日本と韓国と朝鮮の友好をすすめます・・日朝協会です。アジアと世界情勢を観る。

日本と韓国と朝鮮の歴史・現在から、
平和な未来を切りひらくために....
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キム議員は「菅首相が、元徴用工問題の解決のために、韓国が進展した立場を示してほしいという話を1、2回繰り返した」

2020-11-19 | 日朝韓友好親善のために
韓日議員連盟会長、
「菅首相、韓国が“進展した立場”示すよう繰り返し求めた」

登録:2020-11-18 06:06 修正:2020-11-18 07:20


ラジオ放送のインタビューで訪日結果伝える 
キム会長「菅首相、『元徴用工問題は韓国が解決すべき』という立場維持」 

     
韓日議員連盟会長のキム・ジンピョ共に民主党議員など与野党の国会議員らが今月12日、仁川国際空港から日本に向けて出国する前に、取材陣の質問に答えている/聯合ニュース

 最近、韓日議員連盟会長として日本を訪問し、菅義偉首相と面会した共に民主党のキム・ジンピョ議員が、韓日関係改善を望む日本側の意思を確認したことを明らかにした。ただし、菅首相は韓国の最高裁判所(大法院)による強制徴用被害者賠償判決について、韓国が先に「進展した立場」を示すべきという立場を貫いていると、キム議員は伝えた。

 キム議員は16日、CBS(キリスト教放送)のラジオ番組「キム・ヒョンジョンのニュースショー」に出演し、菅首相との面会結果について、「両国関係をこのまま放置してはならない、改善すべきだという意志を互いにはっきりと確認したと思う」と述べた。さらにキム議員は「菅首相が、元徴用工問題の解決のために、韓国が進展した立場を示してほしいという話を1、2回繰り返した」と付け加えた。キム議員をはじめとする韓日議員連盟所属の与野党議員は、12日から2泊3日の日程で日本を訪問した。

 キム議員は同日、KBS(韓国放送)ラジオ番組「キム・ギョンレの最強時事」にも出演し、「最近(日本を訪問した)パク・チウォン国家情報院長の(訪問の)時もそうであり、私に会った時も、菅首相が『韓日関係が健全な関係に発展するためには、元徴用工問題について韓国政府の進展した立場が必要だ』と繰り返し強調した」と説明した。

 キム議員の話を聞く限り、日本は「1965年の請求権協定で韓日関係の債権、債務はすべて清算されたが、韓国最高裁がこれを無視して判決を下したため、この問題は韓国政府が解決すべきだ」という立場を維持していると見られる。ただし、キム議員は「この2年間、(中略)日本側も韓国側もさまざまな代案を示してきたと聞いている」とし、「結局、今は両国首脳間の選択と決断だけが残っている」と述べた。

 キム議員はKBSとのインタビューで「(反日、反韓感情が依然として強く)環境は良くない」とし「妥結できれば妥結するが、これがまた拙速な妥結となれば、(状況を)さらに悪化させる恐れがある」として、懸念を示した。両国の隔たりを埋めて、合意案を“妥結”するよりも、関係悪化を防ぐための“管理”の必要性を強調したのだ。輸出規制問題を先に解消したり、来年夏の東京五輪をきっかけに、両国間の交流協力を強化するなど信頼を築いていけば、過去の歴史問題でも突破口を見出せるという趣旨でもある。キム議員は「日本が受け入れられる代案を、韓国も日本も提示したものがある。それらに基づき、最大限距離を縮めなければならない」と述べた。

 一方、キム議員は同日、YTNのラジオ番組「ファン・ボソンの出発新しい朝」にも出演し、来年初めに米国のバイデン政権が発足した後の朝鮮半島情勢について「バイデン氏は韓米日の三角戦略同盟を非常に重視する立場だった」とし、「当然(韓日)両国に対する関係改善の圧力も高まるだろう」と予想した。
ノ・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

拡散:オンライン研究会のご案内

2020-11-12 | 日朝韓友好親善のために
みなさま

いつもお世話になっております。
立命館大学コリア研究センターです。
この度、立命館大学東アジア平和協力研究センターと合同で
オンライン研究会を行うこととなりました。
下記詳細および添付ちらしをご覧のうえ、ぜひご参加ください!

