ひびレビ

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機動新世紀ガンダムX 第12話「私の最高傑作です」

2022-07-29 08:05:50 | アニメ・ゲーム
機動新世紀ガンダムX 第12話「私の最高傑作です」

 ガンダムXディバイダーとしてパワーアップを遂げたGX。最大の特徴は、防御力はもとより、攻撃力や機動力すらも向上させる新装備ディバイダー。シールド中央が割れて現れるハモニカ砲、本当にカッコいいよね……後のダブルエックスでは基本装備から外れましたが、要所で活躍していたのが印象的な装備です。
 フロスト兄弟も退けて、このままティファ救出へ一直線!……とはならないのが、ガロードの成長の証。あくまでも強くなったのはGXと装備。ガロードにはそれを即座に使いこなせる天性の才能があるにしても、それだけではカリスとベルティゴには敵わない。そこら辺を自身でも把握しているが故に、ビット対策にのめり込んでいました。この点においても、ジャミルの「自分の限界を知っている」という評は的を射ています。

 ただ、それでもティファ救出への逸る気持ちは抑えられない。そんなガロードを止めるのではなく、その身一つで送り出すジャミルと懐疑的なテクスさん。ここの「15なんて半分、子供だからな」「だが残りの半分は、大人だ」というやり取りが最っっ高に渋くてカッコいい……!
 15歳という大人と子供の間で揺れ動く多感なガロード。実際、前例があるだけにテクスさんの心配も最もでしょう。ですが、もしもここで行くなと命令されていれば、ガロードはティファ救出やビット対策に焦ってしまい、よからぬ方向に走っていたかもしれません。心配してくれるありがたさと、信じて送り出してくれるありがたさ。本当、ガロードは良い大人たちに囲まれていますね。

 そんなガロードは、潜入先でノモアとエニルの会話を盗み聞きし、カリスの真実を知ることに。一般人のガロードと、ニュータイプのカリスとでは境遇が異なるかと思いきや、実は互いに力を追い求めていた者同士。ですが、ガロードが求めたのは「ニュータイプと戦う力」「ティファを助ける力」であって、誰かの命を奪い、屈服させるために追い求めてはいませんでした。一方カリスが求めたのは「世界を変革させる力」「人を超える絶対的な力」。同じ「力」でも、ガロードが求めた大切なものを守るための力とは異なります。
 ここで、カリスの境遇を知ったガロードの「確かに俺も力が欲しいと思った。けど違う…それって何か分かんないけど、違うだろ!」が印象的です。自分とカリスの違いを理路整然と説明するのではなく「何か分かんないけど違う」と、理屈ではなく感情で否定する。この等身大の言葉が魅力的ですね。


 そしてカリスも思わぬ事実を突きつけられることに……といったところで、また次回。
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