みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

初めてのお蕎麦屋さん

2016-11-30 22:49:03 | 
「麓」というお蕎麦屋さんへ初めて行きました。当庵からは愛車で10分ほど、勤王志士:山懸大弐の墓がある泰寧寺の南側道路を東へほんのちょっと回ったところ。道路脇に幟が並べてあるので、迷わずに済みました。

お店の建物はご自宅を兼ねているらしく、家庭の一室・・広めのお座敷、という感じですが、梶谷胖さんの陶芸作品が飾られていたり、綺麗に整えられていました。友人と二人で行く、と事前に電話しておきましたので、小さめの座卓に予約席の札が載っていました。大きな座卓には十余人の御婦人グループが集っていらっしゃいました。ほかに低めながら椅子席も用意されていたので、膝の具合が・・というときも安心ですね。

すぐに運ばれてきた温かい蕎麦茶を戴きながら、笑顔がゆたかな接客役の御婦人に「野菜天せいろ」2つを注文。@1050円です。

連れの友人は私よりずっと若いけれど、とても賢くて、難しい人間関係や病苦を耐え抜いた経験もあり、そして私の気持に寄り添ってくれるのが何より有難く、お話ししていると心が安らぐのです。言葉を素直に口に出せる、というか・・ そんなお喋りをしていたら、ほどなく「野菜天せいろ」が運ばれてきました。

お蕎麦がとても綺麗に盛られていたので目を見張りました。お蕎麦の味が分からない私ですが、通の友人によると上等!とのこと。焼塩が添えられた天ぷらはサクサク! 小さいながらデザートの蕎麦ゼリーが付いているのも嬉しかったです。更にコーヒーがサービスされました。私はコーヒー駄目人間なので遠慮しましたが、コーヒー党の友人はニコニコでした。

満足してお店を出ようと玄関へ下りたら、接客役の御婦人と共に店主御夫婦もお見送り。温顔の御主人に上品なお顔立ちの奥様がエプロン姿で寄り添って。

友人の話では、店主の御主人は八郷支所長を務めた後に役所を退職後、この蕎麦処を開店されたそうです。国民宿舎「つくばね」の売出メニューの「手打そば」は、この御主人が「つくばね」の担当職員だったときに考案し実現した、とか。だから、退職後とはいえ「蕎麦打ち歴は長いのよ」ということでした。

老病悩を忘れて、穏やかに過ごすことが出来た貴重なひとときでした。

レストラン ’スタインベルグ’ 

2016-09-20 17:27:41 | 
関西在住の息子夫婦が来てくれました。多忙な日程を縫ってのトンボ返りだけれど、仲良く助け合いながら暮らしている様子の二人を見ると嬉しくなる私です。日頃私がお世話になっているご近所に3人で挨拶廻りしました。

昼食は「レストランふらの」でお蕎麦のつもりだったけれど、臨時休業との告示にがっかり。気を取り直して、医師会病院内のレストラン「スタインベルグ」に行きました。バイキングのランチが770円。コーヒー付きで870円。値段が手ごろで、それなりに美味しい。病院関係者を主たる客層として予定しているような雰囲気だけれど、一般客も自由に利用できる。洒落ているような、洒落ていないような、ミスマッチ感が漂う雰囲気が興味深い。スタインベルグって、希少なピアノの製造会社の名前らしいけれど、どうしてこんな名前をレストランに付けたのかも不思議。

私はコーヒーは飲まないけれど、飲んだ息子たちはいい味だと言っていました。

「甚八」の昼食会

2016-03-13 14:06:54 | 
同じ齢頃の女友達と4人一緒に昼食会。とりとめもない雑談の中に、さりげなく大事な話を織り込み合いながら。「甚八」のメニューは値段もお手頃、味もお手頃、量は多め。首都圏在住の一人は、注文したモツ煮込みのボリュームに驚いていた。ちくわ天も意外に?美味しそう。天ぷらうどんを注文した私は、食べ切れないだろう・・と思ったけれど、お喋りしているうちにいつの間にか完食!

