というわけで遅ればせながら「映画 小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜」を見てきました。
「小林さんちのメイドラゴン」はアニメ1期視聴中に原作を買い、その後今に至るまで原作を読み続けている作品の一つ。故に今回映画化された話がどんなストーリーなのかは知ってますし、何ならその後も知っているので、「あー、こんな頃あったなぁ!」などと思いながら見て、「うんうん、やっぱりいい話だよね!」と納得しながら映画館を出るものだろうと、そう思ってました。
……いややっぱアニメって凄いわ……ありがとう関係者の皆さん……原作で何度も読んだ話だけど、こんなん見せられたら泣くしかないわ……
本作は原作7巻ラスト~8巻に渡って描かれた、娘・カンナカムイ(カンナちゃん)と父・キムンカムイの物語の映像化。
アニメ1期や2期では、トールの父やイルルの話など、ややシリアスめいた話もありつつ、基本的には小林さんとトールを中心とした、人間とドラゴンたちの日常が描かれていました。ですが本作は、8巻巻末のあとがきの言葉をお借りすると「それなりにいつもとノリが違う」エピソードとなっています。
平穏な日々に突如現れた山獣神キムンカムイ。彼に付き従いつつも、不穏な動きを見せるアーザード。カンナちゃんを娘ではなく仲間としてしか見ていないキムンカムイに対し怒りを抱きながらも、無力さを痛感する小林さん。それでも何かしようとしている小林さんが戦いに巻き込まれることに、不安を覚えるトール。そして、カンナちゃんの心に秘められた想い……などが描かれています。
最初に印象的だったのは「キムンカムイがこちらの世界に出現した時」ですね。原作ではルコアさんが不穏な気配を感じ取るシーンがあったものの、映画ではそれだけに留まらず「異質なものがこちら側に来た」ことを如実に感じさせられるシーンに仕上がっています。
続いて映画オリジナルのトールVSキムンカムイの室内戦闘。こちらも原作では戦いに発展する寸前でアーザードが割って入ったものの、映画では周囲の部屋を巻き込んでの激しい戦いが展開されます。部屋という普段過ごす日常的な空間が破壊されることで、ドラゴンの手にかかればこうも簡単に日常が壊されてしまうのだということを思い知らされました。
また、映画オリジナルと言えば、クライマックスの舞台に向かう最中に起きた出来事もそうなのですが……原作を知っている身からすると、あれはもうちょっと短くても良かったかなぁと。特に小林さん側のあれやこれ。大変申し訳ないことに「誰ぇ!?」となってしまいました(汗。2期確認したら確かにいたわ……何でここであのキャラを?どうやってカンナちゃんたちのあれこれを知ったのか?と少々気になりましたが、単に噂で聞いたか、もしくはあの人の手引きがあったか……あの人周りのエピソードもいずれアニメで見られると良いなぁと。
個人的に好きだった才川のあのシーンも、描かれこそしていたものの、背景的な感じで描かれてしまったのが勿体なく感じました。
加えて、クライマックスにも一部改変があるのですが……あれは良い改変だと思いました。あの行動を見れば、最早互いの想いを確認するのに言葉は不要。カンナちゃんからあふれ出す心からの言葉にボロボロ泣いてしまいました……
キャラクターに関していえば……あの、すいません。元々「可愛いな」とは思っていたんですけど、トールってこんなに美人で頼もしくてカッコいいメイドラゴンでしたっけ(汗。いや何かアニメ1期・2期の時以上に美人さんになっているというか、戦闘シーン多めということもあってか物理的な頼もしさも尋常じゃないし、終始カッコいいし……改めて良いキャラクターであると実感させられましたね。
小林さんはキムンカムイと話している最中、足から苛立ちが伝わってくるシーンが妙に印象に残ってます。とある活躍こそ見せるものの、基本的には一般人であるスタンスを崩さない。簡単なようで難しい立場を上手く描写されていたなと。
あと、個人的にはルコアさんのあのシーンを良い感じに描写してくれて嬉しかったです。傍観勢であるが故に直接的な手はくださない。それでも彼女にとって守りたいものはある。そんな彼女の精一杯の行動に関する描写がめっちゃカッコよく仕上がっていたので満足です。
その他にもアーザードに関して色々話したいこともありますし、才川周りとか、イルル役を継いでくださってありがとうございますとか、「アニメ映画のEDといったら小林さんだよなぁ!」とか、色々語りたいことは多いですが、ひとまずこの辺で。
映画は良い感じに締め括られましたが、映画もまた「小林さんちのメイドラゴン」にとっては過程の一つ。本作はこれで終わりではありません。今後のカンナちゃんとキムンカムイがどうなっていくのかや、アーザードに訪れる思いがけない出会い、そして個人的に気になる「ユタラマ」というキャラクターの動向などなど、この先も長編エピソード含め、様々な物語が展開され、関係性が変わっていきます。ぜひとも原作でこの物語の続きを楽しんでいただきたいですし、願わくばアニメ3期を……!
ともあれ、素敵な映画を見させていただきました。ありがとうございました!
