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楽しいだけじゃなく、勉強に

2020年11月14日 08時41分15秒 | オペラに挑戦
昨日「椿姫レクチャーコンサート」を聞いてきた。こんなコンサート今までなかったんじゃないかな。少なくとも僕は初体験。
ストーリーを順を追って教えてくれて、「こういう話なんだから、こう聞いて。だからこのアリアは素敵なんです。」調のレクは多々あるし、聞いても来た。昨日のは全く違う。「音楽」面からのちょっと技術的なレクチャー。
要約すれば「椿姫は何故こんなにも感動的に聞こえるのか」という点をストーリーではなく、音楽面での仕掛け、それを書き上げたヴェルディーの才能と苦悩を通して解説してくれる内容。だから「オペラ椿姫」を知りたい人には角度違い。僕のようにまさにそれを演じようとしてる人、もしくは音楽的な勉強をしたい人には最高のレクだったんじゃないか。ヨーロッパで指揮業をやってる瀬山さんと歌指導、ピアノ伴奏をやってる河原さんが解説してくれ、「なるほど、そんな風に作り、仕掛けたか」を知った上でアリアをプロが聞かせてくれる。「なるほど」が二乗、三乗になって染み込んでくる感じ。
ヴェルディーが言ったのか、のちの批評家が言ったのか「椿姫は音の心理描写」という言い方をするのだそうです。詞がなくても音(メロディー、強弱、スピード、繰り返し、転調etc)だけで登場人物の心理描写、さらに物語の流れまでもが表現されてるというのです。全編2時間強の中は「音の仕掛け」であふれてる作品なんだそうです。
少しでも解ってくると、「オペラの王道」が凄く納得です。これまで以上に味わった、深い聞き方ができそうな感じがしてます。
ソリストさんについて。 鈴木和音さん(われらの先生)の上手さを改めて聞いた。先生はメゾソプラノだとおっしゃってたけど、ソプラノの金切り声のような硬さがなく、太さを感じるのです。聞きやすいんです。それでいて高音も無理せずにでてるような。「凄い人に習ってるな・・・」と聞きに来てた女性団員に語っておきました。僕はバリトンの高橋洋介さんに惚れました。太くていい声。真似したい、するぞが自分の上達につながると信じよう。
コメント (2)
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