※参加には事前の申込が必要です。
 11月17日(火)までにmin86@fc.ritsumei.ac.jp(担当:閔智焄)へ
 メールで申し込みをお願いいたします。


・・・・・・・・・・・・・・・記・・・・・・・・・・・・・・・
コリア研究センター
第115回月例研究会・第2回日韓関係研究会
「乙巳条約強制締結115周年記念特別研究会」


講 師 :戸塚悦朗氏(弁護士、コリア研究センター・客員協力研究員)
講 題 :1905年11月17日付の「日韓協約」は存在しない
開催日時:2020年11月18日(水) 17時~(19時終了予定)
言 語 :日本語
場 所 :ZOOM(オンライン開催)
司 会 :閔智焄<ミン・ジフン>(東アジア平和協力研究センター・客員助教)
主 催 :立命館大学コリア研究センター ・ 立命館大学東アジア平和協力研究センター
後 援 :韓国国際交流財団

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どうぞよろしくお願いいたします。

立命館大学コリア研究センター
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E-MAIL:korea@st.ritsumei.ac.jp
URL :http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/ricks/
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昨年11月に第7次韓日輸出管理政策対話の開催に合意して、再び対話の門を開いた。

2020-02-22 | 日朝韓友好親善のために
韓日輸出管理政策対話、3月再開

登録:2020-02-21 20:24 修正:2020-02-22 07:24



3月10日に第8次対話、対話継続へ




9日、ソン・ユンモ産業通商資源部長官が、政府ソウル庁舎で日本側から出ているフッ化水素の北朝鮮搬出疑惑に正面から反論している=産業部提供//ハンギョレ新聞社

 予想以上に延びていて乱気流が憂慮された韓日通商当局間の対話が再開される。産業通商資源部は、日本の経済産業省と第8次韓日輸出管理政策対話を来月10日にソウルで開催することで合意したと、21日発表した。産業部は、そのための局長級会議をこの日ソウルで開いたと明らかにした。

 韓日両国は昨年7月、日本が半導体の主要な材料3品目の輸出を制限する措置に続き、韓国をホワイト国(輸出手続き簡素化ファーストトラック、日本の呼び名はグループA)から排除し、通商当局間対話を中断したが、昨年11月に第7次韓日輸出管理政策対話の開催に合意して、再び対話の門を開いた。

 昨年12月16日、約3年ぶりに開かれた第7次対話は、日本の輸出制限措置撤回のための明確な進展なしに終えられた。その後、対話を継続すると明らかにした両側の立場とは異なり、次の政策対話の予定が決まらなかったため、両国間対話が再び中断されるのではないかと憂慮されていた。

 来月10日に開かれる第8次対話の両側首席代表は、7次対話に出たイ・ホヒョン産業部貿易政策局長と日本の経済産業省貿易管理部長が務める。産業部はこの日、対話の議題については明示せず、「両側の輸出管理運営に関する追加的な改善状況をアップデートすることを含め、懸案解決に寄与するために議論することにした」と明らかにした。
キム・ウンヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

「雨森芳洲庵」から駐大阪韓国総領事館(大阪市)に贈られた。

2020-02-17 | 日朝韓友好親善のために
朝鮮通信使の人形、領事館に贈る 「日韓親善に役立てて」
2020年2月16日 9:00

          

朝鮮通信使の人形を前に目録をオ・テギュ総領事(右)に手渡す平井さん=滋賀県長浜市・雨森芳洲庵

 日韓親善に役立ててもらおうと、朝鮮通信使の行列を再現した手作り人形が14日、滋賀県長浜市高月町雨森の東アジア交流ハウス「雨森芳洲庵」から駐大阪韓国総領事館(大阪市)に贈られた。
 人形は紙粘土製で、同庵の前館長平井茂彦さん(74)が、絵巻物などを参考に約1年がかりで仕上げた。輿(こし)に乗る朝鮮の正使と副使、馬に乗って先導する雨森芳洲、武士など計100体で構成される。
 昨秋から同庵で展示してきたが、総領事館がリニューアルされるのを機に贈呈することにしたという。平井さんは同庵を訪れたオ・テギュ総領事に目録を手渡し、「多くの人に通信使の歴史を知ってもらい、両国の友好発展に役立てば」と話した。
 朝鮮通信使は朝鮮王朝が江戸幕府に派遣した外交使節で1607年から1811年まで計12回行われた。雨森出身とされる芳洲は対馬藩士として8回目と9回目に外交文書を作る真文役として随行した。

「氷の下でも川は流れる」と述べた。「時期と場所が(ある提案)ではなく、こうなってほしい、という私の期待を軽く述べた」安倍首相は聞いただけで、具体的な答弁はしなかった。

2019-10-25 | 日朝韓友好親善のために
李首相、安倍首相に「『韓日首脳が会えるようになればと思う』と期待感伝えた」
登録:2019-10-25 02:57 修正:2019-10-25 08:44


          

李洛淵首相が今月24日午後、日本訪問を終えて帰国する大統領専用機で、記者懇談会をしながら感想を述べている//ハンギョレ新聞社

 李洛淵(イ・ナギョン)首相が安倍首相と会談し、「両国関係が改善され、両首脳に会えるようになればと思う」という期待を伝えたことを明らかにした。

 李洛淵首相は24日の日本訪問を終えて帰国する空軍1号機の中で記者懇談会を開き、安倍首相と会談で「首脳会談に関して私が言及するのは限界がある」としながらも、「氷の下でも川は流れる」と述べた。李首相は、首脳会談を提案したかどうかを改めて問う質問に対し、「時期と場所が(ある提案)ではなく、こうなってほしい、という私の期待を軽く述べた」と答えた。これに対して安倍首相は聞いただけで、具体的な答弁はしなかったという。

