築してきた関係の中で局面を主導したことから、これからも南北関係と朝米関係で、彼らが主要な役割をするものと見られる。キム・ヨンチョル仁済大学教授は「現在の情勢は北朝鮮の統一戦線部-韓国の国情院-米国の中央情報局の三角対話の結果」だとし、情報機関を率いるポンペオ指名者が前面に出ることが難しい状況を考慮し、「(トランプ大統領が)朝米首脳会談を直接担当させるため」国務長官に指名したと分析した。
キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

総聯中央が同胞応援団を組織したが、「一度は故郷の地を踏みたい。そう願ってきた同胞がたくさんいる。平昌行きを希望している体連役員、同胞体育人もいる」と話した。

2018-01-21 | 朝鮮・韓国首脳会談
「平和の祝典」に歓迎の声広がる
朝鮮の平昌冬季五輪参加、朝・日スポーツ関係者たち

“金正恩委員長の素晴らしい決断だ”


南朝鮮の平昌で開催される第23回冬季オリンピックに朝鮮選手団など各代表団が大挙参加することになったことに、世界や朝・日のスポーツ界でこれを支持歓迎する声が広がっている。
                
                 2000年シドニー五輪で共同入場する北と南の選手たち(写真=聯合ニュース)

日本オリンピック委員会(JOC)の赤木恭平名誉委員会代表幹事(86、世界ボウリング連盟終身名誉会長)は、「今回の北の参加は、久々の大ヒット、スポーツ界の快挙で、こんなにうれしいことはない。在日のみなさんと一緒に、いつも早く良くなれ、北と南が早く交流できればと考えていた。金正恩委員長の素晴らしい決断だ」と強調。日本のスポーツ関係者と会うたびに喜びを分かち合い、平昌に行きませんかと誘われていると打ち明けた。また、「ウンちゃん」と呼ぶほど親しいという朝鮮の張雄IOC委員の名前を挙げ、「会ったときには今回のことを熱烈に祝ってあげたい」と語った。

神奈川朝高卒業後に朝鮮でショートトラックの基礎を伝え、朝鮮代表選手として92年アルベールビル冬季五輪や世界選手権に何度も参加するなど活躍した金昌煥さん(50)は、今回のニュースに接して、当時合宿などで最大10カ月も朝鮮で生活していたこと、アルベールビルに行ったものの体調を崩して競技に出場できなかったこと、現役時代に国際大会で南朝鮮の選手と交流を持ったこと、朝鮮の後輩選手たちを激励しに駆けつけた98年長野冬季五輪の時のことなどを懐かしく思い出したという。そして、「平昌五輪への出場を祝いたい。ウリナラ選手には大会に出場するだけでなく、ぜひ活躍し、良い成績を残してもらいたい。それがわれわれ在日同胞の多大な力になる」と述べた。

在日本朝鮮人体育連合会(体連)の成斗嬉副会長は「とにかくうれしい」と語る。朝鮮の建国70周年の年に開催される五輪が、朝鮮選手団の参加によってまさに平和の祝典になると展望している。

2000年シドニー五輪のときに北と南が初めて共同入場を果たしたが、当時は体連理事長(琴栄進顧問)も行進に加わっていた。成副会長は「共同入場は海外でのみ実現してきたこと。北南合同チームもオリンピックでは初めて」と指摘。平昌五輪が歴史的なオリンピックとして記憶されるだろうと述べ、「われわれの民族にとってこれよりうれしいことはない。さらに今後も継続的に、統一チームとして出場できるようになれば、北南高位級会談の3つの合意に沿った、明日を見据えた一大慶事になる。統一気運にも大きな影響を与える」と期待を寄せた。

米南の軍事演習が大会期間中に行われないことについては、過去に戦争時に行われたオリンピックは当事国が一時的に戦争を中断した歴史があると指摘し、当然だと述べた。

今回、総聯中央が同胞応援団を組織したが、「一度は故郷の地を踏みたい。そう願ってきた同胞がたくさんいる。平昌行きを希望している体連役員、同胞体育人もいる」と話した。

2年半後には東京五輪があるが、成副会長は「そのとき、朝鮮選手団の規模は過去最大となるだろう。歓迎体制を今から準備していきたい。そしてそこに、在日同胞選手が出場できるようにしたい」と抱負を語った。

一方、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は10日、IOCのホームページにコメントを発表し、「私は世界中の多くの国々から称賛されている韓国と朝鮮民主主義人民共和国政府による共同提案を大いに歓迎する。これはオリンピック精神並びに国連総会が採択したオリンピック停戦決議案の精神において大きな前進だ。次はIOCがこの政治的コミットメントを現実のものとするための決断を下さなければならない」と述べた。

