今日から6月、図書館だより「Library News 6月号」を全校に配信いたしました。
こちらです→
Google版
今月号の特集は図書館における本の並び方の基準となる「日本十進分類法(NDC)」についてです。
やっとコロナ禍から解放され、図書館利用の生徒も多くなってきたので、
生徒たちが公共図書館や大学の図書館を利用するときのために、知識として知っていて欲しいです。
本来は、全校生徒にオリエンテーションで話したいところなのですが…
ご存知の方も多いかと思いますが、この分類法は「本の内容」を基準に分けます。
NDCとは(Nippon=日本)(Decimal=十進法の)(Classification=図書分類)の略で、
現在、日本の公共図書館の約9割で使われている分類法です。
000から999までの3桁の数字が使われ、その桁が下がるごとに細分化されていきます。
例えば200番代は「歴史・地理」、その中の280は「伝記」、その中の289は「個人伝記」のようになります。
全ての本に分類番号のラベルが貼り付けられて、本は分類に従って番号順に書架に並んでいるので、
図書館内での本の場所がすぐわかる、本の住所のようなものです。
目的の本の近くには似た内容の本が並んでいるので、
自分では見つけられなかった新たな視点からの本に巡り合うのも、図書館ならではです。
今は図書館はコンピューター管理され、書名、作者名、内容等で検索すればすぐに本のある場所までわかります。
私が学生の頃はこの「分類番号」こそが図書を探す手がかりで、
図書館へ行くとまずは書架の並びをチェックし、分類番号から本を探しました。
卒論を書くために何度も通った国立国会図書館では、一般閲覧室に書架が置かれていないので、
分類番号をもとに、巨大なカードケースの中の目録カードを1枚1枚めくりながら探し、
本を出してもらうのにも大変な時間がかかりました。
NDLはほぼ10年ごとに分類や項目が見直され、最新版は新訂10版(2014年12月発行)となっています。
(冒頭画像右2冊)
左の本は「基本件名標目表」
図書館での情報検索に用いられる索引の言葉を規定して表にまとめた件名標目表の1つで、
日本図書館協会より刊行され、1999年の第4版が現在の最新版です。
今日は梅雨入り前の晴れ間も見えて、気持ち良い日となりました。
昨年購入した紫陽花の一種
「アナベル」が根付いて綺麗に咲いてよかった♪
あまり手入れをしていないのに毎年ちゃんと咲いてくれるツバメスイセン、鮮やかです!