文化の日の今日は「晴れ」の特異日、今年も秋晴れの気持ち良い一日でした。
昨年から音楽や絵画等の文化に直接触れられくなってしまいましたが、
今日は前から楽しみにしていた原田眞人監督の映画『燃えよ剣』を観てきました。
封切りから日にちが経っているので、今ならそれほど混んでいないだろう、
と思い、かつ一番広いスクリーンの回に行ったら観客は10名以下でした!
原作は司馬遼太郎の同名小説『燃えよ剣』、歴史小説は苦手なので読んでいませんが、
新選組については知っていますし、高校生の時に新選組にはまっていた友人もいました。
映画化されるのは1966年版以来55年ぶりだそうです。
新選組副長・土方歳三を演じる岡田くんを楽しみに行ったのですが、
それはもうさすがのアクションと剣さばき、キレキレの動きから目が離せませんでした。
リーダー・近藤勇の鈴木亮平さん、清々しく穏やかな美男剣士・沖田総司の山田涼介さん、
ギラギラした粗暴な豪傑・芹沢鴨の伊藤英明さん、無責任な徳川慶喜を演じる山田裕貴さん、
各々ピッタリの配役で演技も素晴らしい!
今に残る写真そっくりで、良くも似せたものです。
撮影には世界遺産の二条城や東本願寺大寝殿、仁和寺、東寺、姫路城、
国宝の石清水八幡宮、、重要文化財である新選組発祥の寺・金戒光明寺など
驚くような場所でロケが敢行されたそうです!
闇夜に剣と剣とがぶつかり合う時、火花が散るのもリアル。
BGMにはビゼーの「真珠採り」や「カルメン」等、クラシック音楽も効果的に使われていました。
歴史は、その後の主流になった方が良いように伝わっていく側面があります。
大河ドラマ『青天を衝く』でも同じ時代があり、
「大政奉還されて江戸時代は終わったのに、いつまでもどうしてそんなに戦う?」
とその生き方に哀しささえ覚えましたが、剣に生き剣に終わるしかなかったのでしょう。
日本のために将軍を護っていたのに、いつの間にか日本新政府の敵となっていたのですから…
同じ日本人同士が殺し合う、日本でもそんな時代が長く続いたのですね。