みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

前川喜平氏

2017-06-26 12:33:39 | 社会
前文部科学事務次官の前川喜平氏が、日本記者クラブからの要請に応えて開催された、6月23日の記者会見を、昨夜、YouTube(ノーカット版)で視聴しました。

私は、夜8時を過ぎる頃になると、もう眠くなります。夜間のパソコンの画面は、特に目が疲れてしまうので、出来るだけ見ないようにしています。しかし、この記者会見、見出した途端に、目が離せなくなりました。

読売新聞と官邸との結託の話には、憤りと空恐ろしさを覚えました。官邸は、前川氏を転向させんがために、前川氏の私的生活を暴露する記事掲載の予定を、取引の材料にしたのです。転向すれば、記事を差し止めてやるよ、と。

加計学園問題に関わる重要人物の中で、一人、まだ発言していない人物がいます。それは、学園理事長の加計孝太郎。この人物を、メディアは早く取材してほしい旨、前川氏は語っていました。これも、重要な指摘です。

前川喜平氏の言葉の一つ一つ、表情の一つ一つから伝わってくる誠実な印象は、私の予想をはるかに超えていました。そして、高度でありながら、静かで優しい理性・・・

視聴していて、私は、心を洗われていくような思いでした。就寝時刻が、いつもより1時間ぐらい遅くなりましたが、心地よい眠りを得ることが出来て、今朝は、いつも通り、4時前に起床。スッキリした良い目覚めでした。

早朝食、犬の散歩、犬&鶏への給餌、菜園での野良仕事などの後、7時前に、田んぼ用水ポンプの機場へ愛車で7分ほど。梅雨曇りですが、機場の周りの空と電線とフェンスは、燕たちで賑やかです。田んぼの稲たちは、分けつが急速に進んで、株が大きくなっています。



     

     


暴言・暴行に思う

2017-06-23 08:51:09 | 社会
報道されているアベチルドレンの暴言・暴行には、驚愕を通り越して脱力させられた。離党したらしいが、議員辞職せずに済まされるとしたら、何をか言わんや。

彼女は、パラノイア=偏執病=妄想性パーソナリティ障害 ではないでしょうか? 激しい攻撃性、異常な支配欲など、この症状に合致していると思います。統合失調症に見られるような、生活能力や事務能力の低下は、パラノイアの場合は全くありません。病識(自分が病気だという自覚)もありません。 中年期に発症することが多く、薬効は期待できず、治癒は困難です。

私は、非常に身近な存在だった人が、この病気だったため、長い間、心身ともに抑圧され、苦しんできました。この議員の周囲の人々の苦しみを想います。他人事とは思えません。

チョウゲンボウ

2017-06-19 19:53:36 | 野鳥
朝5時過ぎ、背腰脚痛を庇いながら犬の散歩をしていたら、左側の林から茶系の鳥が1羽、続いてもう1羽飛び出した。猛禽類だ。鳩ぐらいの大きさで、右手に広がる水田の上を低空飛行。チョウゲンボウだ! 当地の環境だったら、いる筈なのに、私は今まで確認できなかった野鳥です。

八郷で出会った(声のみの出会いで、未視認を含む)野鳥は、これで65種となりました。

カルガモの孵化&燕の巣立

2017-06-16 08:59:48 | 野鳥
朝の5時過ぎ、鶏舎が騒がしい。蛇の侵入にしては、鶏声に恐怖感が無さそう。でも、いつもの声と違う緊張感がある。急いで、勝手口から直ぐの鶏舎を覗いた。

いました! カルガモの子が1羽! 孵化してすぐに、高い位置にある巣箱から床面へ飛び降りたらしい。もう、結構しっかりした足取りで歩いている。

近所の御主人に電話連絡しました。この御主人の畑にカルガモが営巣したのだけれど、畑の手入れに人が頻繁に近づいたり、大蛇の来襲の危機があるためか、親鳥が巣に戻らなくなったそうです。保護された卵は、当鶏舎の鶏(烏骨鶏と矮鶏の混血鶏)に託されたのです。

やがて、もう1羽、続いてもう3羽が、巣箱から飛び降りました。残った卵の1つは、残念ながら死産・・・ もう2個は、引き続き抱いてもらっていますが、駄目かも・・・

元気な子どもたち5羽は、代理父?の御主人に引き取られて、鳩小屋の一角に作られた雛用の部屋で育てられることになりました。5羽は、肩を寄せ合ったり、相談し合ったりしているみたいですね。

      

一方、村の田んぼ用水ポンプの機場へ、稼働ONしに行ったら、機場建屋へ引かれた低めの電線に、子燕が1羽、止まっているではありませんか! 巣立ったのです! 近づくと、サッと飛び立ち、一群の群れと一緒に颯爽と空を切り返しています。群れは10羽以上に見えました。あんな小さな巣に10羽以上も潜んでいたとは思えないので、別の燕家族と一緒の群れだったのかしら?