 李首相はさらに、親書で11月の多国間協議での韓日首脳会談を提案したという日本のマスコミの報道については「草案段階で見た時(親書にはそのような)数字はなかった。日本メディアの報道はかなり前のめり気味のものだ」と述べた。これに対し政府高官は、「親書には親書の領域があり、安倍首相と言葉を交わした会談(には会談)の領域がある」とし、親書を通じて具体的な提案をしたわけではなく、会談の場で両首脳に会えれば良いという希望を語ったと述べた。

 李首相は日本訪問の結果については、「2日前に飛行機に乗っていた時よりも少し希望が持てた」とし、「日本政府も話したが、状況をこのまま放置してはいけない。当局間対話を続けなければならない。多くの分野の疎通が必要だという話を交わしたのが、若干の変化だと思う」と述べた。
イ・ワン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

追悼碑の前に菊の花を供えた李洛淵首相は、「人間愛は国境を越える。(イ・スヒョン)義人が実践して見せた献身の心を追悼するために来た」と述べた。

2019-10-23 | 日朝韓友好親善のために
李首相、イ・スヒョンさん追悼碑に献花…
「韓日友好協力を損なうのは愚かなこと」

登録:2019-10-22 23:49 修正:2019-10-23 07:32


        

李洛淵首相が今月22日午後、東京都新宿区の新大久保駅を訪問し、2001年に電車線路に落ちた日本人乗客を助けようとして死亡した「故イ・スヒョン義人追悼碑」に足を運び、追悼している//ハンギョレ新聞社

 李洛淵(イ・ナギョン)首相が22日、天皇の即位式に政府を代表として出席した後、初めての日程として故イ・スヒョンさん追悼碑を訪れた。東京の新大久保駅にある追悼碑の前に菊の花を供えた李洛淵首相は、「人間愛は国境を越える。(イ・スヒョン)義人が実践して見せた献身の心を追悼するために来た」と述べた。

 李首相はさらに、「両国は長い目で見ると、1500年の交流の歴史がある。不幸な歴史は50年にも満たない。金大中(キム・デジュン)大統領がおっしゃったように、50年足らずの不幸な歴史のために、1500年にわたる友好協力の歴史が損なわれるのは愚かな事」だと語った。李首相は「イ・スヒョン義人のような方々が人間に対する愛情で身を投げたことを考えてもらいたい」として、24日に安倍晋三首相を会う前に追悼碑を訪れた意味を振り返った。首相室関係者は「『50年足らずの不幸な歴史』とは文禄・慶長の役の7年間と日帝強占期(日本の植民地時代)の35年間を合わせた期間のことを指す」と説明した。

 イ・スヒョンさんは2001年、新大久保駅の線路に落ちた日本人を助けようとして、一緒に飛び込んだ日本人写真家と列車に轢かれて命を失った。イさんの犠牲は当時、韓国と日本の両国のマスコミに紹介され、韓日友好の象徴として注目を浴びた。当時、日本の森喜朗首相がイ・スヒョンさんの殯所を弔問し、金大中(キム・デジュン)大統領に哀悼と感謝の書簡を送るなど、政治指導者の交流につながった。李首相が追悼碑に献花したことについては、NHKや共同通信などの現地メディアも関心を持って取材した。

 これに先立ち、李首相は同日未明6時30分、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の親書を持ってソウル空港から日本に向かって出国した。李首相は出国前に空港に歓送に来た長嶺安政駐韓日本大使に、「今回の訪問ですべてが解決されるとは期待していないが、それでも一歩前進する契機になるだろう」と述べた。李首相は天皇の即位式(即位正殿の儀)に出席した後、「非常に荘重な日本の歴史と文化を感じることができた」と感想を述べた。
イ・ワン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

李洛淵首相が今月22日午後、東京都新宿区の新大久保駅を訪問し、2001年に電車線路に落ちた日本人乗客を助けようとして死亡した「故イ・スヒョン義人追悼碑」に足を運び、追悼している//ハンギョレ新聞社

 李洛淵(イ・ナギョン)首相が22日、天皇の即位式に政府を代表として出席した後、初めての日程として故イ・スヒョンさん追悼碑を訪れた。東京の新大久保駅にある追悼碑の前に菊の花を供えた李洛淵首相は、「人間愛は国境を越える。(イ・スヒョン)義人が実践して見せた献身の心を追悼するために来た」と述べた。

 李首相はさらに、「両国は長い目で見ると、1500年の交流の歴史がある。不幸な歴史は50年にも満たない。金大中(キム・デジュン)大統領がおっしゃったように、50年足らずの不幸な歴史のために、1500年にわたる友好協力の歴史が損なわれるのは愚かな事」だと語った。李首相は「イ・スヒョン義人のような方々が人間に対する愛情で身を投げたことを考えてもらいたい」として、24日に安倍晋三首相を会う前に追悼碑を訪れた意味を振り返った。首相室関係者は「『50年足らずの不幸な歴史』とは文禄・慶長の役の7年間と日帝強占期(日本の植民地時代)の35年間を合わせた期間のことを指す」と説明した。

