みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

白内障の手術結果 その5

2012-02-29 16:53:18 | 健康・病気

手術に関連して数種類の薬が処方されました。手術日の3日前から目薬①を1日4回差しました。手術日以降の5日間は飲み薬2種類を1日3回服用。手術後の目には当分の間、目薬①を1日4回、目薬②と③を1日2回。この目薬①②③を差すときは、5分以上の間隔をとらなければなりません。間違った時に飲んだり差したりしないように、それなりに神経を使います。

白内障は悪性ではないので、どのくらい進んだときに手術をするか否かは本人の考え次第、と言われます。しかし、薬の服用管理等を斟酌すると、あまり高齢になり過ぎないうちに済ませた方が良いのではないかと思います。心身の老化には個人差がありますし、家族の事情にもよるでしょうけれど。悪性ではないと言っても、あまり進行し過ぎていない方が、手術の負担もより軽くなるとも聞きます。

Dscn2221 雪景色も綺麗に見えるようになりました。庭の柿の木にヒヨドリがやってきました。この後、蹲の傍らの万両の実をついばんでいました。鳴き声がうるさくて嫌われがちのヒヨドリですが、懸命に生きているのは他の野鳥と同じですね。


白内障の手術結果 その4

2012-02-28 15:22:47 | 健康・病気

手術が終了したら、即、眼帯が施されました。耳にゴム紐を掛ける形の眼帯ではなくて、目を保護するものの上から接着テープを何重にも貼られました。

手術当日の帰庵は、タクシーに乗りました。慎ましい暮らしにとっては痛い出費ですが、止むをえません。20日のタクシーの運転手さんも白内障を手術済だそうで、話が弾みましたよ。

20日左目手術後の一昼夜は、眼帯装着の左目は使えず、右目だけでの生活でした。私はド近眼でしたから、強い近眼鏡を掛けなければ日常生活が営めません。ところがメガネが眼帯にぶつかってしまいます。メガネのツルは辛うじて耳に届きましたが、不安定です。そこで、ツルの両側にゴム紐を付け、そのゴム紐を後頭部の方に廻しました。その上から、頭に密着するベレー帽をかぶりましたら、一応安定しました。この恰好で、翌21日はバス停まで(片目なので転ばないよう用心してゆっくり)40分弱を歩き、バスに乗り、降りてから20分ほど歩いて病院へ行きました。

21日、病院で左目の眼帯をはずしてもらいました。手術済の目をそっと開けたら、目の前が綺麗に見えるではありませんか! 仄聞していた通りではありましたが、実体験して、やはり嬉しく、安堵しました。喜ぶ私を見て、看護士さんも嬉しそうでした。それから、保護メガネ(度なし。物が目に当たったり、手でこすったりしないように。)を掛けました。

22日右目手術・眼帯装着の後の一昼夜は、左目だけでの生活でした。その左目は、もうド近眼ではないので近眼鏡は不要です。ただし、本来は保護メガネを掛けるべきなのですが、保護メガネは普通のメガネとは形状が異なっている(花粉除けのメガネと同様の形です)こともあって、右目に装着した眼帯が支障となって掛けることが出来ません。「特に睡眠中などに無意識に目をこすったりしないように。」との御注意を肝に銘じて一昼夜を過ごしました。

23日に右目眼帯を外してもらいました。両目とも眼帯は無いので、保護メガネを再び掛けることが出来て安心しました。

術後の目は1~2日間は多少違和感がありましたが、今はほとんど感じません。ただ、パソコン画面を見ていると、目が疲れやすい感じがします。105円の老眼鏡にも起因するのでしょうか?

飼犬ユキの散歩は23日まで近所の方が引き受けて下さって助かりました。24日からは私自身が再開しました。犬との交流はやはり楽しいですね。

今日は当庭にホオジロがやってきて、蹲の水を飲んでいました。上を向いて飲みこむ姿が可愛く見えました。まだ、チチッ と鳴くだけですが、一筆啓上ツカマツリソウロウ! と早口に囀るのももうすぐでしょう。


白内障の手術結果 その3

2012-02-27 15:06:58 | 健康・病気

手術室では担当医師と助手らしき医師、そして看護士さんが3~4人で対応されました。手術中は血圧と心電図が測定されました。手首の血管へ点滴が続けられたのは、万一の場合に必要な輸液が即座に出来るようにとの配慮からだそうです。このような万全の態勢を取るからこそ、白内障の手術は簡単で安全!と言えるのですね。

麻酔は目薬で行われました。手術の間は温泉に入っているような良い気分、と言うわけにはいかず、緊張感と異様な感覚がありましたが、痛みは全くありません。何よりも有難かったのは、医師が施術の状況を分かりやすく説明しながら進めてくれたことです。看護士も実に優しく丁寧に対応してくれました。これによって、緊張感を随分やわらげることが出来ました。

