ノロノロ迷走台風と情報に翻弄され、1週間ぶりの青空だったような気がします。
もちろん久し振りに猛暑日になりましたが、晴れた青空はやっぱり気持ちが良いです♪
1週間前、そして昨夜、夜のTVインタビュー番組に歌手の米津玄師さんが登場されました。
今のJ-POPは音楽も歌詞も歌手も良くわからずあまり興味がないのですが、
米津玄師さんの歌詞は良いなぁとずっと思っていて、2週間続けて視聴しました。
5年前の大晦日の紅白歌合戦に故郷である徳島県・大塚国際美術館からの中継で
「Lemon」を歌う姿をTVで初めて見た時に、私は米津さんとこの本とが結びつきました。
『檸檬』 梶井基次郎:著、げみ:画 (立東舎)
米津さんの姿がこの本に登場する主人公に似ている気がして、しかも歌のタイトルが同じ。
昨夜のお話で、米津さんは宮沢賢治や三島由紀夫等の文学作品から影響を受けていて、
楽曲「恋と病熱」「地球儀」は宮沢賢治の詩から引用し、「本歌取り」とおっしゃっていました。
「Lemon」はやはり、梶井基次郎の『檸檬』の香り、という部分を使われたそうです。
この歌は別れた恋人を想う詩、と思っていましたが、
曲の作成中に大好きだった祖父が亡くなり、祖父へ捧げる詩でもあるそう。
まさか、そんな一面もあったとは・・・
それを知ってこの曲を聴いたら、亡き母を想って涙がこぼれそうになりました。
また、私の子どもたちや孫たちがこう思ってくれたら、どれほど幸せなことでしょう。
今の朝ドラ主題歌もとても良い曲、種田山頭火の俳句の引用があります。
ジブリの中でも「ナウシカ」、宮沢賢治が大好きという時点で、私の中で好感度◎♪
米津さんのライブへは行こうとは思わず、部屋で歌詞の世界に浸りながら静かに聴きたいです。