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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

『女の子はどう生きるか 教えて、上野先生!』

2022-02-28 | 本の紹介
今日で2月も終わり、28日と短い月ですが、今年は例年になくあっという間に過ぎた気がします。
今月の半分以上は生徒の登校なしの全面オンライン授業だったからでしょう。

私の今月の読書は以下の9冊、各種ノミネート作を中心に楽しく読みました!

『少女よ、敵を撃て』 逢坂冬馬 (早川書房)
『星を掬う』 町田そのこ (中央公論新社)
『わたしの好きな季語』 川上弘美
『ひとはなぜ「認められたい」のか ――承認不安を生きる知恵』  山竹伸二 (ちくま新書)
『赤と青とエスキース』 青山美智子 (PHP研究所)
『残月記』 小田雅久仁 (双葉社)
『六人の嘘つきな大学生』 浅倉秋成 (KADOKAWA)
『女の子はどう生きるか 教えて,上野先生!』上野千鶴子 (岩波ジュニア新書)
『ブラザーズ・ブラジャー』 佐原ひかり (河出書房新社)

今日紹介するのは、上野千鶴子 著『女の子はどう生きるか 教えて,上野先生!』(岩波ジュニア新書)
上野千鶴子さんといえば、2019年に行われた東京大学学部入学式で来賓として登壇し、
祝辞の中で未だ社会には性差別が根強く残っていることを強く指摘されたことを思い出します。
半年前に、著作『在宅ひとり死のススメ』(文春新書)も読みました。
女の子だからと、生まれた時から知らず知らずのうちにステレオタイプにはめ込まれ、
赤ちゃんの時にはピンク、赤いランドセル、生徒会長、理系女子、お茶くみ、PTA会長、etc…。
自分の人権に無知だったし、当たり前のように「こうあるべき」という枠にはめられて、
「そうしておくのが幸せなのだ」と周りから思い込まされてもいた時代でした。

私が新任で赴任した中学校では、(授業があるのに)新任女性教諭が2時間目休み・お昼休みに、
先生たちにお茶を淹れて、放課後には湯呑を洗う、と今思うと信じられない仕事をしていました!
それと同じようなことは、職場、家庭、地域、等でいくらでもあり、
あの頃にこの本があり、こう言ってくれる人、わかってくれる人がせめて身近にいれば良かったのに…

明日は本校の卒業式、卒業後は男女の違いについての問題がより多くなる年代です。
この本を、男性も女性も、昭和の男も女も、老若男女みんなが読んで、
これからの時代を生きる男性も女性も、同じように自由に生きられることを願っています。