みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

結び帛紗花月

2013-08-21 20:16:30 | 着物

Dscn3674暑い毎日ですが、先週からツクツクボウシが鳴き始めています。夜の虫の声も少しずつ増えてきました。

昨夜は久しぶりの降雨があり、人も田畑もホッと一息。気温もちょっと下がりましたが、それでもやはり蒸し暑い今日、扇風機の風を受けながら紗(シャ 盛夏向きの透けるような生地)の幾何学模様の着物(近所の御婦人から譲ってもらったもの)に着替えて、茶道の稽古へ出掛けました。

稽古は 結び帛紗花月(ふすびふくさかげつ)。私は初体験です。花月では通常は全員が各自の帛紗を用いますが、結び帛紗花月では当初の亭主役の帛紗のみを使います。今日は私が当初の亭主役に当たったので、あまり綺麗には手入れしていない帛紗を他の方に使われる・・ということで、ちょっと冷や汗?!でした。

Dscn3670_2当初の亭主役は、最初に道具(茶碗など)を運び入れてから、帛紗を結び文のような形にして、畳上(写真は帰庵後に板の間で撮影)に置きます。帛紗をいつもと違う形にしただけで、茶室の雰囲気がかなり変わるのが不思議なくらいです。

硝子の水指が納まっていたのは溜精棚(りゅうせいだな)でした。裏千家今日庵にある溜精軒の下地窓に、使い古しの柄杓の柄が用いられており、これに因んで、同様の材が用いられている棚です。

使い古しの柄杓の柄を格子代わりに使うなんて、地味なようでいて実は結構奇抜なアイデアですね。


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