ひびレビ

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第5話「赤い空の向こう」

2015-11-02 07:24:22 | 2015年アニメ
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第5話「赤い空の向こう」

 オルクス商会の代表・オルクスと契約を交わした鉄華団は、いよいよ宇宙に上がろうとしていた。その前日の夜、クーデリアは一人星空を見上げ、明日の今頃は宇宙にいることに思いを馳せていた。クーデリアは塔に明かりが灯っているのに気づき、そこでは三日月がギャラルホルン襲撃に備えて見張りをしていた。三日月はクーデリアに自分が羽織っていた毛布と、食べ物を渡す。三日月とクーデリアの関係も変わったなーとか思ってたら、後々その種っぽい食べ物には時折「はずれ」があるらしく、それに当たったクーデリアが苦しんでました。食べる前に言ってあげてw
 ともあれ、オルガは一度やるといったらやり遂げる男であり、三日月もまたクーデリアを地球に送り届けると宣言。クーデリアも「私は私の戦いを頑張ります」と告げる。「三日月」という名は、地球から見える「月」からとったもの。厄祭戦でかすんだとクーデリアは聞いていたが、それでも自身の目で見ることを、三日月は期待していた・・・

 旅立ちの朝。アトラが荷物を持って現れ、鉄華団の食事当番として雇って欲しいと頼み込んできた。アトラの気持ちを知っているのか、オルガは三日月に声をかけますが、三日月はアトラの料理が美味いとだけ返答。やっぱりそっちの方には鈍感なのか、はたまた気づいていないフリをしているだけなのか。ともあれアトラも加わって、いよいよ宇宙へと旅立つ鉄華団。しかしトドは、これが最後の晩餐だと考えている模様。
 アトラはクーデリアにも「よろしくお願いします!」と挨拶。クーデリアはアトラの気合の入った言葉にちょっと驚いているようでした。クーデリアも、自分が恋のライバルだと思われているとは気づいていなさそうです。


 一方のギャラルホルンでは、コーラルがオルクスから連絡を受け、マクギリスとガエリオに作戦に参加して欲しいと提案。コーラルは自分の失態の穴埋めとして「火星独立運動の象徴であるクーデリアを捕らえる」という手柄を2人に譲ると言ってきた。マクギリスはその申し出を受け入れつつも、クーデリアの身柄を押さえるに留まらず、手の平でさえずらせることも考えているようで・・・彼女の影響力は大きいですから、彼女の言動を操作すれば、独立運動を沈静化できると踏んだんですかね。

 ともあれ、鉄華団の船は宇宙へと旅立っていく。会計係のデクスターや残る子供たちはその見送りをしていたわけですが、デクスターが港見学に来た引率の先生にしか見えませんでしたw
 このまま低軌道ステーションにて、オルクスの低軌道輸送船に乗り移る・・・そのはずが、オルクスの船のみならず、ギャラルホルンの船も現われ、そこからモビルスーツが接近してきた。これはトドも予想外だったようで、慌ててオルクスに連絡を取るも「協力感謝する」という言葉が返ってくるだけ。トドの裏切りに気づいたユージンたちが彼を拘束していると、グレイズが鉄華団の船に張り付き、クーデリアの身柄引き渡しを要求。クーデリアも自らを差し出すように言うも、オルガは「俺らの筋が通らねぇ」とそれを否定。状況を打開するべく、バルバトスに乗って待機していた三日月が出陣!グレイズの腹に滑空砲をぶちかまして現われたその姿は、肩に青いパーツを纏っていました。第5話のオープニング冒頭では、青い肩パーツに滑空砲を背負ったバルバトスが描かれていたので、やはり状況に応じてバルバトスの装備が変わる模様。

 コーラルはマクギリスが来る前に「監査官がいる中での作戦中における事故」としてクーデリアを処分しようと目論む。バルバトスはコーラルたちのグレイズをひきつけることには成功したものの、コーラルに恩を売ろうとオルクスの船が鉄華団の船を攻撃してきた。しかしそこへ「迎えに来たぜ、大将!」と昭弘たちがイサリビに乗って到着!オルガはとどが信頼に足る仕事をしたことが無いと彼を最初から怪しんでおり、敢えて嘘の計画を伝えていたようで。


