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ひびレビ

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ゴジラ対ヘドラ

2008-06-26 06:12:21 | 特撮
昨日たまたまTSUTAYAに行く機会が出来たので、「ゴジラ対ヘドラ」「ゴジラ対メガロ」をレンタル。ポルノグラフィティの新曲を買おうかと思ったが、お金が10円程度足りなかったので断念(涙。「マタンゴ」も見たかったが、次の機会に。

まずはゴジラ対ヘドラの感想。

公害問題が映像化された作品。主題歌の「かえせ!太陽を」は公害を反対する歌で、その内容は一度聴いたら結構耳に残る。

以前テレビで放送されたときに、ビデオに録画したが、当時の私は戦闘シーンにしか興味が無かったので、この映画にはついていけず、結局最後のほうだけ録画してあった。


改めて見てみると、結構面白かった。サイケデリック?で、怖い映画。人々が白骨化してしまうシーンは印象深い。アニメーションが時折挟まれるのも特徴。
また、BGMが意外と少ない。戦闘シーンは迫力のあるBGMが使われることが多いが、そういったものが特に無い。あったとしても落ち着いた感じのBGMである。
個人的に一番怖かったシーンは麻雀をしていた人々が亡くなるシーン。ヘドラのヘドロで窓ガラスが破れ、部屋の明かりが消え、人々の叫び声だけが聞こえる。その後、暗い部屋が映るというもの。静かな恐怖。


この映画のメインキャラクターである矢野博士・・・博士なんだよな。序盤でたまたまヘドラの攻撃にあってしまったのは事故だとしても、ヘドラから出たであろうヘドロの扱いが気になる。何せ博士は常に素手なのだ。普通、危険性を考慮して手袋とかするものではないのか?

敵役であるヘドラ。歴代1位の迷惑怪獣かもしれない。存在そのものが公害なのだ。硫酸ミストを撒き散らし、人々を死に追いやる恐るべき怪獣。しかもこれが最大サイズではないのだ。放っておいたらどこまでも大きくなるという。
体内にも公害物質や硫酸ミストが充満しているらしく、ゴジラの右手を一瞬で白骨化させるほど。さらにゴジラの左目を焼くなど、ゴジラを散々苦戦させた強敵。

ゴジラは正義の味方というよりは、海を汚されたことに怒りを感じてヘドラと戦う。右手で相手を挑発する?行為が多い。
今回のゴジラは中々賢く、ヘドラ乾燥作戦に一役買った。このシーンはポケモンフラッシュが多いので要注意。それにしても誰だよ、この緊急事態で、多大な電力を使用するのに、ヒューズつけたのは(笑。

2代目ゴジラは様々な行動をするが、今回はスペシウム光線のマネをする。そして何と言っても、この映画において、唯一軽快なBGMが流れるほど印象的なシーンがある。ゴジラが飛ぶのだ。
ヘドラに逃げられそうになり、いきなり何を思ったか飛ぶゴジラ。後にも先にもゴジラが飛ぶのはこれだけである。何となく安心。

ラストで人間をにらむゴジラ。ゴジラにしてみれば、人間の後始末をさせられたようなものだからな。人間が改めない限り、ヘドラは生まれ続けていくだろう。

ところで、富士の裾野にいた老人たちは誰なんだ?

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2 コメント

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ゴジラが飛んだ日 (A-chan)
2021-04-22 00:09:52
こんばんは。
「ゴジラ対ヘドラ」は昭和ゴジラシリーズの中でも、その描写の陰湿さ、グロテスクさは類を見ませんね(というか、見返してみると昭和ゴジラシリーズのどれもが独特の個性を持っていて、イメージが統一されていない気がしてきました)。
本作の上映当時は環境汚染がピークだったようで、大きな問題になっていたようですね。高度成長期、日本の産業革命時代の頃は空を真っ黒にする煙突の煙が繁栄の証として称賛されていたようですが、後々それが害悪になっていく事は想像がつかなかったのでしょうか。

核の落とし子であるゴジラは、同じように人間の作り出した「毒」から生み出されたヘドラに自分と同じ影を見て悲しいものを感じたかもしれません。でも、地球に生きる者として地球を汚染し破滅に導く者とは戦わなければならない。
この頃のゴジラは人間に距離は近付いてきていても、決して人間の為に戦っていた訳では無いのですよね(でも、次作では少なくとも日本には好意的になってくれるみたいです)。
今にして思えば、この重苦しい雰囲気を吹き飛ばす為に例の悪評高き「ゴジラの飛行」が必要だったのかもしれません。大きな問題に悲観的にならず、前向きに(後ろ向きだけど)進んで行こう。そういうメッセージが込められているのかもしれません。その結果、ゴジラは強敵ヘドラに辛くも勝利しました。

田子の浦や四日市の汚染が凄かったようですが、大阪でも淀川の汚染が酷くて一時は魚が住めなかった時期もありました。今では環境の改善が進んでフナやタナゴが戻ってきて、空もいくらか澄んできたように思えますが、今はダイオキシンの影響による異常気象という別の環境問題が出てきているのですよね。
昔に比べれば汚れが見えなくなっただけで、根っこの所は何も変わっていないのかと思うと考えてしまいます。このダイオキシンこそが、映画の最後に出てきた「もう1匹のヘドラ」なのでしょうか。でも、私は悲観的にならず人間の英知を信じて前向きに生きていきたいです。
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A-chanさんへ (アル)
2021-04-22 07:47:11
おはようございます。

〉この頃のゴジラは人間に距離は近付いてきていても、決して人間の為に戦っていた訳では無いのですよね
最後に睨むシーンがゴジラの感情を物語っていると思います。
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