みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

それぞれの緑&いろいろなマスク

2020-04-28 10:03:08 | 暮らし
早朝の濃霞がゆっくり遠のいて、いつもの山並みのシルエットが現れた。里山の雑木たちは人間たちの不安など何処吹く風だろう、それぞれの色合いの若葉の季節へまっしぐら。



ヒマを見つけては不器用な手でいろいろなマスクを作っている。キッチンペーパーや使い古しのハンカチやフキン、晒しの残り布等々を利用した平面マスク。私は鼻ペチャだから立体マスクではなくても、まあいいかと思う。

先日作ったのは、フキンを4分の1ほどに切って使った。これから暑くなるから薄手。布だけだと透過性が高いので、ポケット状にしてティッシュペーパーを入れる、というか、挟むようにしている。

     

このマスクを洗濯するとき、ティッシュペーパーを取り出すのを忘れてはいけない。不織布があったら洗濯も出来ていいかも・・・ 親戚の一人が、身近なところで不織布が入手できることを教えてくれた。台所の排水口などに使う水切り袋だ。ネット製もあるが、不織布製もある。我が家では食べ物屑を捨てないで堆肥の材料にしているから、水切り袋を使っていないが、次の機会に購入して私流の不織布マスクを考えてみようかな。

畑で使う防虫ネットも、ネットではなく不織布製があるよ、とも教えてくれた。当菜園で使っているのはネットだ。ネットに守られて、友人から分けてもらったブロッコリーとキャベツの苗が元気に育っている。私も何とか元気を失わずに生き延びたい。


真実の鬼、炎の心

2020-04-23 09:59:26 | 社会
東京の感染者数が峠を越えたかのようだが、よくデータを見るととんでもない。検査数が相変らず少ないのだ。最近の陽性率(検査人数に対する感染者数の割合)は2割に達している。怖ろしいことだ。
国も都もメディアも御用学者たちも、「自粛、自粛、自粛」と唱えるだけ。感染拡大はお前らが自粛しないせいだ、と責任転嫁したいだけ。

もちろん、自粛が出来る人は自粛するべきだ。しかし、国や都やメディアや学者たちが今やらなければならないことが山ほどあるのに、不作為と誤魔化しばかり。

この事態の真実を、理性の刃で切り取って見せてくれているのは児玉龍彦先生だ。今、私たちを救うために国・都をはじめとする行政側がやらなければならないことを突き付けてくれているのが児玉龍彦先生だ。児玉龍彦先生は真実の鬼であり、炎の心で私たちを救いたいと叫んでいらっしゃるのだ。

児玉龍彦先生が語る真実を、デモクラシータイムスの以下の動画(新しい順)で是非多くの人々に視聴して頂きたい。

①「東京を止めなければ日本が滅びる~コロナが迫る思考の転換」   20200420
②「自粛で東京は救えるか~ウィルスは変異した! PCRと抗体検査」 20200412
③「自分で考えいのちを守れ! 新型コロナと闘うその先の未来へ」  20200408
④「新型コロナ重大局面~東京はニューヨークになるか」       20200403
⑤「金子勝の言いたい放題」NO.9                  20200317

 注:⑤の内容はタイトルと異なり、主な発言者は児玉龍彦先生です。日付は少し前ですが、問題の本質を、実に明快に説いて下さっているので、これも必見ものです。

「山中伸弥による新型コロナウィルス情報発信」のサイトも、貴重な情報を網羅的にアップして下さっています。

児玉龍彦先生、そして山中伸弥先生、有難うございます!

芽吹の空

2020-04-19 14:15:13 | 八郷の自然と風景
昨日の雨風に洗われて、草も木も向うの山並みも何もかも鮮やかだ。



裏山のコナラもクヌギもヤマザクラも芽吹きが進んでいる。見上げる枝々の間や周辺の青空の色が、ひときわ濃く深く見えるのは目の錯覚なのでしょうか?