 そして昭弘は売り物であるはずのグレイズ改に乗り、バルバトスのサポートに出陣。しかし阿頼耶識システムが無いために、三日月ほどの空間認識能力は無い模様。ともあれ三日月は接近戦を挑んできたコーラル機に対し、グレイズ改から受け取ったメイスを見舞って撃破。クランクの敵討ちに燃えるアインではありましたが、彼の攻撃はあっさりとバルバトスに避けられてしまう。

 戦いの様子を船から眺めていたマクギリスは、鉄華団の所有しているモビルスーツをデータベースと照合し、ガンダムフレームのバルバトスだと知る。それは歴史の節目に現われ、多大な影響を及ぼしたモビルスーツ。今はまるで、火星独立運動を謳うクーデリアに従っているよう・・・
 マクギリスもガエリオに続きシュヴァルベ・グレイズで出陣。マクギリスはバルバトスの不可思議な回避行動を見て、生身のような重心移動だと感じ、それが阿頼耶識システムによるものだと悟る。そしてバルバトスの外部スラスターの損傷が激しいことに気づき、そこを攻撃して「生身の体にスラスターはあるまい」と一言。三日月は阿頼耶識システムにより、バルバトスをまるで自分の体のように動かせる反面、自分の体には無いスラスターは思うように動かせないと。出てきて早々に弱点を見抜くとか、なかなかの強敵のようです。

 一方でイサリビもオルクスの船を振り切れず、苦戦を強いられていた。ふとオルガは目の前にある資源採掘用の小惑星に目をつける。オルガは自らその作戦を実行しようとするも「大将はでかく構えているもの」とユージンは言い、何でもオルガに任せるなと仲間たちに忠告。そして自らモビルワーカーに乗って、その作戦を実行することになった。
 イサリビは小惑星にアンカーを射出し、小惑星を軸として回頭しようというのだ。ユージンが乗ったモビルワーカーはアンカーのケーブルに沿って走り、回頭したところでアンカー部分を破壊しようと試みる。一度目はアンカーが深く刺さりすぎたため失敗に終わったが、オルガはユージンはやると信じ、ユージンもその信頼に応えるように二度目の砲撃で成功を収める。これが、トドの成し得なかった「信頼に足る仕事」ですね。
 回頭したイサリビはオルクスたちの船とすれ違い、三日月たちの元へと向かっていく。

 三日月はマクギリスの乗るシュヴァルベ・グレイズが他とは違うことに気づく。そして通信の中で、2機のシュヴァルベ・グレイズにはそれぞれ「チョコレートの隣の人」と「チョコレートの人」が乗っていることに気づく。三日月は2機が射出するアンカー等に苦戦させられるも、最終的にはメイスを犠牲に2機の隙を突き、イサリビに拾われてその場を離脱。
 無事に戻ってきた三日月を案じるクーデリアとアトラ。そしてユージンもまた無事であり、最初の危機を何とか乗り切った鉄華団には笑い声が響くのでした。

 一方のギャラルホルンの船はケースを拾っており、その中には「お前らの仲間らしいから、お前らでけじめをつけろ」と体にかかれたトドがいました。こちらの船にはマクギリスの笑い声が響くことに・・・



 そんなところで第5話は、初の宇宙戦が繰り広げられることとなりました。阿頼耶識システムの影響もあって、バルバトスを宇宙空間で自由自在に操る三日月。ガロードもあっという間に慣れていたと思いましたが、にしてもまるで宇宙を泳ぐように回避しますね。阿頼耶識システムは、地上以上に宇宙空間で真価を発揮するものなのでしょう。機械任せの制御では出来ない回避運動を行い、それに苛立ち接近戦を仕掛けてきた相手を返り討ちにする・・・しかしその一方で、生身には無いスラスターを狙われてしまうと危険な様子。翼や、ファンネルのような遠隔操作ユニットも扱い辛いのかな?

 バルバトスやグレイズ改の活躍のみならず、イサリビやモビルワーカー、昭弘やユージンたちの活躍もかっこよかったですね。オルガもなかなか荒っぽい作戦を立てる一方で、トドを信頼せずに本来の作戦は隠すなど、頭も切れる様子。これまでトドに、オルガたちは自分を陥れようとしていると感じさせなかったのも作戦のうちでしょうか。裏切ったトドはギャラルホルンに回収されましたが、ひととおり情報を吐かされた後は処分されるんですかね・・・

 無事宇宙へと旅立った鉄華団。次回は「彼等について」。それぞれの過去でも明かされるのかな。
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