 イ・スヒョンさんは2001年、新大久保駅の線路に落ちた日本人を助けようとして、一緒に飛び込んだ日本人写真家と列車に轢かれて命を失った。イさんの犠牲は当時、韓国と日本の両国のマスコミに紹介され、韓日友好の象徴として注目を浴びた。当時、日本の森喜朗首相がイ・スヒョンさんの殯所を弔問し、金大中(キム・デジュン)大統領に哀悼と感謝の書簡を送るなど、政治指導者の交流につながった。李首相が追悼碑に献花したことについては、NHKや共同通信などの現地メディアも関心を持って取材した。

 これに先立ち、李首相は同日未明6時30分、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の親書を持ってソウル空港から日本に向かって出国した。李首相は出国前に空港に歓送に来た長嶺安政駐韓日本大使に、「今回の訪問ですべてが解決されるとは期待していないが、それでも一歩前進する契機になるだろう」と述べた。李首相は天皇の即位式(即位正殿の儀)に出席した後、「非常に荘重な日本の歴史と文化を感じることができた」と感想を述べた。
イ・ワン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

「安易にナショナリズムを利用する安倍政権に対して声を上げることこそ、歴史がその正しさを証明する」と強調し、訴えを広げる決意を表明しました

2019-09-01 | 日朝韓友好親善のために
韓国は「敵」なのか
日韓関係の改善求め緊急集会


          

(写真)緊急集会「韓国は『敵』なのか」=31日、東京都千代田区

 日韓の深刻な関係悪化に対し、対韓輸出規制の撤回と対話での解決を求める緊急集会「韓国は『敵』なのか」が31日、東京都千代田区の韓国YMCAで開催されました。弁護士や研究者らが意見表明しました。主催は「韓国は『敵』なのか」声明の会。会場は満員となりました。

 和田春樹東京大学名誉教授は、侵略戦争と植民地支配の歴史を正当化する安倍晋三首相の政治活動の原点が「河野談話」などに反対した「若手議連の会」の結成(1997年)にあると述べ、「この道を進めば日本が平和国家でなくなる危険もある」と警告。板垣雄三東京大学名誉教授は日韓問題を見る際に日本が戦後「侵略戦争も植民地支配も反省ができていない」ことを忘れてはいけないと訴えました。

 内田雅敏弁護士は、日韓請求権協定(1965年締結)で個人の請求権が放棄されていないとの昨年10月の韓国大法院判決は、日本政府の見解と同じだと指摘し、同協定が「植民地支配の不法性に触れなかったことを広げるべきだ」と強調。東洋経済新報社の福田恵介氏は、昨年の韓国からの訪日客が753万人に上り、「日韓は気心が知れたパートナーだ」と述べ、恣意(しい)的な外交政策は慎むべきだと日韓両政府を批判しました。

 山口二郎法政大学教授は徴用工問題や「慰安婦」問題で「問われているのは人間の尊厳をどこまで守るのかという姿勢だ」と述べ、「安易にナショナリズムを利用する安倍政権に対して声を上げることこそ、歴史がその正しさを証明する」と強調し、訴えを広げる決意を表明しました。

「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」などが主催し、352人が参加しました。

2019-02-04 | 日朝韓友好親善のために
朝鮮学校も無償化を
最高裁勝利目指し東京集会


(写真)「朝鮮学校にも高校無償化を」と開かれた集会=2日、東京都内

 朝鮮学校に通う生徒を「高校無償化」制度から排除するのは不当と、各地で裁判が行われており、東京朝鮮高校生裁判は、最高裁で審議中です。「すべての子どもに学ぶ権利を」と2日夜、「最高裁勝利をめざして!朝鮮学校の子どもたちに笑顔を! 東京集会」が東京都内で開かれました。「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」などが主催し、352人が参加しました。

 「朝鮮学校にも無償化を」「差別反対」と大学生たちが文部科学省前で毎週金曜日に取り組む「金曜行動」の様子を紹介する映像が上映されました。続いて「子どもたちの声にどう応えるか」と題して、リレートーク。同裁判弁護団の代表が高裁判決の問題点や上告審の状況を報告しつつ、各地の裁判で勝訴を重ねて子どもたちの学ぶ権利を保障していこうと述べました。

 「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」の田中宏・共同代表は日本の侵略戦争の歴史的経緯を語り、学習権への侵害という今の深刻な事態を「国際社会はどうみているか」と訴えました。

 東京朝鮮学校オモニ会連絡会の人たちが「裁判に勝つまでたたかい続けていきたい」「子どもたちの学ぶ権利を守るためにできることをしたい」「子どもには、朝鮮の言葉などを笑顔で学んでほしい」と語りました。集会では長編ドキュメンタリー映画「アイ(子ども)たちの学校」予告編が流されました。

