みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

春を生きる

2010-03-17 19:01:03 | 八郷の自然と風景

Dscn1480 Dscn1484 庭の木瓜(ボケ)の花が開き始めた。貝母(バイモ、別名:編笠百合)もDscn1482_2 俯いて咲いた。詫助(ワビスケ)椿は花盛りだ。裏山の鶯は上手に囀り、雉は炎色の貌で野を横切る。

春の暮らしには豊かなイメージが合う、と私は思っていた。それが錯覚だと気付いたのは、当地へ移住し自ら土を耕して野菜を作るようになってからだ。露地栽培(ビニールハウス等ではない)の場合、春は収穫が途切れて食べ物が乏しくなる季節なのだ。寒さに強くて冬の畑で頑張っていた葱やホーレンソウや人参や大根なども、春になると腐ってきたり薹(トウ)が立ってきたりする。

Dscn1479 今日はヤーコンを掘り出した。昨秋収穫して土中深く貯蔵していたものだ。人参(先月、畑に残っていたのを収穫して冷蔵保存していたもの)と共にキンピラを作り置きした。貯蔵出来る食べ物は貴重だ。

長期貯蔵出来て栄養豊かで美味しいものの筆頭は何と言っても、米!だろう。米作りには僅かしか関与出来ていない私は、先日も近所のs0さん作の玄米を分けてもらった。それを自家用の小型精米機で少しずつ6分搗きにして炊く。とてもとても美味しいお米だ。

Dscn1486 当菜園で、この季節にも元気なのは菜の花だ。1~2輪咲き始めた花茎を沢山摘み取り、重曹入りの熱湯に通し冷水に晒してアク抜きしたのを、ラップに小分けして冷凍保存する。5月頃までの貴重な緑の食材として重宝する。

Dscn1496 夕食の支度を始めようとしていたら、番犬のジュンが吠えた。Naさんだ。新聞紙に無造作に包まれた長棹型の草餅をいきなりグイと差し出して私へ下さった。もち米はおそらくNaさんの田んぼ産で、ヨモギは奥様が土手などで摘まれたものだろう。先日は山路でNaさん御夫妻に偶然出会って、その時は大きなあられをたくさん鷲づかみのようにして、私のポケットに入れて下さった。その美味しかったこと! たぶん奥様が餅を切って揚げて作られたものだろう。

Dscn1492 鶏舎ではウコッケイのギン(写真向かって右側)が巣籠りを始めたので、久しぶりに卵を抱かせることにした。可愛いひよこの顔がどうしても見たくなったので・・ 順調ならば3週間で孵化する。

ヒロ(写真向かって左側)は数日前から巣籠りに入っていたけれど、ヒロの抱卵には不安がある。以前の抱卵の時、給餌時に出てきて存分に食べて遊んで?なかなか巣箱に戻らないことが多く、結局孵化に失敗した。ヒロは雄には一番人気なのだけれど ウコッケイたちにもそれぞれの個性がある。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