また、アントニオ・グテーレス国連事務総長も16日、ニューヨークの国連本部で記者会見し「南北間会談を持つことは重要だ」として、「私たちがこのような五輪を開催することはとても大切だ」と明らかにした。

(李東浩)

北朝鮮がアイスホッケー女子のほかフィギュアスケートのペアとスキー距離、アルペンスキーに選手を派遣することで合意した。

2018-01-19 | 朝鮮・韓国首脳会談
南北の関係者がスイス入り 北朝鮮の五輪参加で20日協議
2018-01-19 10:03:11


ジュネーブ空港に到着した北朝鮮の張雄IOC委員=18日(共同)

 【ジュネーブ共同】北朝鮮の平昌冬季五輪参加を巡って国際オリンピック委員会(IOC)と協議するため、北朝鮮の張雄IOC委員や金日国・北朝鮮オリンピック委員会委員長(体育相)、韓国の都鍾煥・文化体育観光相らが18日、相次いでスイスに到着した。20日にローザンヌのIOC本部で4者会談が開かれ、北朝鮮の選手団の規模や国旗、国歌の扱いについて話し合う。

 北朝鮮と韓国はアイスホッケー女子での合同チーム結成や合同入場行進、北朝鮮がアイスホッケー女子のほかフィギュアスケートのペアとスキー距離、アルペンスキーに選手を派遣することで合意した。


北朝鮮の平昌五輪参加をきっかけに、これまで閉ざされていた南北をつなぐ陸路3カ所がすべて開かれることになる。

2018-01-18 | 朝鮮・韓国首脳会談
開城工団、板門店、金剛山…南北陸路すべて開かれる
登録:2018-01-18 04:56 修正:2018-01-18 06:52


陸路3カ所の移動経路に合意 
「北朝鮮芸術団140人は板門店 
選手団・応援団などは西海線 
合同文化行事団は東海線」 
3カ所とも国連司令部の許可が必要


                
韓国側首席代表のチョン・ヘソン統一部次官と北側団長のチョン・ジョンス祖国平和統一委員会副委員長が今月17日、板門店の南側地域の平和の家で「北朝鮮の平昌冬季五輪への参加と関連した諸事項を話し合う次官級実務協議」に出席し、握手を交わしている=統一部提供//ハンギョレ新聞社

 平昌冬季五輪を機に、これまで閉ざされていた南北を結ぶ陸路3カ所がすべて開かれる見通しだ。

 17日、板門店の南側地域の平和の家で開かれた南北「次官級」実務会談で、南北は平昌冬季五輪に派遣する北側代表団の規模と移動経路について合意した。南北は、平昌五輪に参加する北側代表団や選手団、応援団(230人余り)、テコンドー示範団(30人あまり)が、西海(京義線)陸路を利用して行き来する案に合意した。また、同日、南北が合意した金剛山(クムガンサン)南北合同文化行事と馬息嶺(マシクリョン)スキー場(江原道元山)での南北スキー選手合同訓練などのためには、東海(トンヘ)線の陸路が開かれなければならない。これに先立ち、南北は今月15日の実務接触で、北朝鮮芸術団約140人の移動経路として板門店(パンムンジョム)を通じた陸路を利用することで合意した。北朝鮮の平昌五輪参加をきっかけに、これまで閉ざされていた南北をつなぐ陸路3カ所がすべて開かれることになる。

 西海(ソヘ)線陸路は、開城(ケソン)工業団地参加企業の往来に利用された道である「京義線」陸路を指す。2003年初めに開城工団開発準備に向けて車両の出入が始まり、2006年1月に金剛山陸路観光のための東海(トンヘ)線と共に南北出入事務所が開かれてからは、本格的に活用された。京義線陸路は2016年2月、開城工団の全面稼動停止後、通行が中断された状態だった。開城工団の稼動停止以前の2015年には、延べ12万9804人と車両9万9518台が京義線を通じて南北を行き来した。2007年10月第2次南北首脳会談の際、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領はこの道路を利用して北上した後、歩いて軍事境界線を超えた。

 南北が合意した通り、平昌五輪開幕前に、金剛山地域で合同文化行事を開き、南北スキー選手たちが北朝鮮の馬息嶺スキー場で共同訓練を行うためには、東海線陸路を利用しなければならない。この路は2003年2月、金剛山陸路観光の試験開始と共に使われ始めた。金剛山観光がピークに達した2007年には200万人以上が東海線陸路を利用して、南北を行き来した。しかし、翌年の2008年7月、金剛山観光客射殺事件で金剛山観光が中断されてからは、離散家族の再会や宗教行事などのための一時的出入だけが許可され、固く閉ざされていた。