日本防衛省と韓国国防部についてこう質問するべきだろう。 「日韓は敵なのか」と。

2018-12-30 | 日朝韓友好親善のために
日韓レーダー問題にまどわされるな(追記あり)
徐台教 | ソウル在住ジャーナリスト。「コリアン・ポリティクス」編集長
12/25(火) 14:54

          

握手する安倍晋三首相と文在寅大統領。(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

日本の防衛省が20日、22日と問題提起している、韓国哨戒艦レーダー照射問題。日韓両国の立場の溝が深まる一方のこの問題についてまとめた。結論は「冷静になれ」だ。

この案件を整理すると、日韓の立場の差がいたく目につく。

まずは、韓国国防部が24日の定例ブリーフィングで発表した内容を以下にまとめる。

・低空飛行する哨戒機に光学カメラを作動させただけ。電波の照射はなし。

・日本が問題視する射撃統制(火器管制)レーダーSTIRは使っていない。

・通信はKorea Coastとだけ聞こえて、海洋警察庁への呼びかけだと思った。

これに対し、日本の防衛省が25日に発表した内容は以下の通り。

・海自P-1が、火器管制レーダー特有の電波を、一定時間継続して複数回照射されたことを確認

・(P-1が)低空で飛行した事実はない

・呼びかけはKOREA SOUTH NAVAL SHIP, HULL NUMBER 971と英語で

見ての通り、両者の主張は見事なまでに180度異なる。

火器管制レーダーの使用有無、低空飛行の有無、呼びかけの内容の正否。すべてにおいて、食い違いがある。

通常、このような場合には、日韓の軍事当局間で解決するのが優先されるべきではないか。だが、今回の場合には防衛省が日本のマスメディアにリークすることにより、大きな騒ぎとなった。

しかし、冷静になって欲しい。日本のメディア従事者、特にテレビメディア従事者ならば分かっているはずだ。

今回のレーダー事件が、徴用工判決問題が下火のなか、新たに表れた「格好の視聴率メーカー」であり、これをプッシュする指示が本社から出ていることに。正直に認めたらどうか。

一方で、懸念もある。まず、このような問題は通常、軍事当局間で解決されるべき内容であるはずなのに、公論化されることにより、感情論が介入する余地を許した。世論への影響が大きい。

さらに、日韓当局間の信頼が底をついているようなイメージを植え付けたい印象すら受ける。

この結果がどうなるかは、火を見るより明らかだ。双方の市民のあいだに不要な感情的なしこりだけが残ることになる。

今の時点で日韓の市民が取るべき姿勢は、「事実を明らかにせよ」ということに尽きる。

その上で通常、こうした問題を解決するべきチャンネルが正常に稼働していないことを、日韓政府双方に問うこともできるだろう。

整理すると、まずは(1)ファクトチェック、(2)解決チャンネル稼働の有無、(3)解決チャンネルが稼働していない場合の理由解明などが挙げられる。

さらに、日本防衛省と韓国国防部についてこう質問するべきだろう。

「日韓は敵なのか」と。

(25日17時追記)

日韓で争点となっているのは、火器管制レーダーの照射有無だ。

ここで分かれるのが、このレーダーが「MW08」なのか、「STIR」なのかという点だ。

日本側は単に「当該照射が火器管制レーダーによるものと判断している」(22日の発表)としている。

一方、韓国側は24日のブリーフィングで「MW08」は「海上と空中を同時に見るもの」とし、「STIRは動作させていない」とした。なおかつ、「NW08」が火器管制レーダーである点について否定していない。

このことから、今回の騒動の内容における日韓の視点の相違はまず、「レーダー照射が『MW08』によるものなのか『STIR』によるものなのか」をはっきりさせるべきではないか。

さらにこの上で注意すべきは、韓国側が「わが軍は日本の哨戒機を追跡する目的でレーダーを運用したことはない」としていることだ。

そして、これに関する詳細な説明を要求する韓国紙の記者に対し、「詳細な内容が必要ならば別途説明する」とした点も見逃せない。

つまり、もっとも辻褄が合う答えとしては、「韓国側が『MW08』を使用し、それが日本の哨戒機にキャッチされた」というものではないだろうか。ここで何らかの技術的な明らかにできない問題が発生したのかもしれない。

とはいえ、韓国側は現在、「日本はSTIRを使用したと主張している」と明かしている。

まずは日本側がこの「火器管制レーダー」の正体について明らかにしてもよいかもしれない。

(追記おわり)

京都・舞鶴での浮島丸事件のようなことが他にもいくつかあるのですね。知らなかった。

2018-06-02 | 日朝韓友好親善のために
[特派員コラム]彼らはいつ故郷へ帰ってくるだろうか
登録:2018-05-31 23:37 修正:2018-06-01 08:05


