みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

2月の茨城フラワーパーク

2019-02-27 18:17:36 | 俳句
俳句の会で茨城フラワーパークへ行きました。この季節は入園料が本来の半額、370円です。

足腰が衰えた私たちは、園内周遊車(電気自動車)に乗りました。片道200円で丘の上まで案内してくれます。その丘の上の河津桜が、予想以上に咲いてくれていました。個々の木によってずいぶん違うのですが、平均すると三分咲き位でしょうか。曇り空で風は冷たいけれど、春の訪れを告げてもらったようで嬉しかったです。



園内のあちらこちらには福寿草も咲いていました。冷たい風に微かに震えていましたが、金色の輝きに強さを感じました。



          福寿草おのが光を守りゐる

真壁のひなまつり

2019-02-24 22:13:28 | 俳句
俳句の会で「真壁のひなまつり」へ行きました。

地元の桜川市の配布チラシによれば、真壁の町は「戦国時代の終わりに真壁町の城下町として建設され、廃城後の江戸時代は町の中央に陣屋を置いた町並みが整備されました。江戸時代には、大阪や奈良、岡崎産の木綿を仕入れて木綿市を開き、会津や米沢など東北、北関東の商人を集めて、大きく繁栄します。良質な水に恵まれて、酒造業も24軒を数えました。明治時代には製糸工場も建ち、石材業も興隆し、地域経済の中心地として繁栄を続けました。」

そんな歴史の名残りが、瓦葺・漆喰塗壁の老舗などに垣間見られて、お雛様の風情と相和しているところが、この「真壁のひなまつり」の人気を呼んでいるのでしょう。

(上の写真は「伊勢屋」です)

左官職でもある俳友に言わせると、真壁は「職人の町」で、粋なところがある、とのことです。その俳友の案内で、「増田酒店」のお雛様を鑑賞させてもらいました。とっても美味しい甘酒を振舞って頂きました。
     

          雛仰ぐ人の真顔になりてゆく

店内の一隅に、この建物の「棟上げ」の写真が掲げられていました。聞けば90年位前の建築だそうです。






五十肩

2019-02-22 14:21:26 | 田んぼ
早めの昼食の後、久しぶりに機場へ行った。近くの花卉ハウスで昼休憩中の御婦人と挨拶を交わす。私より3歳上だが体も心も元気、お顔もお人柄もチャーミングな人だ。

「機場はまだ始まらないよね?」と問われた。

以前からの背腰脚の辛さが増しているのに、更に昨年末から肩の痛みが加わり、4月からの機場担当の役割を果たすことが出来るかどうか、不安感にさいなまれている私・・・肩関節の炎症は(当人が70歳でも80歳でも)いわゆる五十肩らしい。ありふれた病名の五十肩が、こんなに痛くて大変な症状だとは、うかつにも私は知らなかった。

もし出来ないのであれば、今月中には委員長に申し出て、後継者を探してもらう必要がある。特に不安なのは、重たい門扉を開閉できるかどうか、用水路のタラップを昇り降りできるかどうか・・・ 





実際に試してみて判断しよう、と意を決して機場へ来たのだ。左腕の可動範囲に注意しつつおそるおそる試した。結果、なんとか出来ました! 

チャーミングな彼女は、「私もあちこち痛いけど(花卉ハウスの仕事を)やってるよ。やってないとボケちゃう。五十肩は、無理しなければ1年ぐらいで治る。必ず治るから心配いらないよ!」と笑って、私を励ましてくれた。


2月の花

2019-02-13 13:52:36 | 八郷の自然と風景
朝7時過ぎ、辛い背腰脚と痛い肩を庇いながら、(二重の手袋にミニカイロを挟んでも)悴む右手に杖を持ち、左手で引綱を持って飼犬ユキとの散歩・・まるで苦行のよう。

憂鬱と苦笑と自励の入り混じった内心を抱えて、いつもの道をヨロヨロ歩いていたら、傍らに花が咲いていた。花径3センチほど。金色の光を放っているかのように鮮やかなところはコウホネに似ているが、花期(コウホネは夏)も植生地(コウホネは池の中)も違う。

多年草らしく、例年この季節に私の目を引いてくれる。お屋敷の縁の箇所だが家屋からは離れていて、周辺は半ば藪。栽培・管理されている様子はないが、もしかしたら園芸品種が野生化したのか、それとも野草なのか、私には分からない。

春は名のみのこの季節に、希望の光を放っているような花・・・どなたか、この花の名前を教えてくださいませんか?

   

   
 

雪の色

2019-02-10 08:10:01 | 八郷の自然と風景
雪晴の朝だ。



昨日は大雪予報に反して積もらなかったが、昨夜のうちに雪景色となった。雪の色が白で良かった・・  草木はもちろん、家並も山々も美しく化粧してくれる。野積みのガラクタにさえ興趣を与える。これが黒い雪だったら悲惨だと思う。

茶庭の南天も蹲(つくばい)も雪を載せたが、日差しは春。早くも融け始めている。


司書さん

2019-02-05 13:22:51 | 暮らし
公民館へ行き、図書室のドアを開けて入ったら、「あら、久しぶりですね。」と司書さんに声を掛けられた。このところ、落ち着いて本を読む習慣を失っていた。大きな病気は無いとはいえ、老化に伴う背腰脚の痛みが進み、昨年末からは肩まで痛むようになった。体を動かすのが辛く、その辛さに気を取られ、精神力が低下している。

暖かい春になったら、草取りで忙しくなる。そうなる前に、読みたかった本を読まなければ・・・と思い、意を決して寒空の下を出かけたのだ。

「現代日本と仏教 第1巻 生死観と仏教」(小林孝輔ほか監修 平凡社 2000.2月出版)を、県立図書館から取り寄せてもらおうと、「(図書館同士の)相互貸借」を申請した。この本は、33項目が分担執筆されている。7番目の項目「人間の生命は身心一元的である」は、信楽峻麿(しがらきたかまろ 1926~2014)が執筆している。

「本当は、この信楽峻麿の単行本を読みたかったのだけど、(自宅で検索したら)県立図書館には無かったし、購入するには高価過ぎるし・・・」と、つい、私は呟いてしまった。その呟きを、司書さんは確と耳に止めてくださって、「県内図書館ネットワーク」とかいう業務用?サイトで調べてくださって、即座に「親鸞とその思想」という単行本があります!と。まさしく、私が今、一番読みたかった本だ。県立図書館には無いが、水戸市立図書館にはあって、相互貸借で借りられるという。喜ぶ私を見て、司書さんもニッコリ。