霧が深い朝だ。当菜園の大豆を株ごと抜いて逆さに干している景さえ、少々現実離れしているかのように見える不思議。
昨日は久しぶりに公民館での気功に参加できた。準備体操の後、気功態 に入る姿勢に。身体をリラックスさせ、足裏から下方へ重心が沈むように、そして頭の天辺(百会=ひゃくえ)が天上から吊られているような感じに・・と先生は言う。まあ何とか、それらしく私もなったつもりに。
しかし、「頭の中に浮かぶ色々なことは出来るだけ追い払って、考えないように。」という御指示を守ることは困難を極める。いつもいつも、雑念・妄念が次から次に繁盛しているのが私の頭だ。「どうしても雑念が浮かぶ人は、一番好きな風景のところに自分がいる、と想像してみて下さい。」と先生は言う。私が一番好きな風景は・・やっぱり当庵から眺めた風景だ・・すると、確かに雑念が去るような。でもほんの一瞬か二瞬?ぐらいだ。瞑想とか禅定とかに程遠く、全く情けない有様なのが私の精神とやらだ。
それでも先生の優しく的確な御指導に従って、五禽戯(ごきんぎ)とか易筋経(えききんきょう)とかをやっていると、心身が解されていくようで快い。長い歴史を経た知恵のおかげ、と思う。