私も精一杯、力強く書こうと思うのですが、どう頑張っても御覧の通り何だか頼りなげな字になってしまいます。
私も精一杯、力強く書こうと思うのですが、どう頑張っても御覧の通り何だか頼りなげな字になってしまいます。
昨日は月1回の書道教室でした。筆を執ったときの心持ちに変化を覚えます。緊張して息を詰め気味だったのですが、心が少し解けてきたような。
一昨夜は短時間ながらドシャブリの強雨。昨夜は雷雨。暗闇の荒気象は不安を掻き立てます。人間の、私の傲慢さが如何に不合理で滑稽なものか。そして憐れむべきものか。
今朝は秋晴れ。濡れた野山が煌めいています。鵙が梢で叫び、イカルが軽快な声を発しながら飛んでいきます。
菜園の茄子の花は残り少なくなりましたが、けなげに咲いています。
この季節になると、ご近所の方々から沢山の栗を戴きます。冷蔵庫のチルドに1ヶ月ほど入れておくと甘味が増すと聞いていますが、とても入る量ではありません。
虫食いが進まないよう、大きなバケツほどの容器に入れて水に浸しました。水は朝夕に取り換えています。
鍋の大きさに程よい量を分け取って、茹でます。茹で終わった栗は包丁で半分に切ってから、スプーンで中身を出し、ラップで適量ずつ包んでから冷凍します。秋の味覚を長く楽しめます。
菜園の傍らに曼珠沙華が咲き始めました。
公民館の書道教室へ行きました。今年初めてですので、書初(かきぞめ)ということになります。
月に1回だけの教室なのに、昨年12月の回を欠席したので、筆を執ったのは2ヶ月ぶり。これでもし上達したら不思議というものです。
私が執る筆は、ぎこちない動き方しかしてくれないのに、その同じ筆で先生がお手本に書いてくださると、まるで筆に命が吹き込まれたかのように、自在に動くようになるのです。
上達には練習を重ねるのが不可欠だけれど、では、最初に書いた1枚目が一番駄目かというと、先生がおっしゃるには、そうではないことが多いのだそうです。2枚目が一番駄目なことが多い。何故かというと、2枚目になると、上手に書こうという 欲 が出るから、と。
書道においても「無欲」ということが要のようです。でも・・ 無 は難しい!
午前中は中央公民館で気功同好会でした。先生が目下、重点的に教えて下さっているのは 五禽戯(ごきんぎ) という気功で、虎・鹿・熊・猿・鳥 の動きを模したものだそうです。
私たち人間が日常では行わない変わった動きをするのですが、自分でやってみると不思議なぐらい違和感がありません。そして動きに気持が自然に集中します。
動いている途中の両手に、体液か、気なのかがサーッと流れたり、膨張するような感触があります。
夏バテで下半身がうんざりするほどだるくてたまらない私ですが、気功をやっているときは、そのだるさを忘れていました。
五禽戯 を終えた後、下丹田の前で 気 を練りました。広げたり狭くしたりする両手の間に、確かに何かが漲っているのを感じます。
それから、左の掌に対して右手人差し指を向け、その指をゆっくり廻します。左掌と右指は離れているのですが、右指の廻る動きに連れて、左掌の何かが・・気 が廻るのを感じます。
中国の長い歴史の中で育まれた気功で、身も心もリラックスすることが出来ました。帰庵して昼食を摂って、午後は隣地区の公民館の書道教室へ。書道も中国の長い歴史を抜きにしては語れませんね。
日本とは深い縁のある中国なのに、昨今のNHKなどの報道の偏向には唖然とするばかりです。
昨日の午前中は、中央公民館で気功同好会でした。この同好会では、自分の気を自ら整える「内気功」を習っているのですが、「外気功」も、時折ちょっとだけ行います。
「気を当ててもらいたい人は?」との講師の呼び掛けに、私も手を挙げました。野良仕事の負担のためか、左身の腰から背中にかけての痛みが続いていて・・・と愚痴をこぼしましたら、講師と仲間数人が私の背ろから気を当てて下さいました。温かいモヤッとしたものが背ろから来るのを感じました。
おかげさまで痛みが少し緩和されました。まさに「気」のせいかも知れませんが。
帰庵して、急いで昼食を摂ってから、午後は隣地区の公民館の書道教室へ。夏期は参加者が少なくて、今日の生徒は私を含めて三人だけ。それでも老先生は常に変わらぬ優しさで丁寧に教えて下さいます。
夕方のユキの散歩を終え、鶏たちへの給餌のついでに、産んでくれた卵を採ろうと思い、鶏舎の奥の薄暗いところに設置している巣箱の中に手を入れようとしたら、なにやら棒のようなものが巣箱から突き出ています。ん?こんな棒を入れた覚えは無いが・・と見ると、その棒の先から糸のようなものがチョロチョロ・・・ 蛇の舌だ!
蛇は、追い出しただけでは、また必ずやって来ますから、絶対に殺さねばなりません。マムシではなさそうなのを確かめてから、いったん鶏舎を出て、武器にするスコップを持って鶏舎へ戻りました。
すると蛇は、鶏卵を口に咥えていました。蛇の貌幅の数倍の大きさの鶏卵を。
ヒヨコがもし孵化してまもない小さな雛だったら、間違いなく呑まれていたことでしょう。
巣箱の中の蛇に向って、スコップの先で10回、20回、30回 と突きました。突いている私は、必死の形相だったと思います。
身をくねらせていた蛇も、ついに崩れ落ちて動かなくなりました。小さい蛇かと思っていたのですが、巣箱から出してみたら、1メートルほどの成蛇、滑らかな腹側が怪しげに美しい青大将でした。
殺生戒を破って私が殺した蛇は、これで3匹目になったでしょうか。
私と青大将との死闘!の騒ぎに鶏たちはパニックでしたが、6月8日生まれの茶羽のヒヨコも、6月18日生まれの白羽のヒヨコも、無事でした。人間に譬えるならば小学校高学年ぐらいでしょうか。
急に寒さが緩んだ日でした。
午前中は気功同好会。「気功」というと、気功師等から「気」を当ててもらう「外気功」をイメージされやすいのですが、私たちの同好会では、自分で自分の気を感じるのが主な目的になっています。優しさ溢れる先生(「先生」とは呼ばないで、とおっしゃるのですが・・)の御指導のもと、呼吸を整えながら、軽く体を動かします。身も心も快くなります。
午後は書道教室へ。今日の手習いは「池氷盡・山靄収」。春が動きだした風景ですね。この齢でいまさら「上手に書けるようになりたい」わけではありません。ただ、筆を動かしているときの気持の定まり方が好きなのです。そして八十路の先生の、お人柄! こんな時代の、こんな国に、まだこんなにも純粋に穏やかな方がいらっしゃるとは、一つの驚異です。