           
    


ありふれたレストランですが

2015-02-11 14:14:27 | 
愛車を20分ほど走らせて、茶道仲間の一人と昼食を共にしました。

当地方では外食の機会が至って少ない。だから今日はちょっとばかり非日常的な時間を過したことになる。外食産業も当然少ない。人口密度も薄いからレストランなどはごく疎らに点在するだけ。でも需給のバランスが程よいのか、どこも程よく利用されている感じだ。今日の昼食もそんなレストランの一つ。

メニューの最初に「当店自慢の≪おらが豚丼≫」とあるセットを注文した。メインの豚の甘味が窓ガラス越しの春めいた日差と相まって幸せ気分を齎してくれた。味噌汁の小椀に箸休めの小皿が4枚だったかな、添えられて、それなりに誠意が込められている。

一緒の友人は店長とも店員とも、そして出入りする他の客たちの幾人かとも顔見知り。私とのお喋りの合間に軽く挨拶を交わしていた。こういう人間関係があればこそ、料理への「誠意」とサービス精神も必然的に供されるのでしょうね。ありふれた外観ながら、なかなかどうして心穏やかに過ごせる良質の時空間のレストランです。


友人からは桜餅のお土産を戴きました。一足早い春の色って嬉しいものですね!

紫蘇ジュース

2014-07-28 14:29:41 | 

Dscn0765_2 梅雨明け後の猛暑を受けて、あちらの田んぼもこちらの田んぼも穂が出てきました。早稲の田は早くも穂を垂れ始めています。

当菜園の紫蘇も勢いが増して生長したので、恒例の紫蘇ジュースを作りました。

Dscn0774 作り方は畏友からの伝授。材料は、紫蘇の葉300g に対して砂糖1㎏・リンゴ酢500㏄・水1800㏄。

①先ず、晴れた昼間に菜園の赤紫蘇を株ごと引き抜き、日陰で葉を摘みます。虫害などで傷んでいる葉は除きます。
②積んだ葉をビニール袋に詰めて、計量します。雨や夜露で濡れている葉は計量に適しません。葉は埃を被っているので、洗ってからよく乾して後に測るという方がいますが、手間の掛け過ぎでしょう。
③計量後に葉をよく洗って、埃などを洗い流します。
④大鍋に紫蘇の葉と砂糖と水を入れ、強火に掛けます。沸騰したら弱火にして20分位ことこと煮ます。
⑤火を切ると同時にリンゴ酢をドドドッと入れます。リンゴ酢ではなくてクエン酸を使う方が多いようですが、リンゴ酢の方が香りがいいような気がします。
⑥大鍋に出来上がった紫蘇ジュースの元を、濾したら完成。私は、空瓶等にジョウゴを乗せ、そのジョウゴにガーゼを掛けて、お玉で一杯ずつ注ぎます。
⑦大鍋底に残った紫蘇の葉は、まだ沢山のジュースを含んでいるので、一握りずつ絞って利用します。まだ高熱を孕んでいると火傷の危険があるのでご注意ください。
⑧粗熱が取れたら、冷蔵保存します。
⑨好みに合わせて3~5倍くらいに薄めて供します。夏は冷やして夏バテ快復の一助に。冬は温めても美味しいです。

不器用で料理が大苦手の私ですが、この紫蘇ジュースは簡単に作れて、透明なワインカラーが見た目も綺麗で、お裾分けすると喜ばれます。

砂糖は、上記の分量ではやや多めかも知れません。私は1割引きぐらいで作っています。

赤紫蘇を使うのが一般的ですが、青紫蘇でも作れますし、香りは青紫蘇の方が上、という評価もあります。ただ色が淋しいので、赤紫蘇を混ぜて作るという方法もお勧めです。


石焼ビビンバ

2014-05-02 16:17:00 | 

知人宅でビビンバを御馳走になった。直火で焼かれた石の容器で出された。

Dscn0539ビビンバは韓国で一般的な料理(混ぜ御飯)らしいが、石焼ビビンバは、在日韓国人が考案したものだという。

知人は友人の在日韓国人 から花崗岩製の容器を一つ譲ってもらって以来、石焼ビビンバの魅力にはまり、容器も買い増しして、料理の腕を上げた様子。

触ると火傷するであろう石の中に彩りよく盛られていたものや、真中に落とし込まれた卵の黄身を、匙で豪快に混ぜて戴く。否が応でも気分が高揚してしまう。

Dscn0540在日韓国人の歴史、そしてヘイトスピーチ等の現状には、1人の日本人としての罪悪感が私にもある。そんな思いが淡い影となって胸をよぎりながらも、美味を堪能しました。