 同日の会談で、南北が西海(京義線)はもちろん、東海陸路までつなぐことで合意したのは、凍り付いていた南北関係が平昌五輪を機に解氷していることを象徴的に示している。南北間の陸路移動は、軍事境界線を超えるため、これを管轄している国連軍司令部の承認を得なければならない。ただし、許可は通常の手続きであり、これまで国連軍司令部は南北の合意事項に協力してきた。キム・ヨンチョル仁済大学教授は「南北をつなぐ陸路3カ所がすべて開かれる点で大きな意味がある」とし、「閉ざされていた路を通じて人々が行き来し始めると、凍りついた南北関係の復元も進むだろう」と話した。
ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

朝鮮半島の平和・安定を維持し、対話と協議による問題解決に尽力すると表明。

2018-01-16 | 朝鮮・韓国首脳会談
中露外務次官が朝鮮半島問題で協議
人民網日本語版 2018年01月15日11:33


中国の孔鉉佑外交副部長(外務次官)(中国政府朝鮮半島問題特別代表)とロシアのモルグロフ外務次官(6カ国協議首席代表)は13日にモスクワで協議し、朝鮮半島問題について踏み込んだ意見交換をした。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。

双方は引き続き非核化目標を堅持し、朝鮮半島の平和・安定を維持し、対話と協議による問題解決に尽力すると表明。平昌冬季五輪をめぐる朝韓の最近の対話と働きかけ合いは、朝鮮半島の緊張緩和と相互関係の改善に資し、前向きな意義を持つとの認識で一致した。双方はこれを歓迎・支持したうえで、朝韓双方が引き続き互いに善意を示し、同じ方向に向かい、持続可能な和解基調の形成を推し進め、朝鮮半島問題の対話・協議による解決に向けて環境を整えるよう望むとした。また、現在の情勢下、関係各国は情勢に生じた前向きな変化を捉え、緊張緩和、相互信頼増進、対話促進に資する事を行うべきだとした。

双方はまた、中露が中国側の「相互停止」提案及び「デュアル・トラック」アプローチとロシア側の「段階的」ロードマップに基づき示した共同提案について、各国の懸念にバランスよく配慮した、朝鮮半島問題解決推進の現実的で実行可能な案だと指摘。柔軟性を示し、平和・対話促進に向けた中露の努力に前向きに応え、朝鮮半島問題を対話の道に早く戻すよう各国に呼びかけた。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年1月15日

北朝鮮の三池淵管弦楽団の団員約140人からなる芸術団が韓国を訪れ、ソウルと江原道・江陵で公演を行うなどの内容を盛り込んだ共同報道文に合意した。

2018-01-16 | 朝鮮・韓国首脳会談
「芸術団の訪韓は陸路で」 北朝鮮が要請=韓国統一部

2018/01/15 21:23


【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の当局者は15日、北朝鮮が平昌冬季五輪に合わせ韓国に派遣する芸術団の移動について、陸路での訪韓を要請したと明らかにした。

 韓国と北朝鮮はこの日、南北軍事境界線がある板門店の北朝鮮施設「統一閣」で、平昌冬季五輪への北朝鮮芸術団派遣を巡る実務接触を行い、同五輪の期間に北朝鮮の三池淵管弦楽団の団員約140人からなる芸術団が韓国を訪れ、ソウルと江原道・江陵で公演を行うなどの内容を盛り込んだ共同報道文に合意した。

 同当局者は、記者団に対し協議結果について説明しながら、「北側が芸術団の陸路での訪問を要請したが、まだ合意はしていない」と述べた。

 南北合同公演に関する論議があったかとの質問には「(芸術団が)われわれの招きで平昌五輪を祝う公演を行うために訪れると承知している」と答えるにとどめた。

 北朝鮮で活発に活動してきた三池淵楽団に比べ韓国に派遣される三池淵管弦楽団はあまり耳にしたことがないとの指摘については「三池淵楽団を意味するのか、新たに構成された楽団なのかは確認が必要だ」と説明した。

 芸術団だけで140人を超えるため、北朝鮮の訪問団が過去最大規模になると予想するかとの質問には「予断を持って答えることはできない」としながら、17日に開催される北朝鮮の平昌五輪参加を巡る実務会談で輪郭が表れるのではないかとの見方を示した。芸術団の訪韓日程も同会談で具体的に話し合われると説明した。

hjc@yna.co.kr