昨夜のことですが、携帯電話の呼出音が鳴りました。画面には登録されていない番号が表示されていたので、不審に思った私は躊躇と警戒の念を持ちながらも電話に出ることにしました。
遠慮がちに名乗られたその声は、懐かしい故郷の同級生の旧友でした。世間知らずの少女時代の私のそばに、いつもさりげなく付いていてくれる、そんな友でした。
半世紀ほどの間、中断はあったものの年賀状の交換だけ続いていたのですが、今年も来る筈の彼女からの年賀状が来ませんでした。数年前から深刻な病気を患って闘病中であることを承知していたので、どうしても暗い想像がよぎり、敢えて私から様子を問い合わせるような気持にはなれませんでした。
暗い想像を一挙に晴らすような明るい声で、すっかり快癒したことを話してくれました。闘病の様子を改めて聞いて、生死の境にいたと言ってもいいくらい大変な状況にあっても、平静に事態を受け容れた上で闘病に努めた彼女の精神の軟らかな強靭さに、感銘を受けずにはいられませんでした。私にはとても出来なかったでしょう。
年賀状の作成は、新しいアプリの操作に失敗して送ることが出来なかったとのこと。事情が分かった今となれば、笑い話ですね。
今朝は一面の霜白。庭の侘助椿の花びらの縁を霜の小片たちが飾っていました。
遠慮がちに名乗られたその声は、懐かしい故郷の同級生の旧友でした。世間知らずの少女時代の私のそばに、いつもさりげなく付いていてくれる、そんな友でした。
半世紀ほどの間、中断はあったものの年賀状の交換だけ続いていたのですが、今年も来る筈の彼女からの年賀状が来ませんでした。数年前から深刻な病気を患って闘病中であることを承知していたので、どうしても暗い想像がよぎり、敢えて私から様子を問い合わせるような気持にはなれませんでした。
暗い想像を一挙に晴らすような明るい声で、すっかり快癒したことを話してくれました。闘病の様子を改めて聞いて、生死の境にいたと言ってもいいくらい大変な状況にあっても、平静に事態を受け容れた上で闘病に努めた彼女の精神の軟らかな強靭さに、感銘を受けずにはいられませんでした。私にはとても出来なかったでしょう。
年賀状の作成は、新しいアプリの操作に失敗して送ることが出来なかったとのこと。事情が分かった今となれば、笑い話ですね。
今朝は一面の霜白。庭の侘助椿の花びらの縁を霜の小片たちが飾っていました。