みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

戻り梅雨?

2013-07-31 14:11:10 | 俳句

先週まで荒れ模様の天気が続いて、当地でも大雨・洪水・雷注意報が発令される日が多く、水番の私は、用水路の溢水予防のため堰のゲートを上げに行ったり等で、疲れ気味でした。日が暮れてからの外出はめったにしないのですが、こんなこともありました。

     注意報出て見回れば蛍の田

Dscn3625戻り梅雨のような空模様は今週も続いていますが、降る雨は穏やかになりました。未明からの雨も今朝はほぼ上がり、犬の散歩、犬・鶏への給餌、菜園の草取りなどの後、愛車で田んぼ用水ポンプ機場へ行きました。風景の向こうは梅雨霧のよう。

Dscn3617_2機場の門扉の角に、何故かいつも居るアオガエル。大きくて重い鉄の門扉をガラガラと開けると、慌てて跳び下りることもありますが、翌朝にはまた同じ場所に居ます。門扉を閉めるときは、うっかりすると潰してしまいそうで、私の方がヒヤヒヤしています。こんなところが、どうして居心地いいのかしら? アオガエルの貌を見詰めても、その気持は私には分かりません。

Dscn3622ポンプ運転操作の前に取水口付近の状況を確認するため、用水路に近付いたら、足元前2m付近の視界を青く輝くものがサッと横切りました。「飛ぶ宝石」と云われる翡翠(カワセミ)です! 胸が高鳴りました。毎年ここで1~数回出会うことが出来る僥倖です。今夏も雌雄でランデブーして、愛の結晶を育ててくれますように。

Dscn3639周りの田んぼは出穂期。稲の受粉のためにはもう少し日照が欲しいところなのですが・・・ 当庭の紅葉葵も咲き始めましたが、曇り空を仰いで、太陽を恋い求めているかのようです。

Dscn3635旱も困るし、雨ばかりも困ります。Dscn3632
当菜園の大豆や人参や小豆等の幼い芽たちも、Dscn3637どうか無事に育ってくれますように。


警鐘! 東電の事故原発に再臨界の恐れ

2013-07-28 14:53:23 | 原発

Dscn3613「天然原子炉と福島原発事故ー地球化学者黒田和夫の遺したもの」(岩波の「図書」7月号)と題した、小嶋稔(1930~東大大学院名誉教授 地球惑星科学)氏の論稿に、恐るべき冷厳な事実を突き付けられました。

・・福島第一原子力発電所一号炉のメルトダウンした核燃料が再臨界を起こし、大規模な核分裂反応を起こすのでは、との危惧を払拭し切れない。

もしそのような事態ともなれば、東日本が壊滅するとの菅元首相の警告が現実のものになってしまう。

1952年頃、黒田和夫(1917~2001 地球・宇宙化学者)は、ウラン核分裂連鎖反応は(原子炉内だけでなく)自然界でも起こり得ると主張した。

1972年9月フランス原子力庁が発表したガボン共和国(アフリカ)での「オクロ(鉱山)天然原子炉」発見は、再臨界は原子炉内に限らず自然界でも起きる事を証明した。

(同原子力庁は、オクロ鉱山のウランの)同位体異常は20年程前に黒田が予言した天然原子炉仮説でほぼ完全に説明できる、と結論した。

・・福島第一原発一号炉のメルトダウン・デブリ(=堆積物)ウランが置かれている環境は、豊富な水の存在、そしてウラン235 の濃縮という、核分裂連鎖反応を起こす二つの重要な因子が高くなり、「オクロ天然原子炉」の環境に、より近づくことになる。

Dscn3616_3東電の事故原発の状況は、再臨界を起した天然原子炉に近似している、というのです。

・・メルトダウンした燃料デプリが不幸にしてもう一つの「オクロ天然原子炉」にならない事を願い、黒田の遺訓を活かして、この深刻な問題に一刻も早い対応を訴えたい。

マスコミは全く無視しているけれど、多くの人に聞いてほしい警鐘です。そして何とか対策を打ってほしいです。


心の中で応援

2013-07-27 15:18:12 | 家族

久しぶりに息子が来庵してくれました。忙しい仕事の合間のとんぼがえりでしたが。

Dscn3610昨年頭、念願の開業をした息子です。厳しい経済情勢の中ですが、地域の方々の信頼を得ることをめざして、お嫁ちゃんと一緒に頑張っているようです。私に出来ることは、心の中で応援するだけ。

料理下手の私が、私なりに一所懸命?作ったカレーライスをお替りしてくれて、嬉しかった!

