怪しげな空模様だったが、首都圏からsUさん・aHさん・yEさんが来てくれた。かっての職場仲間で、aHさん・yEさんは現役だ。
まず「鳴滝」へ案内。昨日からの雨で、木々も足元もしっとり濡れている。数十メートルの岩肌を、滝水が勢いよく伝い落ちている。
すぐに sUさん・aHさんが滝沿いの険しい石段を上り始めた。身軽な二人は、たちまち小さな後姿に。右写真で見えるかしら?
その二人を、下からyEさんがパチリ。
yEさんも上った。鳴滝の魅力に3人が喜んでくれて、私も満足。
次に向かったのは、こんこんギャラリー。「花と篭と石鹸三人展」だった。花はブリザードフラワー。美しく個性的な作品群を鑑賞し、買物も楽しんだ。猫好きの三人は、猫を11匹飼っているという相客と話が弾んだ。陶芸家でギャラリーの当番役の飯田さんは、自家製の「どぶろく」をサービスしてくれた。
空は時折ザッと降ったり明るくなったり。お昼は「しげふじ」で新蕎麦。十割だけれど食べ易いのは、細めだからか? お豆腐と卯の花の美味しさに皆で感嘆。店主と地元の農家が共同して再興した地酒の「渡舟」も賞味。この酒米は、山田錦の父親に当たる、と聞く。
雨も上がり、午後は当庵で抹茶を点てた。先般、eTさんから譲ってもらった漆塗りの茶櫃の蓋を盆に見立てて、「盆略点前」とした。茶器は、先日E師から賜った輪島塗(一閑張り)の大棗で、「菊唐草」。
aHさんは、犬も大好きらしく、当庵の飼犬のジュンをすぐに手なづけて、隣りまで散歩してくれた。
再び愛車を駆って、筑波山麓の「駒村清明堂」へ。水車が、ガッタン、ゴットン働いていた。橋脚のような木柱が支える木製箱樋に引かれた山清水が、水車の上から掛けられている。
水車小屋の中を覗いたら、線香の材料となる杉の乾し葉が搗かれていた。線香の買物の時は、堂のご主人や奥様とひとしきり話が弾んだ。
JAの温泉施設「ゆりの郷」へお送りして、三人と別れた。
遠来の三人のおかげで、私も改めて八郷の魅力を再認識した。
帰庵の頃には、空を厚く覆っていた雲の底から、鮮やかな夕焼が輝いていた。犬のジュンにとっても、皆に可愛がられ、たくさん散歩もしてもらって、満足の日、だったことだろう。