みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

ドクダミの花

2014-06-08 14:04:37 | インポート

都会で暮らしていたとき、世間の人々がドクダミを毛嫌いしていることに反感を覚えていた。あんなに美しい花が咲くのに・・と。薬効もあるし、匂いは独特だけれど悪臭というほどではないのに、と。

当地では至るところでドクダミに出会う。無意識に踏みつけたときに発する臭気の強さは相当のものだ。

その根は地下にしぶとく張りめぐらされ、地表に顔を出した葉茎を抜いても抜いても後から後からまた顔を出す。人様の土地なら許しても、自分の庭や菜園に顔を出されると、嫌な奴だと思ってしまう。

でもその花はやはり美しい。清楚なような、そうでないような。淋しそうなような、そうでないような。

Dscn0647 雨がしとしとと降ったり止んだりの今日。山路の小暗がりにドクダミが群れ咲いていた。私の下手な撮影では、この花の魅力は幾らも伝えることが出来ないが。