不安定な天気だ。この数日間の暖気の名残りで空気は生温かいが、風は冷たい。どんよりした雲の切れ間から日が差してきた、と思っているうちに、どす黒い乱雲が来たり。
K子さんから電話が来た。落ち込んだ声だ。会った。数日前から不安定な症状で苦しんでいたのだ。昨秋の化学物質過敏症(CS)軽快当初に陥った症状と似ている。
最近のK子さんはCSを忘れさせるほど元気だった。あまりに急な回復でエネルギーが弾けているようだった。それが潜在的な疲労の蓄積となり、反動としての症状が現れたのだろうか? それとも、化学物質が飛散しやすい季節の到来による反応だろうか?
不安定な症状が和らぐとともに、K子さんは内省を深められた様子だった。やがて声にも力強さが戻った。安堵した私です。
喉の痛みが数日間取れないので、クリニックへ行った。待合室にテレビの大きな画面がある。それを見て、目が釘付けになった。
中国武道をやっていたのである。実は昨日、K子さんが「中国武道を習う」と言うので驚いたばかりだ。K子さんは最近、自然が豊かな場所を歩いていると身体が無意識に動いて足を蹴り上げるような武術的所作になることから、中国武道へ思いを至らせたという。
テレビでは「南拳」というのをやっていた。拳を前へ突いたり足を蹴り上げたりの動きが激しい。そして美しい。武闘であると共に舞踏にも見えた。
私が診察を受けている間に、テレビは「太極拳」に移っていた。これも美しい。ゆっくりとした動きだが、片足立ちでの所作が多いし、実際にやるとなると見た目よりもかなり難しそうだ。
「気」のコントロールで化学物質過敏症から劇的に回復したK子さん、次なる挑戦の中国武道で益々素敵になられますように!
籾殻をたくさん戴いたので、燻炭づくりに初挑戦 した。防火用水を用意してから火種に着火。「籾殻燻炭器」を被せ、その上に籾殻を手早く盛る。
最初は火種が消えてしまい、籾殻を除いてやり直し。2回目は写真の通り、白煙が噴出して燻炭化が始まった。
籾殻の表面に燻炭化が現れてくる。そこへ未燻炭化部分の籾殻を掛ける。この作業を2~3時間繰り返す。次第に燻炭化の速度が上がり、最後は一気に進む。
籾殻の半分強が燻炭化した、と判断した時に、籾殻を広げ燻炭器を外す。
余熱による燻炭化が意外に進まなかったのは、気温が低かったためか・・生まの籾殻が結構残ってしまったが、不器用な私の初体験としては満足。
一仕事を終えた籾殻燻炭器も満足そう・・? ジョイフル山新で1380円でした。籾殻燻炭は田畑の土壌改良効果が抜群らしいので、楽しみ!
近所のkSさんから戴いた大島紬の反物を岩間のYさんに仕立ててもらった着物。そのYさんお譲りの帯を締めて、昨日、茶道の稽古に行った。
「逆勝手」の稽古だった。手足の動きが平常とは左右逆になる。頭では分かっても、まごつく。自分の心身が平常の拘りの中にあることを思い知らされる。
掛軸は「三冬枯木花」。虚堂録の一節で「九夏寒巌雪」と続くらしい。常識的拘りを打破せよ、ということか? とすれば、逆勝手にピッタリ。
筆は大徳寺高桐院の剛山和尚。高桐院を創建したのは細川忠興。時々の最高権力者=信長・秀吉・家康に仕えて天寿を全うしたのは、善悪はともかく、稀有の才能あってのことだろう。利休七哲の茶人でもある。正室の玉子(カトリック洗礼名:ガラシャ)は38歳で非業の死(自殺ではないが「自死」と言える)を遂げた。殉教ではなく、武士道精神から、という。
死を畏怖する私は、自ら「死」へ赴く人の境地には、呆然とするばかり・・
興味津々のテーマだが、「図解雑学」と冠せられていても、私にはやはり難しい。(広瀬立成著)
「超ひも」は太さが無い、長さだけのひもだ。宇宙誕生のビッグバンから10の-44乗秒後までの瞬間に存在していた。この時の宇宙は10の-33乗cm、超ミクロの世界だ。時空は10次元だった。この「超ひも」の波動が、宇宙のあらゆるものの根源だ、という。
私が体感で理解できる物理学はニュートン力学と特殊相対性理論までだ。一般相対性理論も量子力学も、人知を超えた世界に思われるが、この2つを統一するのが「超ひも理論」だ。
「死」は、一瞬考えただけで恐怖の戦慄が走る。「生」は・・考えていると影が忍び寄ってくるようにジワリと恐怖に浸されてくる。この宇宙の時空の謎の中に存在していることへの恐怖、だろうか?
気を取り直して、当菜園産の大豆を一掴み、夜に向かって投げた。 鬼は外! 福は内!と大きな声で。それだけで何だか愉快な気分になれたのは、伝統行事の有難みか?