朝から雷が鳴ったり、局所的な短時間豪雨だったり、荒れた天気の今日ですが、息子を最寄り駅まで愛車で送るときには青空が少し広がって、風景が明るくなりました。


二重思考

2013-07-22 10:31:51 | 八郷の自然と風景

Dscn3597もやっとした雲が広がって筑波嶺が霞み、ほんの少し青い空も覗いてはいますが、パラパラと雨が降りかかったり、妙に不安定な今日です。

家族を愛し、隣人に優しく、平和な世の中を尊び、大地を耕してきた人々さえも、アベジミンに投票する現実を見せつけられました。結果は大方の予想通り。

ジョージ・オーウェルの「1984年」が頻りに思い出されます。1949年刊行当時は、やや荒唐無稽にも受け取られたかも知れないこの小説が描く社会が、私達の国で現実のものとなってきたのを感じます。

「1984年」においては、支配者は人民に命令する必要がありません。人民の側が自ら支配者の思惑通りに思考し、行動するからです。何故そうなるか? 歴史が改ざんされ、無かったことは在ったことに、在ったことは無かったことになっているから。情報は全て支配者が作り、各家庭に届けられるから。

「1984年」においては、戦争とは平和のことであり、自由とは屈従のことです。ダブルシンク=二重思考が健全な精神と見なされます。

この国の今は、近隣諸国に戦争を仕掛けることが平和を守ることであり、自由主義とは特定の強国に屈従することであるようです。

Dscn3605TPPに反対し、原発に反対する人々の多くが、それらを推進するアベジミンに自ら進んで投票しているのです。兄や父や祖父母を戦争で殺された人々さえも、憲法9条破棄を狙うアベジミンに投票しているのです。

山本太郎さんが言うように、「アベジミンへの投票、それは赤紙(徴兵)となって返ってくる」というのに・・・

Dscn3604消費税増税、原発再稼働、TPPによる国内経済の破綻、国防軍の創設等々、怖ろしい時代が始まりそうです。しかし、アベジミンの当選議員といえども、人々の苦しみと願いに無頓着な人ばかりではないでしょう。それら党内抵抗派?の増殖を期待したいのですが、甘いでしょうか。

臆病で不言不実行の私が言うのはおこがましいことではありますが、護憲勢力側も、惰性的な思考と行動を反省し、山本太郎さんの純粋な心と真実の言葉によく学んで、もっと支持の輪を広げてほしいと思います。


今思えば

2013-07-18 16:09:18 | 健康・病気

のろのろと台所仕事をしていたら、窓の外から「korei さん大丈夫?」と声が掛かりました。近所の御婦人です。

一昨日から持病(と言っても年に10回弱程度ですが)の頭痛に悩まされていた私は、昨日、この方に愚痴をこぼしたのでした。「若い頃は薬(デパス錠)を呑めば一晩で治っていたのに、齢を取ってからは2~3日も続いて」などと。

三日目の今日、痛みはもう小さくなりましたが、蒸し暑さと薬の副作用もあってか、心身ともにボンヤリしていました。心配してもらって有難く、ついでに少しお喋りをしているうちに少し元気を回復しました。

この頭痛が持病となったのは、現役で勤めていたときです。私の勤務経歴の中で最も困難な仕事(関係機関の調整の類でした)に遭遇し、乏しい知力・行動力を精一杯使って、何とか乗り切ってからまもなく、頭痛なるものを初体験したのです。「緊張型」と言われる頭痛ですから、偏頭痛のような激痛ではないのですが、しばしば吐き気を伴い、実に不快で、日常生活に支障を来たします。

あの困難な仕事を乗り切ったとき、高揚した達成感・充実感があったのは事実でした。でも今思えば、その仕事とは、所詮は人間社会がたまたま作り上げた虚構の中の波風に過ぎなかったのではないか、と。この大地の片隅にうずくまって1本の草を抜き取るほどの実在感も無かったのではないか、と。


旱&獣害

2013-07-14 14:12:40 | 菜園

旱が続いて、当菜園の土もカラカラです。例年だったら、茄子・胡瓜・ピーマンなどの株周りには麦ワラをたっぷり敷いて、乾燥防止を図るのですが、今季は麦ワラを入手できませんでした。いつもワラを分けて下さっていた近所の方が、もう小麦栽培から撤退されたからです。輸入小麦に太刀打ちできないからのようです。

Dscn3583南瓜の株周りにも、例年だったら麦ワラをたっぷり敷いて雑草の繁茂を抑えていたのですが、今季は裸土のまま。草取りが大変です。それでも「えびす」の実が育ってきたのを楽しみにしていたのですが、今朝、見てビックリ! 何者かに齧られていました。鋭く深い歯跡です。

Dscn3584夜間に齧られたようですから、昼行性の鴉や雉や鳩ではありません。おそらくハクビシンだと思います。糖度の高い実が大好物で、一度見つけると、毎晩通ってくる、とか。「えびす」の収穫は諦めるしかないようです。

Dscn3585おなじ南瓜でも「白爵」の方は無事です。被害を免れているのは、偶然なのかどうか。せめてこちらだけでも収穫を期待したいのですが・・


モンペで体操!