Dscn2214_2当庭の馬酔木が咲き始めました。

濁った水晶体の代わりに入れてもらった眼内レンズのおかげで、周りが明るく輝いて見えるようになりました。春の訪れの喜びも倍加しています。


白内障の手術結果 その2

2012-02-26 14:37:19 | 健康・病気

手術は石岡市内の山王台病院眼科にお願いしました。20日のときも22日のときも、手術前の血圧が130・90ぐらいでした。私は低血圧で、平常時は100・60ぐらいですから、落ち着いているつもりでも緊張していることを、血圧の数字が正直に示したのですね。気が小さい人間であることが、ここでもバレました。

22日午後は1時15分頃から1番バッターの患者さんの手術が始まり、6番目の私は3時頃から始まりました。両目を一度に手術した方もお二人ほどいらっしゃいましたから、平均すると、目玉1つに要した時間は15分ほど、ということになります。前の方が手術室から出てくると、即、次の患者が入室する、という具合でした。

私の手術の後にも更に3人の方が手術を受けられたようです。簡単といってもデリケートな目が相手で、半日に9人の手術! お医者さんには知力、技術力、精神力のほか体力も必要な、本当に大変なご尽力をされていると思います。

Dscn2209 手術前に買っておいた百円ショップの老眼鏡(3度&3.5度)が強すぎるので、改めて老眼鏡(2度)を買ってきました。やはり105円です。今度は丁度良いようです。このメガネを掛けて当庭の山茱萸(サンシュユ)を撮りました。蕾がほんの少しほころび始めています。

車の運転は昨日から再開しました。保護メガネを掛けて、10分程度の近距離のみです。


白内障の手術結果 その1

2012-02-25 14:35:10 | 健康・病気

20日に左目、22日に右目の白内障手術が、予定通り無事に済みました。術後の視力測定結果は、裸眼で0.8、眼鏡矯正で1.0です。

風景を眺めると、木々の冬枝が細い部分まで綺麗に見えます。今朝は当庭にシロハラ(ツグミの一種)が来ていました。真ん丸の目が黄白色に縁どられて可愛らしく、羽根は地味ながら微妙で複雑な色模様が美しく見えました。

濁った水晶体の代わりに入れてもらった眼内レンズは、遠近調整が出来ません。手元を見るときは保護メガネ(度無し)を外して、百円ショップで買っておいた老眼鏡を掛けます。新聞を読んだり、パソコン画面を見るのも短時間なら出来るようになりました。1ヶ月ほど経ったら視力が安定するそうですので、それから遠近両用のメガネを買う予定です。

20日(月)から24日(金)までの5日間、毎日病院へ通いました。「術後の炎症もほとんど無く、傷も順調に癒えているので、26日には入浴してよい」とのお許しが出た時は嬉しかったです。次回の通院は3月2日の予定です。

極めて簡単で安全な白内障手術ではありますが、不慮の事故などの心配が全く無かったわけではありません。順調に回復出来ているのは、お医者さん、看護婦さん、飼犬ユキの朝夕の散歩を引き受けて下さった近所の方、そして御心配下さった皆さまのおかげです。感謝!


天皇陛下

2012-02-19 17:24:33 | 健康・病気

昨日の天皇陛下の心臓手術は無事に終了したとの報道に、私も安堵しました。

若い頃の私は、天皇とか皇室の制度とかは身分差別そのもので、廃止すべきもの、と思い込んでいました。実は現在の私も、皇室の制度には大いなる疑問があるのですが、だからといって、廃止してよいと即断することも出来ない、と思うようになりました。

皇室の他の方はともかくとして、戦争放棄の日本国憲法の精神を身に付けられ、日の丸の掲揚についても「強制にならないようにね」とおっしゃる平成の今上天皇と、子供や年寄や病者や被災者などの弱者へ限りなく深い慈愛の眼差しを注がれる皇后陛下には、尊敬の念を深くしています。

政治が益々ひどくなるこの日本で、天皇・皇后両陛下の御姿は大切な灯です。長生きしていただきたいと、切に願っています。


茶道の稽古と白内障手術

2012-02-15 21:38:32 | 健康・病気

今月は逆勝手を稽古しています。今日は3回目。いつもは右足を動かすときに左足、右手を使うときに左手というふうに、左右の所作が本勝手の反対です。

六畳間の大炉での稽古も、小間での稽古も、変化に富んでいて面白かったですよ。老いた脳神経には良い刺激になりました。

稽古が一段落した後、「白内障の手術を受けますので、3月は稽古をお休みします。」と先生へ申し上げていたところ、居並ぶ先輩方が・・・茶道の大先輩かつ人生のベテラン揃いで、白内障手術にもお詳しい御様子で・・・「そんなに長く休まなくていいはずよ。」「1週間も休めば大丈夫よ。」「3月は釣釜のお稽古が出来るのよ、いらっしゃいよ。」などと口々におっしゃったのでした。