          海のいろ集めゐしかに芽吹空

アシタバの苗

2020-04-17 09:57:45 | 菜園


アシタバは匂いに癖があるから、天ぷらにしない場合は湯通し(アク抜き)した方が良い、とレシピのサイトでは説かれているけれど、私はこの匂いが何とも言えず気に入ってしまった。

一昨年秋に苗を3株植えたのだけれど、元気に育って若葉を採取できているのは1株だけ。1株は影も形も無くなり、もう1株は息絶えだえの有様。アシタバは冬の寒さにも夏の暑さにも弱い、ということを知ったのが遅過ぎた。

新しい苗を2株買ってきて、先輩?の株の横に植えた。真夏と真冬には、裏山の篠竹の小枝を刈ってきてアシタバの周りに刺すことにしようと思う。



          明日葉の苗植う禍の影払ひつつ

  

昨秋植えたタマネギは力強く成長して、球が少し膨らみ始めた。春のお彼岸の頃に蒔いた春菊の芽には、本葉が覗き出している。

疫病禍で不安な今、もしこの菜園が無かったら、私はどんなにか惨めなことだろう・・・ 菜園に感謝、この地に感謝。


コロナ関連死の始まり

2020-04-15 10:06:25 | 社会
児玉龍彦先生がデモクラシータイムスの4/13付け動画「自粛で東京は救えるか~」に登場し、この国の無策と医療崩壊加速の現実を突きつけ、そして今すぐやるべき具体的な緊急対策を発信してくれている。先生の熱い学者魂からの発言には、いつも感動させられる。

首都圏の現況は、あの武漢が封鎖されたときの状況に比べてはるかに酷い状況であること、にも拘わらず、「自粛」しか切り札がない「慇懃な不作為」の「緊急事態宣言」という無策が続いている日本。

新型コロナウイルスの遺伝子は変異が速い。ヨーロッパやアメリカのウィルスは武漢等のウィルスとは既に異なってきているようだ。これからも更に変異していく。あらゆる分野の叡智を結集して闘い、この国を救わなければならない。


日本救急医学会等が、4/14付け緊急声明を出している。そして「医療崩壊が生じる際の最初の兆候は救急医療体制の崩壊だが、これはすでに実感している」と。

脳梗塞や交通事故等、救急車で運ばれても、病院はベッドも医療従事者もコロナで限界。通常なら救われる命も、たらい回しの末にむなしく果てる、という悲劇。コロナによる死と共に、コロナ関連死が始まっている。

児玉龍彦先生の学者魂

2020-04-12 13:56:44 | 社会
「世に倦む日々」さんのツィートで、児玉龍彦先生(東大アイソトープ総合センター長・東大先端科学技術研究センター教授)の発言を知った。早速、デモクラシータイムスの動画2本「新型コロナウィルス重大局面 東京はニューヨークになるか」&「自分で考え いのちを守れ!」を視聴した。

懐かしいお顔だった。あの原発事故のとき、東大にもまだこんな学者魂のある先生がいたのだ! と感動したのを思い出した。そして今回、あのとき以上の感動を覚える動画だった。

児玉先生曰く、今回の緊急事態宣言は「慇懃な不作為」であり、オママゴトであり、自分たち富裕層は家に居るからお前らは働いて食事などを提供し続けろ、と言っているようなものだ。

厚労省はこれまで、和泉補佐官と大坪審議官が社会保障の切り捨てを第一に仕切ってきた、そのツケが顕わになった。
クルーズ船の報告書には主語が無い。この国は、どのトップも責任を取らない不作為の組織だ。

永寿総合病院(台東区上野)は、多くの感染者(4/11付け病院発表では163人感染・20人死亡)を出し、系列の慶応病院にも感染を広げた。にもかかわらず、病院内の感染状況は明らかにされず、病院長は会見も謝罪もしていない。(この児玉先生の発信の後で、永寿総合病院はHP上で謝罪している。) 受診出来なくなった患者は転院して、更に感染を広げているだろう。

慶応義塾大学病院について、メディアは研修医を非難するばかりだが、大学病院の組織としての責任が全く問われていない。慶応の医師たちは他の多くの病院にも派遣されているから、それらの病院にも感染を広げているのではないか。

3蜜(密集・密閉・密接)を避けるというのは、人から人への感染対策。ところが新型コロナウィルスは、人→物→人 という感染力も強い。例えばドアのノブとか。呼吸器系からの感染だけでなく、食べ物を通して消化器官系からも感染する。

今すぐ第一に必要なのは、真の専門家(東北大学の賀来満夫先生の名を例示された。)をリーダーにすること。そして膨大な検査をシステマティックに実施し、情報工学などあらゆる学問を結集して対策を講じることだ。

皆さんは先ず、自分の命を守らなければならない。そして自分の命を守るには社会が守られなければならないから、真のリーダーを社会のトップに選ばなければならないのです。


急所を突くような発言が続いた。理路が極めて明確だから分かり易い。そして内に秘めた情熱、特に弱者への篤い眼差しが切々と伝わってきた。児玉先生、有難うございます!