2013-07-08 16:33:35 | 暮らし

Dscn3570今日も朝から暑いけれど、体調は悪くありません。午後はトンボ模様の木綿のモンペを穿いて、愛車で10分の「農村高齢者センター」へ行きました。

Dscn3571_24月から始まった社会福祉協議会主催の体操教室、今日で12回目、最終日です。

講師の木村幸子先生は(後ろの日の丸はセンター側が掛けっ放しにしているもので、木村先生のお気持とは無関係です。念のため)、明るく楽しく雰囲気を盛り上げてくれて、とても素敵! 

Dscn3574生来、運動がまるで下手で嫌いだった私も、すっかり乗せられて皆勤です。記念の集合写真も配付されました。この体操のおかげで知り合いも増えました。


来なかった夕立

2013-07-07 21:01:06 | 八郷の自然と風景

7/4、カナカナカナ・・・と初ヒグラシ。その後早々と梅雨明けしたらしく、覚悟していたこととはいえ、昨日から大変な蒸し暑さです。

Dscn3559でも昨日は、午前中は中央公民館の同好会で気功、午後は瓦会公民館の同好会で書道。身体と心が安らぐひとときを過ごしました。

当庵の周りは高木が葉を繁らせていますし、風通しも良いので、同様の気候でも都会に比べると、かなり過ごしやすいのではないかと思います。それでも今日の午前中は体調不安定で、朝4時過ぎに起きてからの犬の散歩と犬&鶏への給餌、田んぼ用水ポンプの運転操作、庭の草刈り、洗濯物干し、そして朝食を済ませたら、もうグッタリ。なんとか東京新聞だけは読んで、後は昼近くまでゴロゴロしていました。

昼頃に掛かってきた電話は、某参議院議員立候補者の後援会から。政治に希望を持つことを殆んど無くしてしまった私には、電話をくれた後援会の方が、義理や利害関係もあっての参加かも知れませんが、一所懸命にやってらっしゃる御様子が羨ましいような、不思議なような・・・

マスコミが流す選挙報道には、鬱陶しい思いばかりの私ですが、東京選挙区に立候補している吉良よし子さん(30歳!)は明るくて率直、毅然としていて、一服、イヤ万服!の清涼剤ですね。

ゴロゴロしたおかげ?か、午後は少し人心地を取り戻して、家計簿の6月分を集計。食費が1ヶ月で8千円台だったので(時折1万円を超すときもあるので)満足。

Dscn3566午後4時前頃から気温が下がると共に、空模様が怪しくなってきました。夕立が来ないうちに、と思い、草取り、垣根の剪定、犬の散歩と犬&鶏への給餌を済ませてから、田んぼ用水ポンプ機場へ。空には黒雲が広がり始め、雷鳴も弱いながら聞こえてきました。今季の八郷にとって久しぶりの雷です。夕立が来ると急な増水で用水路が氾濫する恐れがあるので、ポンプを止めた後、ゲートを上げました。

帰庵後、パソコンの回線も外しました。雷にやられると大損害ですので。

このところ旱が続いているので、夕立で田畑が潤い、気温も下がることを期待したのですが、残念ながらほんの少し、パラパラと散った程度。でも雷3日と言います。明日、明後日も注意をしなければ。


梅雨曇

2013-07-03 20:19:05 | 八郷の自然と風景

Dscn3558やわらかい小雨が時折過ぎてゆく梅雨曇の一日でした。

村の田んぼの稲は、分けつで茎数も十分に増えて大株となり、丈も伸びて、緑豊かな風景を成しています。向こうの畔にヤブカンゾウが幾つか咲いていますが、写真上クリック拡大で、朱に近い橙色の花がボンヤリかろうじて見えるかも?

夕方、田んぼ用水ポンプ機場へ行き、ポンプを止めてから用水路のゲートを上げる操作をしていたら、また雨が降り出しました。やや本格的な雨です。近くの森の方からホトトギスの声が聞こえてきました。

夜に鳴くこともあるホトトギス。雨降るときによく鳴くホトトギス。その哀切な声には、暫し耳を傾けずにはいられません。

昨日までの梅雨晴間の日々には、ウグイスがよく鳴いていました。夏鶯は、春の ホー ホケキョ とは異なり、角が取れたようにまろやかでしっとりした声で、フォー フォロリ とも ゥオー チョロリ とも聞こえます。その声は個体によって微妙に異なり、当庵の裏山のウグイスが特にウットリするような美声だと思うのは、身贔屓というものかしら?