31日、長崎県の壱峻島の天徳寺で朝鮮人犠牲者131人の魂を追悼する法要が開かれている=壱峻島/チョ・ギウォン特派員//ハンギョレ新聞社

                    
民団体の人々が集まった。翌日の31日、埼玉県にある寺、金乗院にあった朝鮮人遺骨131具を長崎県の壱岐島にある寺、天徳寺に移す行事が開かれたが、この行事に参加するために集まった人々だった。壱岐島に移管される遺骨は、朝鮮半島が解放された直後の1945年秋、帰国船に乗ったが船が難波して壱岐島と対馬付近で命を失った朝鮮人の一部のものだ。相当数は徴用で連れて来られたと推定される。長い間遺骨を保管してきた金乗院が、これ以上は遺骨の保管が難しくなり、天徳寺が保管を申し出て移管された。

                    
31日、長崎県の壱峻島の天徳寺で行事参加者らが朝鮮人犠牲者の遺骨を移している=壱峻島/チョ・ギウォン特派員//ハンギョレ新聞社

 生存者や生存者家族の連絡を待っていると話した人は、北海道にある寺、一乗寺の住職で東アジア市民ネットワークの代表を務める殿平善彦氏だ。殿平氏が生存者を探す理由は、まだ壱岐島や対馬のどこかに発掘されていない朝鮮人の遺骨が残っている可能性が高く、遺骨発掘作業を始めるためには生存者や生存者家族の証言が緊要なためだ。生存者の一部は、死亡した朝鮮人同僚を埋葬する作業にも参加した可能性が高いので、埋めた場所を探すにも彼らの証言が重要な端緒になりうるということだ。殿平氏が朝鮮人の遺骨発掘、および奉還活動を始めたのは1970年代で、40年以上の長きにわたりこの活動に参加したわけだ。

 教師として仕事をして退職した正木峰夫氏は、朝鮮人遺骨発掘と奉還に青春を捧げた人物だ。その契機は「広島三菱重工業朝鮮人強制徴用被害者失踪事件」だった。1945年9月、広島三菱重工業徴用被害朝鮮人が、帰国船に乗って失踪したが、30余年後になって彼らが船の難波で亡くなり、遺体は壱岐島に埋葬されたという推定が出てきた。結局1976年、壱岐島で朝鮮人遺骸発掘事業が行われ、正木氏も発掘作業に参加した。正木氏は「壱岐島で朝鮮人遺体埋葬地を見つけたが、諸般の状況から見て三菱重工業徴用被害者ではないと判断した。だが、朝鮮人の遺体が故郷へ帰れずにいるのは正しい戦後処理ではないと考え、この活動を継続している」と話した。

 市民団体「戦没者遺骨を家族の元へ」の活動家である上田慶司氏も、朝鮮人遺骨奉還活動をして30年を超えた。朝鮮人強制労働問題に関連する運動をして、遺骨だけでも送りかえしてほしいという韓国人遺族の話を聞き、遺骨奉還運動に集中し始めた。上田氏は、日本の厚生労働省が朝鮮人遺骨奉還に積極的に取り組むべきだと鋭く責任を追及してきた。上田氏は「最近ではないが、4~5年前に右翼と思われる人物が家に(強迫の意味で)ライターを送りつけてきたこともある」とも話した。

 解放後73年が過ぎた今でも、日本には故郷に帰れずにいる朝鮮人遺骨が各地に残っている。日本の市民団体が朝鮮人の遺骨を絶えず探して故郷へ送りかえそうとする努力を数十年間続けているのを見れば、複雑な思いを隠せない。日本の市民団体は「韓国政府が積極的に乗り出さなければ、日本政府に要請することも簡単ではない」と話す。日本の市民団体の努力も重要だが、結局この問題の最大の当事者は私たち韓国人と韓国政府だ。
チョ・ギウォン東京特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

10日には、中高生が参加する韓国語スピーチコンテスト「話してみよう韓国語」の東京大会が予定されている。

2018-01-30 | 日朝韓友好親善のために
平昌冬季五輪 日本でも多彩な応援イベント開催へ

2018/01/29 18:07

【東京聯合ニュース】2月9日に開幕する平昌冬季五輪を盛り上げるため、日本でもさまざまな応援イベントが開催される。

                
                 大会準備が大詰めを迎える平昌五輪の競技会場=29日、平昌(聯合ニュース)

 東京の韓国大使館韓国文化院は29日、来月7日から長野県の善光寺で行われる「長野燈明まつり」で、オープニングセレモニーに続き平昌五輪のマスコットが登場するイベントが開催されると明らかにした。 

 五輪の開会式が行われる9日午後、東京の韓国文化院1階では五輪開催地の江原道の料理などを楽しみながらマルチビジョンで開会式を観覧できる。

 10日には、中高生が参加する韓国語スピーチコンテスト「話してみよう韓国語」の東京大会が予定されている。このうちスキット部門のテーマに「オリンピック」が選ばれた。コンテストに参加する生徒は小道具などを利用して平昌五輪を題材にした寸劇を演じ、韓国語の実力を競う。

