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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

読書会

2008-05-29 | 司書室より
先日「ジェーン・オースティンの読書会」という映画を観ました。
「読書会」というタイトルに惹かれたのです。

本好きの友人と一緒に観に行く約束をしました。
彼女から「私、ジェーン・オースティンの作品を、
かなり前に1作しか読んでないけど大丈夫かな?」
というメールが来て、私はあわててAma○onから本を取り寄せる始末。
2冊注文した時、文庫本1冊が1,500円って高い!と思い、
到着した本を見てビックリ!
小型版辞書のような厚さ、750ページ。
これは無理。。。と思い、
図書館の世界文学全集の中に「オースティン」があったので、
短いものを1つでも、と思ったら分厚い一冊全てが一つの作品でした。

結局1冊も読了しないまま解説(しかもこれも長かった!)だけを読んで、
いざ映画館へ!

オースティンは長編6作だけを著作したイギリスの女流作家です。
男性1人を加えた6人の参加者が、
6冊あるオースティンの長編小説をひとり1冊ずつ担当し、
思い思いの意見を交わすというストーリーです。
月1回の読書会を進めるうちにそれぞれが自分の欠点と本音に向き合い、
他人を理解することで、
新しい方向の人生を手に入れていく姿が描かれます。
6つの作品に登場する女性が、それぞれ6人と似通った部分があり、
本を読むことで自分の姿が客観的に見られるようになってきます。
映画を観ている人も、自分を投影する箇所が必ず出てきます。

アメリカは空前の読書会ブームなのだそうです。
読書会といっても公民館などでするのではなく、
その月の担当者の家で、
美味しい食事と上等なワインやコーヒーを楽しみながら、
本について語り合うのです。
そのために前もって指定された本を読み込み、
きちんと自分の意見を準備しなければならないという厳しさもあります。

それからビックリしたのは「ライブラリー ディナー」!
みんなでドレスアップして図書館でディナーをとるのです。
英語圏ではポピュラーなイベントらしいです。
スピーカーを呼んで文学についての話を聞きながら
図書館でディナーをとることもあるそうです。
プロの読書会リーダーまでいるそうです。

読書会もライブラリーディナーもできたらいいですね。
とっても楽しそうです。
作家のトークショーや講演会などはありますが、
気に入った本を巡って自分の考えを語り合えるなんてステキ。。。

見終わった後、友人とライブラリーランチをしました♪
公式HPはこちら

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4 コメント

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Unknown (Kyon2)
2008-05-31 10:13:51
日本にはこういった知的+お洒落なイベントはありませんね。
「勉強会」は真面目一辺倒。
「食事会」はお洒落。。。
時にこの食事会はメンバーによっては一部のお喋りな人の自慢話に引っ張られますから要注意です。
「読書会」しっかり予習し、自分の意見を準備しなければならないという緊張感。
時には必要じゃないかと思います。他の人の意見や考え方も随分勉強になるでしょうしね。
良い刺激を与え合えるって素晴らしいです。
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図書館 (皐月)
2008-05-31 23:25:54
先日“超美術館革命”蓑 豊著(金沢21世紀美術館長) を読みました。
美術館もこんな使い方もありなのね と 目から鱗でした。
図書館も同様に、気取らず 誰でも気軽に入れて、市民の 応接間的に 利用されたら 良いと思いました。
未だ宝の持ち腐れという思いがしてます。いろいろな利用方法があるように思えますが。
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Kyon2さま (holy)
2008-05-31 23:42:08
頭の中でぼんやりしていたものが、
言葉にしたり文章にしたりすることではっきりしてくることがありますよね。
「あ~そうそう私はこういう事が言いたかったのよね。」
なんて自分で発見、納得したりして。
映画の登場人物たちも、作中の人物について語っていながら、
実はそれが自分の気持ちだったりしていました。
図書館で私が読んだことがある本を返しに来た生徒には、
「これについてはどう思った?」と聞いたりして参考にしています。
読書会、やってみたいです♪
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皐月さま (holy)
2008-05-31 23:49:07
面白そうな本ですね!
公立の図書館は誰でも無料で出入り自由というのが大変特徴的です。
いろいろなイベントがあると楽しいですよね。
子供向けには映画会や読み聞かせなどありますけど。

ただ、都会ではこれを悪用されて、ほぼ毎日図書館で生活している人がいるそうです。
これはこれで困ったものですが。。。
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