


電力の自由化が4月から始まる。そのこと自体はいいことだと思うし、積極的に参加しようと考えてる。
一方、福島の事故以来「新しい電力システム」を急ぐあまり、「調和」を欠いた進展になってるのではと危惧の感もある。
そのひとつが「里山の景観を破壊してまでの発電施設設置」だ。特にここ山梨県北杜市はいろいろ条件が揃い過ぎてて、知らない人にしてみると「えっそんな風になってるの?」というほどに施設が作られてます。
条件の良さ
・年間を通した日照時間が長い。
・農林業の後継がいなくて、所有地で簡単に金を稼ぐ方法を考えてる老人が多い。
・大量消費地(東京)に近い。
さらに今日プロから聞いて知ったのだが、
・年間の平均気温が低いこと もいい条件だそうです。発電板が発熱するらしく、温度が上がると発電効率が悪くなるそうです。
北杜市内には相当量の施設が作られてるようで、それがまわりの景観を壊してるらしい。今日市内を30kmほどドライブして開発状況を見聞してきた。
地元の人から聞いた話、そこから想定したイメージほどではなかったが、山林が、田んぼがつぶされて発電施設になってるところがたくさんあった。「自然の景観が」というほどの量ではなかったようだ。見てない場所で「とてつもなくひどい」所もあるのかな。
写真 左と中は長坂にある国の実験施設。ほぼ全ての発電板を設置して性能検査、設置角度を微妙に変えて効率の検査をやってるようです。これだけあっても普通の火力発電所の5%ほどしか発電できないとプロが教えてくれました。
右は畑だったと思われる場所に設置された施設。個人がやってるんだろうな。
一時ほど「うまい話」ではなくなってきたようで、「おれも、おれも」という状況じゃなくなってきてる。「ただただいい話」というのはないもので「一長一短」が相場。太陽光発電も将来どうなっていくんだろうね。今設置した施設だって10年もすればメンテナンスが必要になるだろう。そこに金をいれられるほど儲かるんだろうか。