当庵そばに街灯が設置されました。街灯というよりも「山の灯」とか「林灯」という感じです。過日、の区長さんが皆様の賛同を得て此処への設置を市役所へ申請してくださった、と聞いていました(私自身はへ正式には入っていません)が、おかげで予算が廻ってきたらしく、一週間ほど前に工事していただいたのです。
18日夕方は、地元の俳友の関係者の御通夜が営まれて、帰りはとっぷりと日が暮れていました。今までだったら真っ暗な中での帰庵になるのですが、LEDの明るい灯のおかげで留守番のユキともスムーズに挨拶出来ました。
数日前から夏バテで足が異様にだるくてたまりません。でも休んでいるばかりでは憂鬱になるので、出来ることを少しずつ無理のない範囲でやろうと努めています。昨日の午前中は漢方薬を受け取りに行って、先生に愚痴を聞いてもらい、午後は近所の方と一緒に市主催の「シルバーリハビリ体操」に参加しました。この体操は、動きはゆっくりなのですが、結構効く感じで、心身ともに快くなりました。
先日、御近所から真竹の筍を戴いたので、味噌汁の実にしたり、炒めものに混ぜたり、筍御飯にしたり、満喫しています。また別の方から戴いた新じゃがはキタアカリという品種で、噂に違わぬ美味しさです。縁ある方々からの贈りものは、夏バテ対策の最良の滋養になりますね。
昨夜は、関東の西方を通過した台風による風雨が凄まじい勢いでした。夜が明けて外に出たら、案の定、菜園の野菜たちは倒れたり、葉がちぎれたり。自然の為したことですから仕方がありませんが、農家は大変だろうと思います。
台風一過の暑い日です。ユキが最近少し元気が足りないのは暑さのためもあるのかも・・ 犬小屋付近に木影を作ってあげようと、ヤマボウシを過日植えてもらったのですが、まだ若い木で、十分な影が作れません。裏山側へ昼間だけ避暑させることにしました。
若く優しい友人が先日、ユキのために電柱周りを草刈りして下さったところです。ユキは大喜びやがてのんびりお昼寝です。
野山の緑が鮮やかです。(写真の中央奥に筑波嶺が覗いています) 田んぼの稲たちも逞しく分けつが進んで、立派な株に育っています。
用水路の様子を確認に行きました。水嵩がかなり上がった痕がありました。前日からゲートを上げておいたので、溢水の心配をせずに済みました。
ゲートへ出入りする扉に、数日前から蜂が巣を作っています。(写真上でクリックして見てくださいませ。) 大きな巣になる前に退治しなければ、と思い、竹棒に新聞紙を巻いて灯油を滲ませたものに、マッチで火を付けようとしたのですが、台風の名残の風のため、何本もマッチを無駄にしてしまい、蜂焼却作戦は日を改めることにしました。
実はこの数日、当庵門前に植えているヒサカキに大量発生した毛虫の焼却作戦を続けています。椿や桜と違って、ヒサカキには毛虫は付かない、と思い込んで油断していました。気が付いたときは、もう大変! まさに「沸く」という感じで、数え切れぬ数の毛虫でした。ホタルガの幼虫のようです。最初の朝は、被害を受けた枝葉を切って集めて・・大量の枝葉になりました!・・灯油を掛けながら、火事にならぬよう少しずつ焼却しました。その夕方、ヒサカキを見ると、また毛虫たちがあちこちの葉に上がってきています。また枝葉切り、焼却。次の朝、ヒサカキを見ると、また毛虫たちが! でも初日に比べれば百分の一ぐらいに減っています。今度は枝葉は切らずに、松明状のもので直接焼却。今朝、ヒサカキを見たら、また毛虫が・・でもかなり減って、ようやく数えられるぐらいになりました。
私が焦熱地獄に合わせている毛虫たちを見ていると、かわいそうな感じがしないわけではありませんが、心は平気です。私は根っから残酷な生き物なのです。こんな私にもし来生があるとしたら、毛虫になるのかも・・
昼下がり、急に曇ってきたので洗濯物を取り込んでいたら、縁側に一羽の小鳥が動けなくなっているのに気付きました。雀に似ているけれど腰羽根の先が黄色だから、カワラヒワだと思います。そっと近づいて撮ったのですが、やはり危険を感じたのでしょう、必死になって少しの距離を飛び去りました。片方の羽根が不自由なようです。この小鳥にどんな運命が待っているのか・・野鳥の世界は厳しいですが、人間には助けることが出来ません。
半月ほどまえは巣から落ちたらしい子鴉が、やはり不自由そうな体で付近の野を彷徨っていました。私が近付くと、親らしい鴉が至近距離に飛んできて激しい鳴き方で私やユキを威嚇していました。でも結局、野犬か、鷹かにやられたのでしょう、ダメでした・・・
長閑に見える野山でも熾烈な生死の闘いが繰り広げられています。考えてみれば、人間世界も同じようなものかも。