 アイスホッケー女子1次リーグB組最終戦で南北合同チームと日本が対戦する14日には、東京・新大久保の韓国料理店で応援イベントが開かれ、両国で人気のチーズタッカルビなどが提供される。

 17日には東京の韓国文化院で旧正月の体験イベントが開かれ、マルチビジョンでフィギュア男子シングルの競技などが中継される予定だ。

 東京韓国文化院の金現煥(キム・ヒョンファン)院長は「韓国文化に対する理解を深めて韓国と日本がさらに近づける場になることを期待する」と話した。

ynhrm@yna.co.kr

聯合ニュースと、同写真展の協力機関である共同通信が保有するスポーツ、歴史、文化、自然に関する写真約70点が展示されている。

2017-12-21 | 日朝韓友好親善のために
平昌五輪の成功願う「韓日交流写真展」 東京で開幕

2017/12/20 19:38


【東京聯合ニュース】来年の平昌冬季五輪・パラリンピックの成功を祈願する「韓日交流写真展」が20日、東京の韓国大使館韓国文化院で開幕した。韓国の国家基幹通信社・聯合ニュースと大韓民国歴史博物館、韓国文化院の共催。来年2月10日まで開催される。

「韓日交流写真展」の会場の様子=20日、東京(聯合ニュース)
「韓日交流写真展」の会場の様子=20日、東京(聯合ニュース)

 オープニングセレモニーに出席した大韓民国歴史博物館の朱鎮五(チュ・ジンオ)館長はあいさつで「今回の写真展は平昌冬季五輪と2020年東京五輪の成功を祈願する意味がある。韓国と日本の文化を象徴する写真には、互いに似ていながらも独自の伝統の特徴が表れている遺跡、文化財などが収められている。写真展が両国の友好を深める機会になることを願う」と述べた。

 写真展の副題は「韓国と日本、写真で通じあう」で、聯合ニュースと、同写真展の協力機関である共同通信が保有するスポーツ、歴史、文化、自然に関する写真約70点が展示されている。

 会場はスポーツ選手の競技の様子や応援する観衆の姿を収めた写真が展示されている「スポーツ」、韓日両国の伝統文化や遊び、宗教について知ることができる「文化」、両国の美しい風景を紹介する「自然」の三つのコーナーに分かれている。平昌冬季五輪のマスコットや競技を紹介する空間も設けられたほか、五輪広報大使の映像も上映される。

 一方、ソウルの大韓民国歴史博物館でも五輪成功を祈願する写真展が開かれている。聯合ニュース、共同通信、中国の国営新華社が保有する写真90点が、来年3月18日まで展示される。

hjc@yna.co.kr

358万以上の観客を集めた映画『鬼郷』の続編にあたる『鬼郷、まだ終わらない物語』が今月14日に公開される。

2017-09-10 | 日朝韓友好親善のために
秋のスクリーンを飾る2本の「慰安婦」映画

登録 : 2017.09.08 04:40 修正 : 2017.09.10 08:06


昨年358万人以上を集めた『鬼郷』の続編が14日に封切り 
笑い+涙の映画『I CAN SPEAK』も公開 
『鬼郷』は正攻法、『I CAN SPEAK』は迂回的アプローチ 
関釜裁判の実話を基にしたキム・ヒエ主演の『HERSTORY』も制作中 
評論家「慰安婦合意に怒り…『鬼郷』の成功も影響」

               
映画『鬼郷、まだ終わらない物語』コネクト・ピクチャーズ提供//ハンギョレ新聞社
 『低い声-アジアで女性として生きるということ』(邦題:『ナヌムの家』)(1995)、『低い声2』(1997)、『息づかい-低い声3』(1999)、『オレの心は負けていない』(2007)『描きたいもの』(2013)、『最後の慰安婦』(2014)、『音叉』(2014)、『雪道』(2015)…。

 これまで作られた日本軍慰安婦被害者問題を取り上げた映画だ。映画界はこれまでドキュメンタリーと劇場映画を問わず、この問題を重要なテーマとしてきた。しかし、朴槿恵(パク・クネ)政権による屈辱的な「12・28合意」と絶え間なく続く日本の歴史否定からも分かるように、慰安婦問題は依然として現在進行形だ。今年だけで5人の慰安婦被害者が亡くなり、政府に登録された日本軍慰安婦被害者239人のうち生存者はもう35人に減った。このような状況に対する関心を促すように、今秋、日本軍慰安婦被害者問題を取り上げた映画2本が公開される。全く異なる手法の2本の映画が、終わらないハルモニ(おばあさん)たちの苦しみを癒し、日本の謝罪を求める韓国国民の心を一つにできるかに注目が集まっている。