諸先輩のお話の迫力に私はタジタジ 「では、術後の視力の状態を見た上で、改めて先生へご連絡をいたします。」ということにしました。先生と諸先輩からは「手術、頑張ってね。」「お大事にね。」等々のお声も掛けて戴きました。おかげさまで沢山の元気を貰いました。


医療費の助成制度

2012-02-14 11:43:52 | 健康・病気

白内障の手術をお願いしている医師が、「8万円以上は助成制度がありますからね。」と、おっしゃっていましたので、関連のホームページなどを検索してみたのですが、事前の手続きの要否などがよく分かりません。市役所の支所へ行って尋ねることにしました。

Dscn2207 念のために持参した保険証を窓口の職員に提示したら、即、手続きをして下さって、限度額適用認定証 というのを交付されました。この認定証を病院に提出すれば、医療費の支払いが限度額(私の場合は1ヶ月当たり 80,100円)以内で済むことになるそうです。

もし事前の手続きをしないで、限度額適用認定証を病院へ提出しなかった場合でも、助成制度は適用されますが、ただ70歳未満の場合、病院での支払い時に通常通りの自己負担をする必要があるそうです。助成金は事後に交付される、ということでした。

最近の私は、歯科や内科の診療所でも医療費を支払っていますので、これらの医療費も制度の対象になるのか尋ねましたら、原則として医療機関ごとに適用されるので対象外、とのことでした。2万円以上ならば合算されるそうですが。

公的制度の利用については、自分は不得意ではないつもりでしたが、いざ自分が利用する立場になってみると、ずいぶん制度内容が複雑で分かりにくく、かつ多種類の病気を患っているような弱者への配慮が不十分な制度であることを痛感しました。

でも、窓口で応対してくれた職員は、必要な手続きを敏速に処理して下さり、私の愚問に対しても要領よく答えてくれました。申請用紙には印鑑が必要だったのですが、署名と拇印で対応して下さいました。朱肉で汚れた私の親指を拭くためのティッシュを手際よく差し出してくれて、拭き終わったティッシュを私が丸めてポケットに入れようとしたら、サッと手を出して受け取ってくれましたので、そのタイミングの良さに私はニッコリ、それまで無愛想顔だったその男性職員もちょっと微苦笑されましたよ。


白内障の手術予定

2012-02-12 10:31:54 | 健康・病気

自覚症状(メガネを掛けてもぼやける・日差が異様に眩しい)は以前からありましたが、一昨年秋の健康診断で「水晶体混濁」を指摘され、眼科病院で受診しました。近眼鏡を掛けての矯正視力が、昨春段階で右0.9、左0.8。昨夏の免許更新は辛うじてクリアしましたが、昨11月段階で右も左も0.7に落ちました。

白内障は悪性ではないので、手術の要否は本人が不便を感じるか否かで決まります。私は車の運転に不安を感じてきたので、昨11月下旬、手術を申込みました。手術待ちの人が多くて、予定日は3ケ月後の今月下旬に決まりました。

手術と言っても5~10分程度で終わり、成功率は限りなく100%に近いそうですので、心配はありません。ただ、自分の水晶体を抜き取られて、人工のレンズを入れてもらう結果、自身の一部が自身ではなくなる、という喪失感があります。考えてみれば、虫歯の治療で入歯にしたり、詰め物をしてもらうのも同様のことなのですが、目の方が精神的な影響が強いように思います。

入院はしないで日帰り、一日おきに片目ずつの手術です。日帰り手術は家族の付添いが条件らしいのですが、独りの私でも受け入れてくださいました。有難いことです。数日間は眼帯で片目の生活になります。その間は足元が不安・・飼犬ユキの散歩を近所の方に相談しましたら、快く引き受けて下さり、安心しました。

人工のレンズは遠近の調整が出来ません。私は車の運転に必要な視力に合ったレンズをお願いしました。近くを見るときは老眼鏡が必要になります。

手術の後、視力が安定するまで2週間~2か月ぐらい掛かり、新しいメガネはそれから作ることになります。それまでの間は、百円ショップの老眼鏡でしのいだらよい、と聞いていましたので、手術後に買いに行けばよい、と思っていました。でも考えてみれば、手術後の裸眼では近くが見えにくいのですから、買物も不自由になります。そう思って、早速近くのダイソーへ行きました。

当座しのぎのものとしても、老眼鏡が105円で買えるとは驚きですね。年齢を目安にした度数の強めのと弱めのと二つ買いました。更に念のためルーペ(拡大鏡)も買いました。これも105円です。合わせて315円、申し訳ないような額ですね。

白内障手術を済ませたほとんどの方々が、世の中が驚くほど明るく見えるようになった、と喜んでいらっしゃいます。私もそうなるのが楽しみです。