今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

スノードーム

2022-02-15 | いろいろ
オルゴール付きのスノードームを手に入れました。
クリスタルボールに惑星が立体的に彫刻され、下からLEDで照らされてキラキラ光り輝き、
オルゴール音楽「君をのせて」(ジブリ映画「天空の城ラピュタ」より)と共に静かに回転します。
いわゆるスノードームは振ると中の細かな銀粉が雪のように舞うものなのでちょっと違いますが、
これは天井に光の輪も投影されて、その光の輪も静かに回り素敵な陰影が部屋に現れます。
 
これを買ったのは、先日見たTV番組の中で、
好きな詩人の谷川俊太郎さんがこのスノードームをお持ちで、同じものが欲しかったから・・・

その番組は90歳を迎える詩人・谷川俊太郎さんが子どもの「自死」を想い言葉をつむいだ絵本、
『ぼく』 闇は光の母 3 谷川 俊太郎:著、合田 里美:イラスト (岩崎書店)の
2年間にわたる制作過程を追ったドキュメンタリーでした。
(画像は岩崎書店HPより)
子どもが主人公の絵本でテーマが「子どもの自死」、今まであまりなかった絵本です。
谷川俊太郎の死への思索、そして子供たちへのメッセージ、が番組の中で語られ、
その反面、主人公の自死を読者が「わかったつもり」になることを詩人は拒否します。
谷川さんの思いに沿った絵にするために、画家の合田里美さんは何度も書き直し、様々に工夫し、
一つのモチーフとしてスノードームを主人公へ寄り添わせます。
谷川さんもそのアイデアに賛同し、ご自身でもスノードームを調べて買われたのが先のものです。
谷川さんは
「死を重々しく考えたくない、かと言って軽々しく考えたくもない。」
「死をめぐる文と絵による絵本はどんな形でなら成立するのか。
この野心的な企画はそれ自体で、より深く 死を見つめることで、より良く生きる道を探る試みです。」
と語ります。
谷川さんの言葉と透明で繊細な絵が相まって、とても心惹かれる絵本ですが、
先月末日に発売されたばかりなのに現在は品切れ中、今、重版中で2月下旬重版出来予定です。
また、同じ番組が、NHKEテレで16日(水)24時~ 再放送されます。

谷川俊太郎さんが20歳でデビューした詩集は『20億光年の孤独』、
90歳になられてその原点に戻ってきたような思いです。

15歳以降、30歳代までの死因の1位は自殺によるもので、
子どもの場合その原因は家庭やいじめの他、わからないことも多いのだそうです。
どうか、大切なその命を絶つ子どもが一人でも減りますように…