■慰安婦問題を真正面から凝視した『鬼郷、まだ終わらない物語』

 昨年2月に封切られ358万以上の観客を集めた映画『鬼郷』の続編にあたる『鬼郷、まだ終わらない物語』が今月14日に公開される。タイトルからも分かるように、今回の作品は本編に盛り込まれなかった場面と「ナヌムの家」が提供した慰安婦被害者の証言映像を合わせて作った作品だ。約4時間ほどの分量だったが、封切り当時、ランニングタイムの制約(127分)により、編集せざるを得なかった場面を見ることができる。日本軍のために精神に異常をきたした少女ジヒを演じた俳優パク・ジヒ氏が、現在の視点で映画に使われた「アリラン」をレコーディングしていく過程が、ドキュメンタリー形式で交差編集されたことも目を引く。主人公ジョンミン(カン・ハナ)と同僚の慰安婦らの物語がさらに切実に感じられる。さらに、被害者ハルモニたちの悲痛な証言が、なぜこの問題に“時効”がないのかを思い知らせる。

 チョ・ジョンレ監督は「ホロコーストを取り上げた映画や芸術作品が1年に数十本以上地道に制作されているからこそ、全世界がドイツの蛮行を忘れず、ドイツも機会があるたびに謝罪している」としたうえで、「韓国でも慰安婦問題を取り上げた作品がより多くつくられることを望んでいる」と話した。本編を10カ国61の都市で巡回上映したチョ監督は、『鬼郷、まだ終わらない物語』もまた、全世界巡回上映を企画している。

■迂回的な視線で眺めた商業映画『I CAN SPEAK』

 『帰郷…』が慰安婦の凄絶な惨状をありのままに示すことに集中したなら、21日に封切られる『I CAN SPEAK』は商業映画の枠組みの中で慰安婦被害者の現実と苦しみを笑いと感動を適切に配合して表現している。あまりに壮絶で、時には目をそらしたくなる歴史の傷を、大衆の目線に合わせて「ヒューマン・ストーリー」に仕上げたことに大きな意味がある。

 『I CAN SPEAK』は、日本軍慰安婦被害者シナリオ公募展の当選作を映画化した作品で、日本に謝罪を要求する「米議会慰安婦謝罪決議案採択のための聴聞会」をモチーフにしている。

 毎日のように区役所を訪れ、あらゆる苦情を申し立てるナ・オクブン(ナ・ムンヒ)が、頑固な原則主義者である9級公務員のパク・ミンジェ(イ・ジェフン)に会い、彼から英語を習う物語だ。あまりにも違う2人が“英語”を通じて近づき、互いを理解していく過程を描いている。映画序盤には事ある毎に衝突するオクブンとミンジェ、そして2人を取り巻く市場と区役所の人たちが織り成すエピソードが爆笑を誘う。しかし、中盤以降、オクブンが英語を習おうとする理由が明らかになってから、映画は観客の涙腺を刺激する。

 特に日本に対する謝罪を求める最後のオクブンの“演説”場面は、日本の蛮行を暴露し、謝罪を求める“メッセージ”を感動的に伝える。この部分になって、観客は『I CAN SPEAK』の二重の意味に気づかされるが、これは残忍で刺激的な場面よりもはるかに深く観客の心に響き渡る。キム・ヒョンソク監督は『帰郷…』は正攻法で迫っているが、この映画は遠回しにアプローチしていく」とし、「コメディーとメッセージが水と油のようにならず、うまく合わさるようにするため、演出に力を入れた」と話した。

               
映画『I CAN SPEAK』ロッテシネマ提供//ハンギョレ新聞社

■これから継続される慰安婦の映画

 キム・ヘスク、キム・ヒエが主演し、ミン・ギュドン監督がメガホンを取った『HERSTORY』も最近制作に入った。日本政府を相手にした「関釜裁判」(釜山従軍慰安婦・女子勤労挺身隊公式謝罪等請求訴訟)の実話を基にした映画だ。1992年から1998年まで23回にわたって日本の下関を行き来しながら法廷闘争を繰り広げた慰安婦被害者の物語だ。キム・ヒエが原告団を率いる強靭な団長を、キム・ヘスクが勇気ある証言をした慰安婦生存者を演じる。ミン・ギュドン監督は「タイトルからも分かるように、男の立場から書かれた歴史的記録を意味する“HISTOR”ではなく、女性たちが自分の声で直接書いていく“HERSTORY”を通じて、集団の苦しみに還元できない個別女性たち苦しみを描きたい」と明らかにした。

 このほか、映画『軍艦島』の製作会社「外柔内剛」も、慰安婦を素材にした映画『還郷』を企画している。ソン・ヘギョとコ・ヒョンジョンが出演オファーを受けた事実が知られ、話題になっている。

 評論家のチョン・ジウク氏は最近、慰安婦問題を取り上げた映画の制作が増えていることについて、「朴槿恵政権の12・28合意に対する国民的公憤が慰安婦問題への関心を高めており、昨年『鬼郷』の成功で、映画界もやや重いテーマである慰安婦被害者の話を素材にした映画でも十分に観客の共感を得られるという自信を持てるようになった」と分析した。

ユ・ソンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)