先月5月27日(土)に、第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて脚本賞を受賞した、
映画『怪物』、早速観に行ってきました!!
脚本賞の他に、LGBTやクィアを扱った映画を対象に贈られるクィア・パルム賞も受賞し、
受賞のニュースが流れた後の週末だったので、お客さんはほどほどの入りでした。
(でも、残念ながら春の
マリオの方が多かった…)
監督は『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールに輝いた是枝裕和監督、
脚本は監督が「今一番リスペクトしている」と語る脚本家の坂元裕二氏、
そして音楽は『ラストエンペラー』など海外でも第一線で活躍し惜しくも亡くなられた坂本龍一氏、
と、素晴らしいコラボレーションの映画です。
キャストは、安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子、高畑充希、角田晃広、中村獅童、
そして、二人の少年を瑞々しく演じる黒川想矢と柊木陽太と、多彩で豪華な顔ぶれ、
と、いろいろ楽しみだったので、作品の概要等の前情報は一切入れずに観ました。
題名の「怪物」とはいったいとは何なのか、観る前から気になっていました。
前半は学校関係者には嫌な雰囲気・・・あぁ~最後まで見るのが辛いかな?!
と思っていたら、登場人物の視点が変わると違った見方になり、映画に引き込まれました。
最後、結末のシーンの音楽と映像はとても美しい、心が揺さぶられました!
エンドロールの前に、坂本龍一さんを悼む言葉が入りました。
エンドロールによるとロケ地は叔父の住む長野県諏訪市だそうで、私は馴染みがあります♪
脚本賞ってこういうことなのだ!と納得です。
今、私が一番熱心に観ているTVドラマ『Mother』も脚本は坂元裕二氏によるもので、
これほどのストーリーが書けるなら、小説家になるという選択もあったでしょう。
「怪物」とは何か?どこにいるか?考えさせられる、とても良い映画でした。