みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

冬紅葉に囲まれて

2021-11-30 14:11:05 | 健康・病気
昨日は当地の友人二人と、蕎麦処「麓」で昼食を共にしました。会食は本当に久しぶりです。電話やメールなどでの繋がりは絶えていませんでしたが、直接会うと、やはり違いますね。話題も多様に広がります。



自身のこと、身近な人のこと、亡くなった寂聴さんのこと。良寛さんのことや、人生論も。ただし、食事中は会話を謹んで、食後にマスクを着用し直してからのお喋りでした。「麓」を囲む冬紅葉を縁側越しに眺めながら、人はみな、それぞれの心の痛みや苦しみや体の病い等を抱えているが、だからこそ分かり合えることがある、と頷き合ったりしました。

今日は後発白内障のレーザー治療を受けました。事前に受けた説明の通り、両目で10分足らずで終わりました。病院の無料送迎で帰庵した頃には、あんなに見えなくなっていた左目も、かなり視力を回復していました。本当に、医療に携わる方々への感謝の念を深くするばかりです。小さな黒い虫のようなものが動き回って見える飛蚊症状は、レーザーで木っ端微塵にされた病巣(水晶体嚢の一部)の残滓だと思います。涙と共に排出されていくのでしょう。

明日からは、冬紅葉がもっと綺麗に見えるだろうと思います。


後発白内障

2021-11-20 05:36:07 | 健康・病気
今月初め頃から左目が酷く霞むようになった。視野の大半に白い靄が掛かったようになる。特に明るい方を見るとほとんど見えなくなってしまう。
後発白内障かな?と思った。

白内障の手術を受けたのは10年ほど前。その時に受け取った説明用パンフレット等で、手術後の数カ月~数年してこのような症状が出ることがあることは知っていた。レーザーで簡単に治療出来る筈。とはいえ、もしかしたら、他の深刻な原因かも?という若干の不安もあった。

眼科に電話して受診の予約をした。今月の予約は既に埋まっていて、12月以降しか空いていないが、11/ 18の10時だけキャンセルがあったためか空いているという。この世の多くの人々は、私と同様に病気の不安と共に生きているのだ。

11/18、視野が不安定なので、いつも以上に安全運転を心がけて、愛車で30分ほどの眼科へ行った。看護士さんに「後発白内障ではないかと思って、来ました。」と申し出て、検査をしてもらってから、診察室に呼ばれた。やはり後発白内障という診断だった。

白内障の手術では、水晶体を包む袋の前嚢(のう)部分を切開して濁った水晶体を超音波で砕いて取り出し、残った後嚢の中に人工のレンズを入れる。
この後嚢に残った水晶体上皮細胞が増殖して混濁を起こすのが後発白内障。白内障手術を受けた人のうち約2~3割の人に発症するという。

医師の話では、「後発白内障」を患者さんへ説明するのに時間を要することが多いらしい。もしかしたら、白内障の手術が失敗だったのではないかと疑う患者さんもいるのかも知れない、と私は推測する。医師という仕事はさぞストレスが多いことだろう、と改めて思った。

11/30に、レーザーで濁った後嚢を切除してもらう予定。当日は車の運転は出来ないので、病院の無料送迎を申し込んだ。無料送迎とは本当に有難い!




無になった人の遺骨

2021-11-13 10:14:38 | 自分史
死んだら「無」だから、お墓のことは遺族の勝手に任せていいのかも知れない。
しかし、自分の遺骨が墓石の下に閉じ込められるのを想像すると、あまりにも不本意だ、と思ってしまう。
第一、私には、先祖代々の墓とか、入るべきお墓が無い。

当地の小さな山寺に「樹木葬」(散骨)の受入れ用地が整備されたので、私は生前予約した。5年ほど前のことだ。

亡父の遺骨は、行き場が無くて、隣県の納骨堂に預けられっぱなしだった。
亡父は死んだのだから、「無」の筈なのだが、ロッカーのような小さな空間に閉じ込められている遺骨のことを思うと、何だか可哀そうでならなかった。

私が生前予約している樹木葬の地へ、亡父の遺骨を散骨しよう・・・  私の体がまだ何とか動く内に。
先の夏の終わりに決意して、他の遺族の了解も得て、お役所から「改葬許可証」を交付してもらった。
隣県の納骨堂から亡父の遺骨を引き取ったときは、安堵して、不覚にも涙がこみ上げた。亡父は「無」なのに。



樹木葬(散骨)するまで暫くの間、当庵内に安置している。遺骨の前に座ると、亡父に関する記憶が働いて、昔のことが様々に思い出されて、胸が一杯になる。
遺骨の前に飾っている小さなお地蔵さん2体は、親友の手作り。 お地蔵さんと一緒に亡父も微笑んでいるような錯覚を覚える。


マインドコントロール下の人の心

2021-11-01 14:31:03 | 社会
新自由主義の先鋭が4倍近い議席増。
「新」とか「自由」とかが並んでいる「主義」だが、強者の、強者による、強者のための金儲け主義のことだ。
そんな党へ、弱者が「現状変革」の希望を託して選んでいる。
オーウエルの「1984年」の世界。マインドコントロールの世界だ。

人は、理屈だけでは動かない。
政策の妥当性や「共闘」の数合わせだけでは、マインドコントロール下の人の心は動かない。

山本太郎さんに見習ってもらいたい。
弱者を愛し、真実を追求し、本気で現実を変えようとする、熱い心に見習ってもらいたい。