「小林さんちのメイドラゴン」はアニメ1期視聴中に原作を買い、その後今に至るまで原作を読み続けている作品の一つ。故に今回映画化された話がどんなストーリーなのかは知ってますし、何ならその後も知っているので、「あー、こんな頃あったなぁ!」などと思いながら見て、「うんうん、やっぱりいい話だよね!」と納得しながら映画館を出るものだろうと、そう思ってました。
……いややっぱアニメって凄いわ……ありがとう関係者の皆さん……原作で何度も読んだ話だけど、こんなん見せられたら泣くしかないわ……
本作は原作7巻ラスト~8巻に渡って描かれた、娘・カンナカムイ(カンナちゃん)と父・キムンカムイの物語の映像化。
アニメ1期や2期では、トールの父やイルルの話など、ややシリアスめいた話もありつつ、基本的には小林さんとトールを中心とした、人間とドラゴンたちの日常が描かれていました。ですが本作は、8巻巻末のあとがきの言葉をお借りすると「それなりにいつもとノリが違う」エピソードとなっています。
平穏な日々に突如現れた山獣神キムンカムイ。彼に付き従いつつも、不穏な動きを見せるアーザード。カンナちゃんを娘ではなく仲間としてしか見ていないキムンカムイに対し怒りを抱きながらも、無力さを痛感する小林さん。それでも何かしようとしている小林さんが戦いに巻き込まれることに、不安を覚えるトール。そして、カンナちゃんの心に秘められた想い……などが描かれています。
最初に印象的だったのは「キムンカムイがこちらの世界に出現した時」ですね。原作ではルコアさんが不穏な気配を感じ取るシーンがあったものの、映画ではそれだけに留まらず「異質なものがこちら側に来た」ことを如実に感じさせられるシーンに仕上がっています。
続いて映画オリジナルのトールVSキムンカムイの室内戦闘。こちらも原作では戦いに発展する寸前でアーザードが割って入ったものの、映画では周囲の部屋を巻き込んでの激しい戦いが展開されます。部屋という普段過ごす日常的な空間が破壊されることで、ドラゴンの手にかかればこうも簡単に日常が壊されてしまうのだということを思い知らされました。
また、映画オリジナルと言えば、クライマックスの舞台に向かう最中に起きた出来事もそうなのですが……原作を知っている身からすると、あれはもうちょっと短くても良かったかなぁと。特に小林さん側のあれやこれ。大変申し訳ないことに「誰ぇ!?」となってしまいました(汗。2期確認したら確かにいたわ……何でここであのキャラを?どうやってカンナちゃんたちのあれこれを知ったのか?と少々気になりましたが、単に噂で聞いたか、もしくはあの人の手引きがあったか……あの人周りのエピソードもいずれアニメで見られると良いなぁと。
個人的に好きだった才川のあのシーンも、描かれこそしていたものの、背景的な感じで描かれてしまったのが勿体なく感じました。
加えて、クライマックスにも一部改変があるのですが……あれは良い改変だと思いました。あの行動を見れば、最早互いの想いを確認するのに言葉は不要。カンナちゃんからあふれ出す心からの言葉にボロボロ泣いてしまいました……
キャラクターに関していえば……あの、すいません。元々「可愛いな」とは思っていたんですけど、トールってこんなに美人で頼もしくてカッコいいメイドラゴンでしたっけ(汗。いや何かアニメ1期・2期の時以上に美人さんになっているというか、戦闘シーン多めということもあってか物理的な頼もしさも尋常じゃないし、終始カッコいいし……改めて良いキャラクターであると実感させられましたね。
小林さんはキムンカムイと話している最中、足から苛立ちが伝わってくるシーンが妙に印象に残ってます。とある活躍こそ見せるものの、基本的には一般人であるスタンスを崩さない。簡単なようで難しい立場を上手く描写されていたなと。
あと、個人的にはルコアさんのあのシーンを良い感じに描写してくれて嬉しかったです。傍観勢であるが故に直接的な手はくださない。それでも彼女にとって守りたいものはある。そんな彼女の精一杯の行動に関する描写がめっちゃカッコよく仕上がっていたので満足です。
その他にもアーザードに関して色々話したいこともありますし、才川周りとか、イルル役を継いでくださってありがとうございますとか、「アニメ映画のEDといったら小林さんだよなぁ!」とか、色々語りたいことは多いですが、ひとまずこの辺で。
映画は良い感じに締め括られましたが、映画もまた「小林さんちのメイドラゴン」にとっては過程の一つ。本作はこれで終わりではありません。今後のカンナちゃんとキムンカムイがどうなっていくのかや、アーザードに訪れる思いがけない出会い、そして個人的に気になる「ユタラマ」というキャラクターの動向などなど、この先も長編エピソード含め、様々な物語が展開され、関係性が変わっていきます。ぜひとも原作でこの物語の続きを楽しんでいただきたいですし、願わくばアニメ3期を……!
ともあれ、素敵な映画を見させていただきました。ありがとうございました!