頭上を飛ぶときと、電線などに止まっているときは、子燕が小柄であること、特に尾羽根が短いのが目立ちます。でも、空を大きく切り回すように飛んでいるときは、親燕との区別は私には識別困難です。

カルガモも燕も、一人(羽?)立ちが早いですね。自然と生命の神秘を感じます。

小野越の合鴨

2017-06-13 22:02:51 | 俳句
俳句の会で、小野越の北向観音へ行きました。昔、小野小町が峠を越えて来て、この観音様に祈願したところ、患っていた病気が平癒した・・といいます。

小さいけれど均整のとれた可愛らしい観音堂の周りには、「姿見の池」や、「化粧清水」と名付けられた岩清水や、「硯石」などの小町ゆかりの景物があります。ところが・・2年ぶりに訪れたところ、夏草が茂り放題。猪が出没した跡もあちこちに。その荒れ模様に驚きました。手入れをされていた村の人々の高齢化で、致し方ないのかも・・

          花褪せし定家葛(ていかかずら)や荒れ御堂

周辺は緩い傾斜地で、小さな区画の棚田が続いています。大きな農機が使えない棚田の手入れは大変なことと思います。猪除けの電気柵も張られています。合鴨を飼って、田草取りを任せる「合鴨農法」の田んぼもあります。合鴨のお世話も大変なことと思いますが、除草剤を使わない田んぼのお米は、格別に美味しいことでしょう!



 

 


          羽根小さく武者振いして植田鴨
          

バードウオッチング

2017-06-11 22:24:47 | 野鳥
公民館主催の「バードウオッチング講座」に参加しました。全3回で、1回目は館内で初心者向けのビデオ視聴など。2回目の今日は館外。高浜干拓地(桜づつみ公園周辺)での観察です。恋瀬川に掛かる「愛郷橋」のたもとを下りたところに、9時集合。当庵から愛車で35分ぐらいでした。

「愛郷橋」という名前は素敵なのに、その橋の不愛想な姿にはガッカリですが、河口にほど近い恋瀬川周辺は、風景が伸びやかに広がっていて、いい気持です。脚腰背痛も軽くなったかのようでした。







堤防の上や畦道をお喋りしながら歩いたり、時々立ち止まって手元の双眼鏡で観察に集中したり。講師持参の望遠鏡も覗かせてもらいました。 季節柄、水鳥の姿は稀でしたが、それでも2時間弱で、下記の18種の野鳥を観察(声のみを含む)できました。

キジ カルガモ カワウ ゴイサギ アオサギ コサギ トビ オオタカ ハシボソガラス シジュウカラ ヒバリ ツバメ ウグイス オオヨシキリ セッカ スズメ セグロセキレイ ホオジロ 

主役は、オオヨシキリでしたね。ギョギョシ ギョギョシ と、河原のあっちからもこっちからも、元気な声を発していました。よく見かけるアオサギも、望遠鏡で後姿を見たら、うなじ付近の模様がとっても素敵でした! 



武器は大鍬

2017-06-01 22:33:11 | 
当庵の飼鶏が今、カルガモの卵を抱いている。

近所の人が、カルガモの卵を大事に抱えて、当庵へ持ってこられたのは5月24日。その人の畑にカルガモが巣を作って、卵を産んだのだけれど、親鳥が抱かないまま、巣に戻らなくなった、という。

当鶏舎の巣箱にカルガモの卵を入れたら、烏骨鶏と矮鶏との混血鶏のユウコとフクが抱いてくれた。小柄な身で、大きな卵をそれぞれ4個も!

午後、草取りしていたら、鶏舎でドサッという音がした。鶏たちが只ならぬ声で騒いだ。さては・・覗いたら、やはり蛇だ! 太い蛇身を伸ばし頭部を巣箱に入れている。

三角鍬を持って鶏舎に入り、太蛇を引っ掻き、切りつけた。少し傷つけても、蛇が弱る気配は無く、激しく身をくねらせて逃げ道を探し回る。逃げられてはダメだ。一度狙った獲物を、蛇は絶対に諦めない。逃げても、夜になったら又やってくる。殺すしかないのだ。

三角鍬を止めて、武器を大鍬に替えた。激しく動く蛇身へ大鍬を振り下ろす。1回、2回、3回、・・・10回以上も。頭部に命中すると、途端に沈み込むように蛇身が衰える。

1メートル半ほどもある大蛇だった。尾の先は最後まで微かに動いていた。この世を名残り惜しむかのように。

蛇の命も、カルガモの卵の命も、同じ命。でも私は迷わずカルガモの卵の命を選んで、蛇を抹殺した。私の恣意で命を差別化した。仕方がないことだ、脊柱管狭窄症と圧迫骨折の身で、めげずによく闘ったのだ、と自分に言い聞かせながら、やはり気分が晴れない。