機場との別れ

2020-04-05 22:58:06 | 田んぼ
感染拡大で世の中は騒然とし、私自身も不安な日々だが、季節は巡る。村人は田起こしを済ませて、田植えシーズンの到来も間近だ。

2007年から13年間、田んぼ用水ポンプ機場(ポンプの運転管理)を担当してきた私は、足腰が覚束なくなってきたので、昨シーズンを以て引退することにした。新規就農の好漢が後任を引受けてくれたのでホッとしている。

4月5日の朝8時、機場に役員の皆さんが集まった。ポンプの試運転と田んぼへの送水状況の点検、そして取水口付近の泥さらいを行うのだ。事前に委員長から要請があったので、引き継ぎを兼ねて私も参加した。

役員の皆さんは元気で頼もしい人たちなのだけれど、機場に来る機会は少ないし、任期も短いので、作業手順等に不慣れな場合がある。私はヨソモノの婆だし、ましてや今回は引退した身でもあるので、出しゃばってはならないのだけれど、注意喚起しなければ後で皆さんが困るのが目に見える場面では、つい、口を挟んでしまった。

          堰浚へ指図の婆となりにけり

13年間、少々大変なこともあったけれど、ささやかな充実感を呉れた機場に別れを告げた日だった。皆さんの前で委員長から「有難うございました。」と言われて、胸に来るものがあった。歓送迎会は(感染拡大防止のため)中止ではなく延期です、と微笑まれた。風が冷たかったけれど、明るい春の光が雲間から射していた。

       水番を若きへ継ぎて野を帰る


春雷と象徴

2020-04-04 09:56:19 | 暮らし
          吾が夜を覆したり春の雷

真夜中に突然、雷の重い響きで起こされ、慌ててインターネット関連の回線を外した。その前後には半睡の耳に雨脚の激しい音も聞こえた。

今朝の愛犬の散歩時、裏山の山桜も、公園周辺のソメイヨシノも、雨に洗われたためか、ひときわ美しい。山桜の周辺ではウグイスが囀り、シジュウカラ・エナガが飛び回り、コゲラがドラムを叩いていた。山路は、気の早い落花の小紋模様で飾られている。



昨日、コメリで鉢植えのチューリップを買った。定価398円が、時機を過ぎたからか、200円! 時機を過ぎたといっても、選んだ鉢の花はまだまだ元気そう。夕方、菜園の傍らに地植えした。夜の雨を浴びた後に温かな日を受けて、新しい場所を喜んでくれているようだ。感染拡大の不安で弱りがちな心を、暫し癒してくれる。

それにしても不思議に思うのは、天皇陛下が沈黙を続けていることだ。国民がこんなに脅威に晒され、疲弊し、亡くなっている人も
多いというのに、国民の象徴たる地位にある人が、一言の悼みも、ねぎらいも、励ましも発しないとは・・・


山中伸弥先生の発信

2020-04-02 09:28:04 | 社会
山中伸弥先生(1962~ )(2012年ノーベル生理学・医学賞)が3月19日に開設されたサイト「山中伸弥による新型コロナウィルス情報発信」を、遅まきながら拝見して、暗くなりがちな気持を癒すことが出来ている。

オーケストラの楽員の方の「ぼくたちは不要不急。要らないって、言われているみたいで悲しい」との発言が放映されていました。そんなことはありません! 困難な時こそ、芸術やスポーツが人の心の支えとなります。画面越しにも感動は伝わります。会場に行かずとも応援する手段があるはずです。社会経済への影響は前例が無いくらい大きいですが、それぞれの職種で何か手はあるはずです。みんなで助け合い、創意工夫で困難を乗り越えましょう。

先生の大きくて温かで力強い心が、私の心にもじわりと沁みる。現役の知識人としての良識と勇気と行動力に、感慨を深くしています。

3月31日、先生は上記サイトで「5つの提言」を発表されている。

   提言1 今すぐ強力な対策を開始する。
   提言2 感染者の症状に応じた受入れ体制の整備
   提言3 徹底的な検査(提言2の実行が前提)
   提言4 国民への協力要請と適切な補償
   提言5 ワクチンと治療薬の開発に集中投資を


それぞれの提言ごとに分かり易い説明が付されている。誰もが納得できる提言だ。何としても、この5つの提言を国が受け止めて、政策化すべきだと思うのだが・・・