ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

ウルトラマンコスモス 第49話「宇宙の雪」

2021-11-11 07:42:29 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンコスモス 第49話「宇宙の雪」

 人間にとって無害どころか有益な生物であるスノースターには優しく、危害を加える恐れのあるアルケラには攻撃も辞さない。「良い怪獣」「悪い怪獣」の区別をしているのはあくまでも人間であり、怪獣たちはその命を全うしているだけ。良いも悪いも出会い方次第…という何とも考えさせられる話でした。

 終盤のヒウラキャップの「今はスノースターなんです。我々の役に立つ…良い怪獣なんです」という一言が印象的でした。防衛軍への反論に留まらず、暴れまわるアルケラを攻撃対象とし、スノースターになった途端攻撃の手を止めてしまった自身への戒めとして言っているようにも聞こえました。

 またいつスノースターがアルケラになって地球に飛来するかは分からない。時に有益で、時に被害をもたらす存在になりうるスノースター=アルケラと如何に付き合っていくかは今後の大きな課題でしょう。いずれもたらされる被害を想定して排除するか、目の前の利益を取るか。人間の都合で命を奪う時期を決めてしまっていいのか。様々な問いかけを人類にもたらした怪獣でした。

 考えてみればサブタイトルにある「雪」もそうなんですよね。スキーなどのスポーツや、かまくら作りなどの冬の行事に欠かせない一方で、降り過ぎると交通機関など生活に多大な影響をもたらす。同じ「雪」であることに変わりはないものの、時に有益で、時に牙を剥く存在。「スノースター」はその名に相応しい存在だったなと感じました。

 次回は怪獣密輸。
コメント

相棒20 第5話「光射す」

2021-11-11 06:56:59 | 相棒シリーズ
相棒20 第5話「光射す」

 今回は引きこもりの息子・三宅卓司の隣室で起きた事件の話。親の子に対する愛情と責任感の強さは、誰であっても、何歳になっても変わらず、時として思いもよらない力を発揮する。そして愛情故に時には厳しく接することもある…といったことが描かれていたように思えます。

 今回と同じく引きこもりに焦点を当てた話として思い浮かんだのは、シーズン10の第15話「アンテナ」でした。犯人を知っているという立場こそ同じでしたが、あちらが引きこもった本人に焦点を当てていた一方、こちらは引きこもりの親に焦点を当てているという違いが見受けられます。同じテーマであっても焦点の違いで区別されていたのは良かったですし、中盤までは面白かったです。

 ただ、どうにもスッキリしない終わり方だったので、後味はイマイチでしたね。被害者である水木さんの娘は心に深い傷を負ったまま、引きこもっていた男性も外には出られたものの先が見えない状況には変わりないように感じてしまいました。
 先は見えないが、まずは外に出られたことを喜びましょう…といった感じの終わり方も悪くはないものの、いつものように特命係の部屋で「そういえば水木の娘さん、少しずつ回復してるんだってな」「卓司さんも毎日お母さんの面会に来ているそうですよ」などと、登場人物のその後に触れてくれれば、もう少し救いがあったのではないかと。
 その他犯人の動機や水木さんの行動の理由も具体的には描写されておらず…一から十まで描く必要は無いかもしれませんし、察することの出来る部分もあったものの、どうにもスッキリしない気持ちは残ったままでした。

 あと亀については…「亀山くんのことを言っているんだろうなぁ」と感動する部分なのかもしれませんが、何気ない感じで触れるならともかく、切ない感じのBGMを流されると「泣け!」って言われている感じがしてちょっと微妙でした…

 
 そんなこんなでまた次回。
コメント