みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

良寛さん  その10《法華と『法華経』》

2021-06-19 15:25:40 | 社会・経済
口を開くも法華を謗り 口を杜ずるも法華を謗る
法華 云何んが讃ぜん 合掌して曰く 南無妙法華


これは、良寛さん著「法華讃」の冒頭で「開口」と題した部分である。
そもそも「法華」とは何か? 解説文を書いた竹村牧男氏は「諸法実相」のことだという。悟りの世界でもあるという。私なりに言えば、存在や世界や宇宙、すなわちあらゆるものの真実、のようなものだと思う。

法華、それは言葉では言い表せないから、口を開いても口を杜じても法華を謗ることになるのだ。

竹村牧男氏の現代語訳は次のようになっている。

口を開いて『法華経』を讃嘆すれば『法華経』を謗ることになり、口を閉じて『法華経』について何も言わないとしても『法華経』を謗ることになる。さあ、『法華経』をどう讃嘆すべきであろうか。自ら代って答えよう、合掌して言う、南無妙法華。

氏は、法華=『法華経』と解釈されている。しかし、良寛さんが『法華讃』全体で一貫して説かれていることからすれば、法華=法華経はあり得ない。良寛さんが讃嘆しているのは法華であり、『法華経』など不要で、足蹴にしていい対象であり、弄ぶ対象なのだ。




古賀茂明氏の記者会見

2011-08-12 20:53:26 | 社会・経済

改革の旗手ゆえに辞職を迫られた官僚として衆目を集めている古賀茂明氏(経済産業省内閣官房付)が、8月11日、自由報道協会主催の記者会見に招かれました。http://www.ustream.tv/recorded/16571712/highlight/193817(↑クリックしてご覧ください)

原子力損害賠償支援機構法や再生エネルギー促進法の欺瞞性、官僚組織へのチェック機能不在の現状等々、質疑に答える古賀茂明氏の話は論理的かつ現実的です。電力会社が地域の産業界の支配者のように振舞うことが出来るのは、例の総合原価方式に起因している、という説明には目からウロコでした。

ご自身の身の振り方についての質問に対しては、仕事を与えられない状態が続くのであれば、いったん外に出て(民間人となって)、そして現行の官僚組織が破綻(するであろうから)した後に復帰して働きたい とのことでした。